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夏の花のはしりはヒルガオ。ヒルガオの淡いピンクの花やネジバナが咲き始めると、夏はもうそこまで来ている。そしてユリ科の花が咲き誇れば、埋め立て地もいよいよ真夏である。 |
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ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属 花期:5〜8月 分布:日本全土 |
肥沃で明るいところを好んで生える多年草。朝顔と同様に一日花で、毎日新しい花に咲き代わる。名前は日が昇る頃に花が開き昼間も萎まずに咲いていることによる。 |
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コヒルガオ(小昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属 花期:5〜8月 分布:本、四、九 |
ヒルガオに似ているがやや小型なのでこの名が付いた。ヒルガオと区別するには花柄を見る。花柄の上部にギザギザ(翼)があればコヒルガオ、なければヒルガオ。 |
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ハマヒルガオ(浜昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属 花期:5〜6月 分布:日本全土 |
海岸の砂地に生える蔓性の多年草。地下茎が砂の中で伸びて広がり、茎は地を這う。葉は互生で花は昼顔に似ていて淡紅色。 |
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セイヨウヒルガオ(西洋昼顔) ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属 花期:7〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
戦後になって各地で見られるようになった帰化植物。ヒルガオの仲間に似ているが花がひとまわり小さく、普通は直径3センチ程度。 |
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コマツヨイグサ(小待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:5〜9月 分布:北アメリカ原産 |
茎が地を這うので背丈は高くならない。花の直径は2〜3cmでマツヨイグサと同じようにしぼむと赤くなる。日本に入ってきたのは昭和になってからで、今では日本全土で見られるそうである。 |
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オオバナコマツヨイグサ(大花小待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:5〜9月 分布:北アメリカ原産 |
北アメリカ原産の帰化植物で関東地方以西で見られる。花は淡黄色で夕方に開き、朝になると萎んで赤くなる。コマツヨイグサより花が大きく、直径は3〜4cm。 |
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マツヨイグサ(待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:5〜8月 分布:南アメリカ原産 |
しぼんだ花が目立って赤くなるのが特徴。江戸末期に観賞用として植えられていたものが野生化して広がったが、最近は減少しつつあるそうである。 |
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オオマツヨイグサ(大待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:7〜9月 分布:北アメリカ原産 |
マツヨイグサ属の中では最も花が大きい。竹久夢二の歌で有名な「宵待草」はこのオオマツヨイグサのことで、別名として認知されている。日本に入ってきたのは明治初期。 |
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メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:7〜9月 分布:北アメリカ原産 |
オオマツヨイグサに近いが花は直径が2〜3cmと小さい。花はしぼんでもほとんど赤くならない。日本に入ってきたのは明治の中頃から終わりにかけて。 |
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アレチマツヨイグサ(荒地待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:7〜9月 分布:北アメリカ原産 |
メマツヨイグサのなかに花弁と花弁の間に隙間ができるものがあり、これをアレチマツヨイグサと呼ぶ。花弁の形も他の仲間とは少し異なっていて、先が大きく凹んでハート型に近い形をしている。 |
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ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:5〜7月 分布:北アメリカ原産 |
昼間でも花が咲いていて、ヒルザキ・・の名はそのことに由来する。図鑑によると大正時代に観賞用として渡来し、中部地方以西で野生化しているとあるが、東京近辺でも野生化しているようだ。 |
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アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧) アカバナ科マツヨイグサ属 花期:5〜9月 分布:南アメリカ原産 |
夕方に花を開くそうだが昼頃までは萎まないで咲いている。明治時代に栽培されるようになり、今では関東地方以西で自生しているそうである。花の直径は1〜1.5cm程度。 |
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ブタナ(豚菜) キク科エゾコウゾリナ属 花期:6〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
