ペーパーバックの

珍本、下手物、稀覯本


 ペーパーバックはハードカバー本に比べると桁違いに発行部数が多く、歴史も浅いので、稀覯本といっても多寡が知れている。高いものでも精々100ドルどまりで、それも数はそんなに多くない。従って,その気になればインターネットで容易に捜せる様になった現在では、結構なコレクションがすぐ出来てしまう。でもそれでは面白くないので、苦労してこつこつと集めるのが楽しいのだ。幸いな事に神田で1冊50円の頃から買って来たので60年代中頃以前のものは殆ど揃ってしまった。それ以降の物は数も飛躍的に増え、表紙絵や装幀も面白くなくなって来たので、集める気がしなくなってしまった。雑誌もそうだけど、1965年頃を境に決定的に何かが変わってしまった気がする。

 ハードカバー本集めも勿論楽しいが、ペーパーバック集めの楽しさはなんて言ってもその表紙絵だろう。Powersを初めとして、EmshやValigurskyの描く50年代ペーパーバックの表紙絵がなかったらここまで蒐集にのめり込む事もなかったと思う。で、そう言うものを御紹介といきたいところだがあまりにも沢山あるし、他の所でいくらでも見られるので、ここではちょっと珍しいもの、変ったものを中心に御紹介したい。


その1(初期のペーパーバックSF)

その2(Murray Leinster)

その3(Rog Phillips)

その4(Jack Vance)

その5(稀覯本)

その6(Harlequin Books)

その7(Lion Books)

その8(その他いろいろ)