プロフィール No.6
宮田西中時代
部活動(女子バレー部奮闘記)No.3
新チームは、2年生7人・1年生2人で、2桁に届かない9人です。全校生徒の人数が減っているから仕方ないけど、淋しい限りです。経験者は2人残ったけど、どちらも身長が低い。1年生2人は、身長はあるけど、全くの素人。どうなることやら。
今年の夏は、IT講習会の講師をしなければならないので、隣の宮田中にお願いして合同練習をしてもらいました。10日間ほどでしたがこれは効果がありました。普段は競ってするということがないので、よい励みにもなったし、負けられないという気持ちが少しだけ意識づけられたと思います。
夏休みも終わり、9月は練習試合シーズン。昨年ほどすぐに試合のできるほど形ができていませんでしたが、近隣の学校に出かけていきました。しかし、先は長いなーと感じました。
運動会・文化祭の合間を縫っての練習試合をしましたが、昨年の手応えを感じることができません。練習は毎日欠かさずやってうまくはなっているけど、全然満足がいきません。結果は勝ったり負けたりしても、楽しくない。気持ちの部分を育てることとの難しさに直面しました。「どうして今時の子どもは・・・」と、いいたくなる場面の多いこと。練習を途中でやめたことも昨年より増えました。それをしてもその時だけで、次につながらない。
そして、闘う気持ちのできないうちに新人大会。結果は、散々でした。
それを象徴した試合が、鞍南戦でした。第1セットをとり、第2セットも24対20で、後1点のところから、見る見る堅くなって、結局そのセットをとられました。そして第3セットはあっさりと負ける。ラリーポイント制になって、力の差はないのに24点を取って4点差をひっくり返されたのは今までに見たことがない。
これを教訓としてやるしかないんですが、終わった後の生徒の様子を聞いて、さらにむかつきました。悔しがっていたのはキャプテン一人だけで、後は楽しそうに食事をしていたそうです。あきれてものが言えません。しかし、こうしたのも自分だと思えば、よけいにむなしかったです。
これから出直しですが、光が見えてきません。やっぱりもっと厳しく妥協せずに練習するしかないなー。こちらの体力が持つかどうかが心配ですが。
新人大会から1ヶ月後の三校リーグ。保護者が新しいユニホォームを作るということになりました。実力もないのにと言われたくないので、試験中も自主練習と称して練習しました。
そして12月15日、今年最後の公式戦です。相手は、新人2位の光陵中と、4位の宮田中。
第1試合は光陵中で、最初から中盤までは互角に戦いましたが、17点で止まりました。光陵中も決してよくはなかったんですが、それ以上にいつものように弱気の虫がでてしまい、普段の力が出せないまま負けてしまいました。
次の宮田中戦は、今まで以上にサイドコーチをして、1セット目をとりました。そして、2セット目。気を引き締めるためにいっさい誉めることなく厳しいことばの連続。ところが、宮中の方が先に切れたようで、中盤以降は楽な試合展開になって、公式戦初の1勝をあげました。
生徒と親は非常に喜んでいましたが、私は感激とかなくてこれが当たり前と思いました。普通にできれば、光陵にだってセットはとれるし、それだけのことはやってきた自負はありました。まあそれでも、嬉しそうな顔が見られてやっぱり試合は勝たなければいけないなあと思いました。
その後の練習でも、声の出し方に今まで以上に気合いが入るようになってきました。少しだけ自信がつくだけで、こうも変わるものなのかと思いました。
2002年の年が明けました。
例年の如く、基礎体力づくりと新人駅伝大会メンバーをめざしてロード練習です。結果的には昨年よりも上位にいけたことは嬉しかったですね。
新人駅伝大会
ところがこの頃より、1年生の一人が足を痛がり始めました。病院に行ったとところ、結局骨が柔らかすぎで、バレーができないと宣告されました。これで新チームの構想を大きく変更せざるを得ませんでした。
そして、3月の菜の花カップ。組合せを見て3位グループ確定だなと思いました。そして、予想通りでした。しかし、昼からはその3位グループで2勝し、決勝に進みました。結果は準優勝で盾をもらいました。一つの形を残せたのが大きな励みになりました。
2002年4月、新年度が始まりました。
教育課程が変わった上に、職員が大幅に変わり私自身が大忙しです。それに、時期はずれのインフルエンザの流行と、まともにそろっての練習ができません。そして、修学旅行と全く練習になりませんでした。
また、1年生は3人しか入部せず、今年の新人大会の出場は難しい状態になりました。
これで一つの時代が終わる気がしました。とっても残念ですが、それも致し方ありません。まずは、夏までをがむしゃらにやるだけです。幸いに、音楽講師の野中先生がバレーは素人だけど、バレーが好きでしたいということで手伝ってもらえることになりました。とても心強かったです。いやそれどころか、日が経つにつれて、その情熱でバレー部の意識改革が進んでいきました。
まずは、バレーに対する心構えからやり直し。女性同士ということで甘えは通じません。あがったボールは滑ってでもカバーする。ということで、今までにない練習で至るところにあざを作りながら、声も出るようになってきました。
5月の連休に中間中に練習試合に行ったとき、午前中は全敗しながらも午後から中間東中に30点まで粘って勝って、一つ殻が破れた気がしました。
しかし、直後の親善バレー大会。どうも、試合となると実力が発揮できずに、若中に負けました。まだまだです。