道端や草地、田畑の畔などで見られる多年草。高さは50cmにもなる。葉はすべて根生で深裂するものからほとんど裂けないものまで変化があり、剛毛が生えている。花はタンポポそっくり。 |
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コウゾリナ(髪剃菜) キク科コウゾリナ属 花期:5〜10月 分布:北、本、四、九 |
春の終わり頃から秋にかけて花が見られる。葉や茎などに硬い毛が生え、この毛に触れたときの感触から「剃刀菜」、それがコウゾリナになったという説があり、カミソリソウの方言もあるそうだ。 |
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アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎) キク科タカサブロウ属 花期:7〜10月 分布:熱帯アメリカ原産 |
キク科の一年草で、田んぼの畦や溝などの湿ったところに生えることが多い。タカサブロウに似ているが、葉が細くて鋸歯が明瞭、総包片の先がとがるなどの違いがある。 |
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ヒメジョオン(姫女苑) キク科ムカシヨモギ属 花期:6〜9月 分布:北アメリカ原産 |
同じキク科のハルジオンと似ていて姿形だけで区別するのは困難だが、茎の中の空洞の有無を調べれば区別は容易である。ハルジオンの茎には空洞があるが、ヒメジョオンには空洞がない。 |
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ハキダメギク(掃溜菊) キク科コゴメギク属 花期:6〜11月 分布:北アメリカ原産 |
日本に入ってきたのは大正時代。ハキダメギクと命名したのは牧野富太郎。植物図鑑によると花期は夏から秋にかけてとなっているが、最近では年中花が見られるようである。 |
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ハルシャギク キク科ハルシャギク属 花期:6〜9月 分布:北アメリカ西部原産 |
河川敷や空き地などで見られる一年草。高さは0.5〜1.2m。明治の初めに日本に渡来した帰化植物。別名がジャノメギク。 |
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アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊) キク科アザミ属 花期:7〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
河川敷や港湾地域に多い二年草。高さは0.5〜1.5m。総ほうは卵形、総ほう外片には長い刺があって外に開く。 |
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キツネアザミ(狐薊) キク科キツネアザミ属 花期:5〜6月 分布:本、四、九、沖 |
道端や空き地などでで見られる二年草。高さは50〜90cm。花は薊に似ているがアザミ属ではなく、名前はそのことに由来する。頭花は2.5cmほど、舌状花はなくて筒状花だけ。 |
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ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属 花期:6〜9月 分布:日本全土 |
道ばたや草地などで普通に見かける一年草。夏の野草の代表選手の一つで、二枚のブルーの花びらがよく目立つが、実は花弁は3個。もう1個は白色で小さく、雄しべや雌しべに隠れて目立たない。 |
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カワヂシャ(川萵苣) ゴマノハグサ科クワガタソウ属 花期:5〜6月 分布:本、四、九、沖 |
川岸や田んぼの縁などの湿ったところに生える二年草。高さは10〜50cm。全体が柔らかく、若葉は食用になる。 |
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ビロードモウズイカ(天鵞絨毛芯花) ゴマノハグサ科モウズイカ属 花期:7〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
地中海沿岸原産の二年草。高さが1.5メートルから2メートルにもなる大型の草で、道端や荒れ地でよく見かける。茎の先に総状花序がつき、花は黄色で直径が2.5cmぐらい。 |
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ヒレハリソウ(鰭玻璃草) ムラサキ科ヒレハリソウ属 花期:6〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
もともとは薬用植物で、胃腸疾患に効果がある。「コンフリー」と言った方が通りが良いかも知れない。薬草あるいは牧草として栽培されていたものが、近年になって野生化した。 |
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ワルナスビ(悪茄子) ナス科ナス属 花期:6〜9月 分布:北アメリカ原産 |
昭和初期に関東南部で自生が確認された帰化植物。夏になると道端や空き地で花を咲かせているのを見かける。花がナスに似ていて茎や葉にトゲがあるところから「悪茄子」の名が付いた。 |
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アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿) ナス科ナス属 花期:7〜9月 分布:北アメリカ原産 |
日本在来のイヌホオズキによく似ているが、葉が細く、花柄が一点から出る。花期も若干異なる。枝がよく分岐し、全体の姿は横に広がった感じになる。日本に入ってきたのは戦後になってから。 |
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イヌホオズキ(犬酸漿) ナス科ナス属 花期:8〜10月 分布:日本全土 |
花は小さくて1センチにも満たない大きさだが、一目で「ナス科ナス属」と分かる姿形をしている。アメリカ大陸の熱帯、温帯に広く分布していて、大昔に日本に帰化したものと考えられている。 |
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ムラサキイヌホオズキ(紫犬酸漿) ナス科ナス属 花期:8〜11月 分布:南アメリカ原産 |
