匠の館 1


表紙への印刷方法
包み(くるみ)製本で使うレザックなどの表紙への印刷方法です。

一般的に使用されるA4用プリンタの場合、A5サイズの製本に使われる表紙にさえも印刷できません。
理由は折り返し部分(通常15mm)があるからで、サイズがA4を超えてしまいます。

本文の厚さに相当する背表紙部分の幅もあるのですが、A4縦方向は少し長くなったとしても、
最初からその部分を考慮に入れておけばなんとか印刷可能
(途中で用紙送りが止まってしまいますが、強制排紙すればOK)ですが、
A4横方向がサイズ・オーバーしてしまうと物理的にプリンタへ挿入できません。

そこで、
@折り返し部分をボンドで仮止めして印刷
A仮止めから開放して通常の製本を実施
☆折り返し部分が厚くなりますが、通常のプリンタであれば印刷可能です。

この方法で印刷できるのもA5サイズの製本までで、B5、A4、B4サイズには印刷できません。
よってA3以上のプリンタが無ければ、表紙と裏表紙を別々に印刷するしかありません。
その後、製本テープなどを使い、本文と合体させます。


ボンドの小分け法
ボンドの小分けは粘性があるので困難です。

ボンドの小分けは、漏斗を使います。
ボンドの入った容器からお玉でボンドをすくい、漏斗に落とします。
そのままではボンドの粘性により下へ落ちていかないので、割り箸などを使って上下動させ落とします。
数分で300ccくらいの容器なら充填可能です。

そのくらいの時間ではボンドが固まってしまうことも無いので焦る必要はありません。
コニシ「B1」のようなボンドの場合、水洗いだけで漏斗等に残ったボンドを落とすことが可能です。


ボンドの小分け法
   
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