6月の三校リーグでは、光陵中との第1セットにいつもの如くいきなり10点差つけられてセットを失いました。そして、第2セットは、24対23と先に24点を取っていながら、負けてしまいました。1週間後の春の大会までに、精神面での建て直ししかありません。保護者や先輩も加勢に来てくれて練習に熱が入りました。
そして、1週間後の春の大会。
第1試合は、直方二中。第1セットは31点まで粘ってとりました。この時はホントに集中してあきらめずに試合ができました。しかし、第2,第3セットは、粘ったにも関わらず、あと一歩届きませんでした。この試合は、現時点ではこのチームを持って最高の試合だったと思います。
第2試合は宮田中。1セットとって、2セット目は苦しめられましたが、逆転で連取しました。
第3試合は、決勝トーナメントをかけて鞍手南中とです。第1セットは、やはり30点まで粘ってとりました。ところが、第2セットの17点まで同点で行きながら、ここでパタリと足が止まりました。見るからに疲れが身体全体に出ていました。そして、第3セットはもう勝負になりませんでした。しかし、新人と同じ結果だったけど、すっきりした気分です。完全に力負けですから、それは今後の練習でカバーできる内容です。この日1日全力を出し切れたので、次にやることが見えて明日からの練習に希望が出てきました。
夏の大会での決勝トーナメントを目指しての練習が始まりました。
窓を閉め切っての練習や30分間のスリーマンなどに耐えながら、必死に練習に励みました。指導する方が疲れて倒れそうになるような練習でした。
そして、いよいよ夏の大会。組合せは、春と同じパートで、鞍手南中と直方二中と小竹中です。鞍手南中とはこの3年間、組合せをはずれたことがないほど因縁めいています。なんてくじ運が悪いのだろうと悔やみましたが、今年は勝てる要素がある上に、勝てば筑豊大会が確実なので、生徒には勝つための最後のチャンスだと言い聞かせて練習に励んできました。
第1試合目が宿敵鞍手南中。ピンと張りつめた緊張した雰囲気の中で試合が始まり、20点までお互いに点の取り合いになりました。そこから、勝ちを意識したのか、ミスを連発して第1セットを落としてしまいました。第1セットをとらないと第2セットはとったことがないだけに不安がよぎりました。しかし、第2セットは、波に乗れて逆に取ることができました。ひょっとするとというか会場全体は西中有利を感じ取っていたのに、第3セットが始まると相手の集中力の強さに押されて13対7でチェンジコート。春の二の舞かと思いました。しかし、そこから19対19まで挽回しました。しかし、時少し遅くて、21点までしか行くことができずに破れてしまいました。
反省をするまもなく続けて直方二中戦。15分の間に体力を回復し気持ちを切り替えなければなりません。直方二中とはいつも打ち合いです。そして今回もその通りの展開でした。終盤まではどちらが勝ってもおかしくない状況でした。そして、先に24対23でセットポイントをとりましたがジュースになり、25対25でエースがあがってきて26点目をとりましたが、ミスで同点。ここから仕切直しでいくかと思いきや、連続2点を取られて26対28でセットをとられてしまいました。第2セットは、序盤リードするも、夏の暑さで連続5セット目はさすがに疲れが見えてきて、20対20まではいきながらも、結局21対25で負けてしまいました。この時点で夏は終わりました。
第3試合は小竹中とでしたが、これは楽に2セット連取しました。最終試合は、Aコートでできたので、たくさんの応援の人たちにいいところをたくさん見せることができましたが、納得していてもどこか素直に喜べなかったです。
練習試合結果(公式戦含む)
学校に帰ってから、3年生にとっては最後のミーティングをしました。「お疲れさん。持てる力を出し切って、自分で自分を誉めることができるようにといっていましたが、どうでしたか。中学校バレーとしての一つの区切りはできたと思う。それだけのことをしてきた自信はある。残念な結果ではあるけど、この1年よくついてきてくれました。」とお礼を言って終わりました。
実際、私にとってこの3年生は1年生の時から見てきただけに、私のような素人監督によくついてきてくれたと思います。結果は残せなかったけど、チームワークでするスポーツの大事なところは伝わったのではないかと思っています。バレーをしたおかげで、生徒だけでなく保護者や他の学校の先生達とのつながりができたことも嬉しいです。
次はチームができないだけに、一つの区切りにしたい気持ちでこの4月からやってきましたが、やっぱり試合にでれないということは悲しいし張り合いがないので、何とかして次の新人に出たいと思います。
しっかりバレーボールにはまってしまった気がします。きついけど、やりたいという生徒がいる限り、その期待には応えていきたいです。
第47回卒業生お別れ会
1年生入学当時から3年間、素人監督の私に、よくついてきてくれました。体格的には恵まれた生徒は一人もいなかったけど、バレーが好きだという気持ちは、どのチームの選手にも負けていなかったです。だから、私も指導技術は伴わなかったけど、一生懸命さは負けたくなかったので、家庭も顧みずに練習をしてきたと思います。
練習中は、怒鳴ったりボールを投げつけたりでしたが、そのひたむきな姿に私が元気づけられました。ホントにかわいい生徒達でした。改めてお礼を言いたいです。
「お疲れさん。そして、どうもありがとう。」
おまけ 運動会での部活動紹介