荒れ地や道端などで見かける一年草。イヌホオズキに似ていてるが、茎や枝が暗紫色を帯びるので区別できる。 |
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ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔) ナス科チョウセンアサガオ属 花期:8〜9月 分布:北アメリカ原産 |
空き地や道端などで見かけるが、鑑賞価値が高いので庭やプランターなどに植えられていることもある。花は上向きに咲き、果実は垂れ下がる。毒草なので要注意。 |
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ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔) ナス科チョウセンアサガオ属 花期:8〜9月 分布:帰化植物だが原産地は不明 |
世界初の全身麻酔による外科手術(乳ガン)を成功させた華岡青州が麻酔に用いた「チョウセンアサガオ」の仲間。日本に帰化したのは明治初期と言われている。 |
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トウバナ(塔花) シソ科トウバナ属 花期:5〜8月 分布:本、四、九、沖 |
他の畔や道端などの湿り気のあるところに生える多年草。高さは10〜30cm。葉は対生で卵形、先は尖らない。花(左の写真)は淡紅色で、萼には短毛がまばらにある。 |
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セイヨウオオバコ(西洋大葉子) オオバコ科オオバコ属 花期:6〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
草地や道ばたで見かける多年草。オオバコより大型で、花茎の高さが60cmを越えることもあるそうだ。葉は斜めに立ち上がることが多く、葉柄の長いのが特徴。 |
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ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) アヤメ科ヒメトウショウブ属 花期:6〜8月 分布:園芸植物 |
ヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交配で生まれた園芸植物。日本に渡来したのは明治の中頃で庭などで栽培されてきたが、暖かい地方では野生化したものが見られるようだ。 |
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ゼニバアオイ(銭葉葵) アオイ科ゼニアオイ属 花期:5〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
荒れ地や道端などで見られ、高さは15〜30cm。茎は寝て地を這い、先の方が斜めに立ち上がる。葉はゼニアオイに似ている。花は直径2cm程度で淡紫色。 |
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ナガエアオイ(長柄葵) アオイ科ゼニアオイ属 花期:6〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
海岸の近くや道端で見られる越年草。花は直径が1cm前後で淡紅色。葉には長い柄がある。 |
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アレチハナガサ(荒地花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属 花期:7〜9月 分布:南アメリカ原産 |
港や海の近くを中心に帰化しているそうで、写真の株も公園内の海がすぐそばの荒れ地で花を咲かせていた。他の場所でもあちらこちらで自生しているのが見られる。 |
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ダキバアレチハナガサ クマツヅラ科クマツヅラ属 花期:7〜9月 分布:南アメリカ原産 |
荒れ地や草地に生える多年草。花序がアレチハナガサに似ているので以前は混同されていたそうだが、花序の付き方がアレチハナガサより密なので見分けられる。 |
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ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属 花期:5〜8月 分布:日本全土 |
花茎がねじれながら花が咲くのでこの名が付いた。ねじれる方向は決まっていないようで、写真の花茎は両端と真ん中ではねじれの方向が異なっている。別名がモジズリ。 |
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キキョウソウ(桔梗草) キキョウ科キキョウソウ属 花期:5〜7月 分布:北アメリカ原産 |
日当たりのよい乾いたところに生える一年草。高さが30〜80cm。葉は円形で互生、基部が茎を抱く。花は茎の上部にだけつき、下の方から順に咲き上がる。大きさは直径1.5cm程度。色は紫。 |
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ヒナキキョウソウ(雛桔梗草) キキョウ科キキョウソウ属 花期:5〜7月 分布:北アメリカ原産 |
道端や空き地に生える一年草。茎は直立し、高さは15〜40cm。葉は長楕円形で互生。花(開放花)は茎頂に一個つくのが普通で、下部はすべて閉鎖花。 |
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ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属 花期:6〜7月 分布:北、本、四、九 |
野や山で見られる多年草。高さは40〜60cm。名前の由来については、花の姿を提灯に見立てたという説と、子供が花の中に蛍を入れて遊んだからだという説がある。 |
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ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属 花期:6〜9月 分布:北、本、四、九 |
ホタルブクロの変種で、ホタルブクロによく似ているがガク片の違いで区別ができる。ガクの裂片の間に反り返りのあるのがホタルブクロ、膨らんでいるのがヤマホタルブクロ。 |
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タケニグサ(竹似草) ケシ科タケニグサ属 花期:6〜8月 分布:本、四、九 |
高さが2メートルにもなる大型の草。枯れた姿が笹に似ているところから「竹似草」になったという説や、一緒に竹を煮ると柔らかくなるので「竹煮草」になったという説がある。有毒植物。 |
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ヒメヤブラン(姫藪蘭) ユリ科ヤブラン属 花期:7〜9月 分布:日本全土 |
日当たりのよいところに生える多年草。花茎の高さは10〜15cm。葉は細くて幅が2〜3mm程度。花は淡紫色で直径が1cmほど。 |
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ヤブカンゾウ(藪萱草) ユリ科ワスレグサ属 花期:7〜8月 分布:北、本、四、九 |
藪に生えることが多いので「藪萱草」の名が付いた。中国原産の「ホンカンゾウ」が母種とされるが、日本ではホンカンゾウの自生が見られないので中国から入ってきたものと考えられている。 |
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オニユリ(鬼百合) ユリ科ユリ属 花期:7〜8月 分布:北、本、四、九 |
原産地はアジア大陸で、大昔に食用として持ち込まれ、野生化したと考えられている。人里近くに生えるのは、かつては食用として栽培されていた名残か・・・ |
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タカサゴユリ(高砂百合) ユリ科ユリ属 花期:7〜10月 分布:台湾原産 |
原産地の台湾では標高3000メートル以上の高山に生えるそうである。大正12年に観賞用として輸入された。最近では近似種との雑種も見られるというから、その雑種かも知れない。 |
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ジャノヒゲ(蛇の髭) ユリ科ジャノヒゲ属 花期:7〜8月 分布:北、本、四、九 |
夏に白い花が咲き、はじめは緑色だった種子はやがてきれいな青紫色に変わる。リュウノヒゲとも呼ばれ、細長い葉を蛇や竜のヒゲに見立てての命名である。 |
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ノシラン(熨斗蘭) ユリ科ジャノヒゲ属 花期:7〜9月 分布:本(紀伊半島以西)、四、九、沖 |
公園で見つけた。「ノシラン」の日本での自生地は紀伊半島以西に限られるので、たぶん公園の管理者が植えたものだろう。ヤブランと同様に名前がランでもユリ科である。 |
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ガマ(蒲) ガマ科ガマ属 花期:6〜8月 分布:北、本、四、九 |
「ガマ」というと「因幡の白兎」の伝説を思い出す。大国様の助言でウサギが身にまとったのは蒲綿だが、漢方ではガマの仲間の花粉を蒲黄(ほおう)と呼び、止血剤として用いる。 |
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コガマ(小蒲) ガマ科ガマ属 花期:6〜8月 分布:本、四、九 |
ガマに似ていて区別しにくいが、コガマはその名の通り雄花穂、雌花穂ともにガマより小さいので比較すれば区別は可能である。開花もコガマの方が遅い。 |
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ヒメガマ(姫蒲) ガマ科ガマ属 花期:6〜8月 分布:日本全土 |
ヒメガマと他のガマの仲間とは、穂を見れば容易に区別できる。ヒメガマは雄花穂と雌花穂が離れているのに対して、他のガマの仲間は雄花穂と雌花穂が密着している。 |
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ミクリ(実栗) ミクリ科ミクリ属 花期:6〜8月 分布:北、本、四、九 |
池や沼などの浅い水中に生える多年草。高さは0.5〜1.5m。葉は細長い線形。葉腋から枝を出して、上部に雄花、下部に雌花をつける。 |
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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属 花期:6〜9月 分布:北アメリカ原産 |
花は地味であまり見映えはしないが、秋になると茎全体が赤くなり、実は熟して赤黒くなって目立つようになる。有毒植物なので要注意。帰化植物で、日本に入ってきたのは明治元年。 |
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コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし) マメ科ウマゴヤシ属 花期:5〜7月 分布:ヨーロッパ原産 |
江戸時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。 |
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シナガワハギ(品川萩) マメ科シナガワハギ属 花期:5〜10月 分布:アジア大陸原産 |
江戸時代末期に品川で見つかった帰化植物。高さは50〜90cm。牧草として利用され、ミツバチの蜜源になっているそうだ。 |
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ザクロソウ(柘榴草) ツルナ科ザクロソウ属 花期:7〜10月 分布:本、四、九 |
道端や畑などで見られる一年草。高さは10〜20cm。花には花弁がなく、花弁のように見えるのはガク片なのだそうだ。名前は葉がザクロに似ていることによる。 |
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クルマバザクロソウ(車葉柘榴草) ツルナ科ザクロソウ属 花期:7〜8月 分布:熱帯アメリカ原産 |
江戸末期に渡来した熱帯アメリカ原産の帰化植物。葉は輪生のように見えるが本当は互生だそうで、これを偽輪生と呼ぶそうである。 |
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ノヂシャ(野萵苣) オミナエシ科ノヂシャ属 花期:5〜6月 分布:ヨーロッパ原産 |
九州と本州で見られる帰化植物。高さは10〜30cm。ヨーロッパではサラダに利用される。日本に渡来したのは江戸時代で、長崎で食用に栽培されていたものが野生化したのだそうだ。 |
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コアカザ(小藜) アカザ科アカザ属 花期:6〜8月 分布:ユーラシア大陸原産 |
畑や荒地、道端などで見られる高さが30〜60cmの一年草。シロザに似ているが高さは半分くらい。葉は細くて縁の切れ込みが大きい。 |
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ベニバナセンブリ(紅花千振) リンドウ科シマセンブリ属 花期:6〜8月 分布:ヨーロッパ原産 |
日当たりのよい草地や荒地などで見られる二年草。大正時代の中頃に園芸植物として渡来した。野生化したものは西日本に多いそうだが、東京湾の埋立地でも見ることができる。 |
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ウマノスズクサ(馬の鈴草) ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属 花期:7〜9月 分布:本(関東地方以西)、四、九、沖 |
つる性の多年草。川の土手や林の縁などに生える。食虫植物のウツボカズラに似た花の形がおもしろいが食虫植物ではない。 |
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ガガイモ(蘿芋) ガガイモ科ガガイモ属 花期:8月 分布:北、本、四、九 |
日当たりの良いところを好むつる性の多年草。花は淡紫色を帯びるが、ときに白色のこともある。果実は長さが10cmほどの紡錘形。 |
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ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属 花期:7〜8月 分布:日本全土 |
湿地や池のへりなど、平地の湿った場所に生える。背丈は50cmから1m。小さな赤い花が茎の上方に数多く付き、結構目立つ。お盆の頃に花が咲くので、「お盆花」の別名がある。 |
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ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩) ミソハギ科ヒメミソハギ属 花期:7〜10月 分布:南北アメリカ原産 |
湿ったところに生える一年草。細長い葉が対生した姿が特徴的で、高さは40cmくらい。直径4mm程度の紅紫色の花が葉腋に複数個つく。 |
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ヤエムグラ(八重葎) アカネ科ヤエムグラ属 花期:5〜7月 分布:日本全土 |
公園の隅などで繁茂しているのを見ることがある。数枚の葉が輪生しているように見えるが、本当の葉は2枚だけで残りは託葉なのだそうだ。茎には下向きに小さいトゲがあり触るとザラザラした感じがする。 |
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ハナヤエムグラ(花八重葎) アカネ科ハナヤエムグラ属 花期:5〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
荒れ地や草地などに生える一年草。花は直径が5mm程度と小さい。色は淡紅色または淡紫色。葉は5、6個が輪生する。 |
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ヘクソカズラ(屁糞蔓・屁臭蔓) アカネ科ヘクソカズラ属 花期:8〜9月 分布:日本全土 |
日当たりのよい草地などで見られるつる性の多年草。街中でもよく見かける。悪臭を放つがゆえにあまり上品とは言えない名前が付いたようだが、花は可愛らしく、早乙女のかぶる笠に見立てたサオトメカズラ(早乙女蔓)の別名もある。 |
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エビヅル(海老蔓) ブドウ科ブドウ属 花期:6〜8月 分布:本、四、九 |
栽培種のブドウと同属で、花序も果実の房の形も栽培種のブドウと同じ円錐形。ただし果実は小さくて直径数ミリ程度。葉の裂け方の深いものをキクハエビヅルと呼ぶ。雌雄異株。 |
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ノブドウ(野葡萄) ブドウ科ノブドウ属 花期:7〜8月 分布:日本全土 |
山野に普通に生えるつる性の落葉低木。果実は熟すとブドウ色になるが、多くは内部に昆虫が寄生して「虫こぶ」と呼ばれる不完全な果実になってしまうそうである。 |
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ヤブガラシ(藪枯らし) ブドウ科ヤブガラシ属 花期:6〜8月 分布:本、四、九、沖 |
繁殖力が強くて藪を枯らしてしまうほど生えるというので「藪枯らし」の名が付いた。別名がビンボウカズラ(貧乏葛)。あまり歓迎される草ではないようである。 |
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ヤマノイモ(山芋) ヤマノイモ科ヤマノイモ属 花期:7〜8月 分布:本、四、九、沖 |
山芋というのは山奥にしか生えないものと思っていたら、埋め立て地でもあちらこちらで花を咲かせている。つる性の多年草で、雌雄異株。 |
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ナガイモ(長芋) ヤマノイモ科ヤマノイモ属 花期:7〜8月 分布:中国原産 |
中国から渡来したつる性の多年草。食用として栽培されているが野生化したものも見られる。ヤマノイモに似ているが、葉が厚くて基部が両側にふくらむので区別できる。雌雄異株。 |
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オニドコロ(鬼野老) ヤマノイモ科ヤマノイモ属 花期:7〜8月 分布:本、四、九 |
つる性の多年草。太い根にひげ根が多数あり、これを老人のひげに見立て、海の「海老」にならって「野老」の字があてられた。ヤマノイモと同じく雌雄異株。 |
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カエデドコロ(楓野老) ヤマノイモ科ヤマノイモ属 花期:7〜9月 分布:本(関東地方以西)、四、九、沖 |
山野に生えるつる性の多年草。オニドコロに似ているが、葉が3〜5裂して楓に似た形をしている。名前は葉の形に由来する。雌雄異株。 |
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ママコノシリヌグイ(継子の尻拭) タデ科タデ属 花期:5〜10月 分布:日本全土 |
名前はユニークだがピンクの花は結構可愛い。茎にトゲがあり、うっかり皮膚を引っ掻くと痛い。荒れ地や海岸近くの石の間などに生えることが多く、中国や朝鮮半島にも分布するそうだ。 |
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ミチヤナギ(道柳) タデ科タデ属 花期:5〜10月 分布:日本全土 |
道ばたや荒れ地に生える背丈が10〜30cmの一年草。花は蕾の時は赤く見えるが咲くと緑白色。葉は柳に似ていて、名前はそのことに由来するそうである。別名がニワヤナギ。 |
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アレチギシギシ(荒れ地羊蹄) タデ科ギシギシ属 花期:6〜10月 分布:ヨーロッパ原産 |
道ばたや土手などで見られる背丈が0.4〜1mの多年草。花はリング状になったものが少し間隔をあけてつく。帰化植物で日本に渡来したのは明治時代。 |
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ギシギシ(羊蹄) タデ科ギシギシ属 花期:6〜8月 分布:日本全土 |
肥沃で湿り気のあるところを好む多年草。高さは0.4〜1m。葉は長楕円状被針形で縁が波打つ。果実の翼は広卵型で縁に小さい鋸歯がある。漢字名の「羊蹄」は中国名をそのまま用いたもの。 |
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エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄) タデ科ギシギシ属 花期:6〜9月 分布:ヨーロッパ原産 |
荒れ地や道端に生える多年草。高さは0.5〜1.3m。茎や枝はほぼ直立する。葉は楕円形。花期には根生葉(ロゼット)がないのが普通。果実の翼は三角状で縁に針状の明瞭な突起があり、中脈のコブ状突起は赤みを帯びる。 |
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ナガバギシギシ(長葉羊蹄) タデ科ギシギシ属 花期:4〜7月 分布:ユーラシア原産 |
荒れ地や道端の生える多年草。高さは0.8〜1.5m。茎や枝はほぼ直立する。葉は細長く、縁が著しく波打つのが特徴。果実の翼は三角状で先が丸く、縁はなめらか。 |
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スイバ(酸い葉) タデ科ギシギシ属 花期:5〜8月 分布:北、本、四、九 |
背丈が0.3〜1メートルの多年草。イタドリとともにスカンポの別名を持つ。雌雄異株。 |
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ヒメスイバ(姫酸い葉) タデ科ギシギシ属 花期:5〜8月 分布:ユーラシア原産 |
明治の初め頃に日本に入ってきた帰化植物。背丈は20〜50センチメートル。雌雄異株。 |
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セリ(芹) セリ科セリ属 花期:7〜8月 分布:日本全土 |
小川や湿地に生える多年草。高さは20〜50cm。春の七草の一つ。食用にするのは春先の若い葉で、花が咲く頃になると葉も茎も硬くなって食用には向かなくなる。 |
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チドメグサ(血止草) セリ科チドメグサ属 花期:6〜10月 分布:本、四、九、沖 |
葉を止血に用いたことによる命名である。葉には光沢がある。葉腋から出る花柄が短いので花は葉の下で咲く。 |
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ノチドメ(野血止) セリ科チドメグサ属 花期:6〜10月 分布:本、四、九、沖 |
田んぼの畦などで見かける草。茎は地を這う。葉には強い光沢があり、縁の切れ込みが深い。叢生すると緑の絨毯を敷いたようになる。 |
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オオチドメ(大血止) セリ科チドメグサ属 花期:6〜10月 分布:北、本、四、九 |
山野のどこででも見られる多年草。茎が地を這う。葉には光沢があり、縁の切れ込みは浅い。葉腋から出た長い花柄が葉より上に立ち上がり、その先に花をつける。 |
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ヒメチドメ(姫血止) セリ科チドメグサ属 花期:6〜10月 分布:本、四、九 |
庭や石垣などで見られる多年草。葉は掌状に深く裂け、基部はV字状に切れ込む。花は葉腋から出た花柄の先につくが、数は2〜4個と少ない。色は淡緑色。 |
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ヤブジラミ(藪虱) セリ科ヤブジラミ属 花期:5〜7月 分布:日本全土 |
日本全土のどこでも普通に見られる二年草。高さは0.3〜0.7m。藪に生え、トゲのある果実がシラミに似ているところから藪虱の名がついた。 |
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オヤブジラミ(雄薮虱) セリ科ヤブジラミ属 花期:5〜7月 分布:日本全土 |
草地や道端などで見られる二年草。ヤブジラミに似ているが、茎や花弁の縁などが赤紫色を帯びるほか、花のつき方がまばらで果実がやや長いなどの違いがある。 |
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トクサ(木賊) トクサ科トクサ属 胞子の時期:夏 分布:北、本(中部以北) |
トクサはスギナと同じく胞子植物で花は咲かない。写真は道路脇の土手に生えていたもので、枝が見あたらないのでトクサとしたが、ひょっとしたら近似種のイヌドクサかも知れない。 |
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ドクダミ ドクダミ科ドクダミ属 花期:5〜7月 分布:本、四、九、沖 |
半日陰を好む多年草。群生することが多い。薬草として知られているが独特のにおいがあるので嫌う人もいる。10種類の薬効があるというので十薬(じゅうやく)とも呼ばれる。 |
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コニシキソウ(小錦草) トウダイグサ科トウダイグサ属 花期:6〜9月 分布:北アメリカ原産 |
庭や畑などでよく見かける草で、茎が地を這って四方に伸びる。葉の中央にある黒班はよく目立つが、花は小さくて見映えがしない。果実の表面に白い寝た毛が密生する。 |
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オオニシキソウ(大錦草) トウダイグサ科トウダイグサ属 花期:6〜10月 分布:北アメリカ原産 |
北アメリカ原産の帰化植物で、背丈は20〜40センチメートル。野草図鑑では中部地方以西に帰化しているとあるが、関東地方でも見られようである。 |
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ウシオハナツメクサ(潮花爪草) ナデシコ科ウシオツメクサ属 花期:5〜8月 分布:地中海地方原産 |
埋立地や河口などに生える一年草で、高さは5〜15cm。花弁はツートーンカラーで、先の方が紅紫色、基部の方が白色。本州の関東地方から九州にかけての海に近い地方で見られるそうである。 |
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ヨツバハコベ(四つ葉繁縷) ナデシコ科ヨツバハコベ属 花期:5〜8月 分布:地中海地方原産 |
海岸や鉄道線路沿いなどで見られる一年草。高さは5〜10cm。根元に近い茎は地を這い、先の方で立ち上がる。葉は四個の輪生または対生。 |
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スベリヒユ スベリヒユ科スベリヒユ属 花期:7〜9月 分布:日本全土 |
熱帯原産の一年草で陽当たりの良いところを好む。多肉質で乾燥に強く、他の草がしおれるほどの日照り続きでも元気に黄色の花を咲かせる。葉や茎は食用になる。 |
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コモチマンネングサ(子持万年草) ベンケイソウ科キリンソウ属 花期:5〜6月 分布:本、四、九、沖 |
道端でもよく見かける多年草。花が咲いても種子はできず、葉腋につく珠芽によって繁殖するそうだ。 |
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ツルマンネングサ(蔓万年草) ベンケイソウ科キリンソウ属 花期:6〜7月 分布:朝鮮・中国東北部原産 |
河原や石垣などに生えるが都市近郊でも見かける多年草。花は黄色で直径が1.5cm程度。葉は三個の輪生。茎は赤みを帯び、花をつけないものは地を這って長くのびる。 |
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ノビル(野蒜) ユリ科ネギ属 花期:5〜6月 分布:日本全土 |
五月になるとトンガリ帽子に似た蕾が目に付くようになる。やがて外皮がとれて淡紫色の花が咲くが、珠芽がつく場合とつかない場合がある。また花が咲かずに珠芽だけのこともあるようだ。 |
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ホソイ(細藺) イグサ科イグサ属 花期:6〜9月 分布:北、本、四、九 |
湿ったところを好む多年草。イグサによく似ているが、茎の縦溝がイグサより明瞭なので見分けられる。 |
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クサイ(草藺) イグサ科イグサ属 花期:6〜9月 分布:北、本、四、九 |
山地でも平地の道端でも見られる多年草。花は直径が7〜8mm程度で淡緑色。果実は卵型。ごく地味で目立たない草である。 |
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ハマスゲ(浜菅) カヤツリグサ科カヤツリグサ属 花期:7〜10月 分布:本、四、九、沖 |
海岸近くに生えることが多い多年草。全草に芳香があるので香附子(こうぶし)と呼ばれて漢方薬として利用される。胃腸を整える効果があるそうだ。 |
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ヒメクグ(姫莎草) カヤツリグサ科カヤツリグサ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
陽当たりが良く、かつ湿り気のあるところを好む。背丈は15センチほど。茎の先端に金平糖を思わせるような球形の花序が一個つくのが普通だが、複数のこともある。 |
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メリケンガヤツリ(米利堅蚊帳吊) カヤツリグサ科カヤツリグサ属 花期:7〜9月 分布:熱帯アメリカ原産 |
カヤツリグサ科の多年草。1950年代に日本への帰化が確認された新参者だそうだが、東京湾の埋め立て地にもしっかりと根を下ろしている。 |
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テンツキ(点突) カヤツリグサ科テンツキ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
田んぼの畔や池の縁などの湿ったところに生える一年草。高さは15〜60センチメートルで、茎の先端から出た数個の枝にまばらに穂が付く。 |
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ノテンツキ(野点突) カヤツリグサ科テンツキ属 花期:7〜10月 分布:本、四、九、沖 |
日当たりのよい湿地に生える多年草。高さは30〜60センチメートル。茎の先に短い苞があり、その間から数個の枝が出てその先に小穂が一個つく。 |
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ヤマイ(山藺) カヤツリグサ科テンツキ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
湿地に生える多年草。高さは15〜50cm。小穂は茎の先に一個つくのが普通である。 |
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ヒデリコ(日照子) カヤツリグサ科テンツキ属 花期:7〜10月 分布:本、四、九 |
湿地に生える多年草。高さは15〜50cm。茎の先の細かく分岐したに枝に赤褐色の小穂を多数つける。 |
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ウキヤガラ(浮矢柄) カヤツリグサ科ホタルイ属 花期:7〜10月 分布:北、本、四、九 |
高さが0.5〜1.5mの水辺に生える多年草。名前は冬になって枯れた茎を矢柄に見立てたものだそうだ。 |
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コウキヤガラ(小浮矢柄) カヤツリグサ科ホタルイ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
海岸近くの湿地などに見られる高さが0.4〜1メートルの多年草。茎の先に1〜6個の小穂がつくが、花序の枝が短いので一塊になる。別名がエゾウキヤガラ。 |
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ヒメホタルイ(姫蛍藺) カヤツリグサ科ホタルイ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
湿地に生える多年草。ホタルイの仲間だが、高さが7〜30cmと小型。小穂は茎の先につき、1個が普通。 |
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フトイ(太藺) カヤツリグサ科ホタルイ属 花期:7〜10月 分布:日本全土 |
池や沼などに生え、背丈は1メートルから2メートル近くにもなる大型の野草。 「太藺」の名は、茎が丸くて太いことから付けられたものだそうだ。 |
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カモガヤ(鴨茅) イネ科カモガヤ属 花期:7〜8月 分布:ヨーロッパ・西アジア原産 |
明治初期に牧草として輸入された帰化植物で、オーチャード・グラスの名で知られている。英名がcock's foot grassで、これを和訳するときにcockをduckと取り違えたために鴨茅になったという。 |
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ウマノチャヒキ(馬の茶挽) イネ科スズメノチャヒキ属 花期:6〜7月 分布:ヨーロッパ原産 |
都市周辺で見られる一年草または二年草。高さは20〜50cm。穂は垂れ下がる。ヒゲナガスズメノチャヒキに似ているが、小穂や芒が短くて花序の枝が長いなどの違いがある。 |
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ヒゲナガスズメノチャヒキ(髭長雀の茶挽) イネ科スズメノチャヒキ属 花期:6〜7月 分布:ヨーロッパ原産 |
港湾や埋め立て地などで見られる一年草または二年草。高さは40〜70cm。長い穂が垂れ下がり、芒も長くて赤紫色を帯びる。 |
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コスズメノチャヒキ イネ科スズメノチャヒキ属 花期:6〜7月 分布:ヨーロッパ原産 |
高さが1m前後の多年草。牧草として栽培されるが、荒れ地などで野生化したものも見られる。 |
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ナギナタガヤ(薙刀茅) イネ科ウシノケグサ属 花期:5〜6月 分布:地中海沿岸原産 | 海辺や河原で多くみられる一年草または二年草。高さは30〜50cm。地中海沿岸原産の帰化植物で、日本に渡来したのは明治のはじめ。 |
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ヌカボ(糠穂) イネ科コヌカグサ属 花期:5〜6月 分布:日本全土 |
草地や道端で見られる二年草。高さは30〜70cm。 |
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ヤマアワ(山粟) イネ科ノガリヤス属 花期:7〜9月 分布:北、本、四、九 |
高さが1〜1.5mの多年草。群生する性質があるらしく、まとまって生えていることが多い。山粟の名は穂がアワに似ていて山にも生えるところから付けられたものだそうだ。 |
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ホソムギ(細麦) イネ科ドクムギ属 花期:6〜8月 分布:ヨーロッパ原産 |
明治の初めに牧草(ペレニアル・ライグラス)として渡来した多年草。高さは20〜60cm。ネズミムギに似ているが外花頴に長い芒があるので区別できる。牧草のほかに道路や土手の法面の補強にも用いられる。 |
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ヒエガエリ(稗返り) イネ科ヒエガエリ属 花期:6〜8月 分布:本、四、九、沖 |
日当たりのよい湿地に生える二年草。高さは20〜40cm。花序が紫色を帯びるのでよく目立つ。 |
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ミノボロ(簑ぼろ) イネ科ミノボロ属 花期:5〜7月 分布:北、本、四、九 |
道端や草地などの日当たりの良いところに生える多年草。高さは20〜50cm。花序は初めは円柱状だが、開花すると円錐に近い形になる。 |
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シバ(芝) イネ科シバ属 花期:5〜6月 分布:日本全土 | 山野の日当たりのよいところに生える多年草。高さは10〜20cm。花序は円柱状で小穂は赤紫色ないしは暗紫色。 |
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ギョウギシバ(行儀芝) イネ科ギョウギシバ属 花期:6〜8月 分布:北、本、四、九、沖 | 日当たりの良いところを好む多年草で、道端や荒れ地などで見かける。高さは15〜40cm。花序は淡緑色また赤紫色。 |
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