いや、なんてことないんスよ…
home blog * * Flickr

 4 オオサカはネタもコッテコテやでぇ

ようやくここまで辿り着きました、これから三日目です。写真大杉。


大阪駅の食堂で喰ったうどん。食の都と行っても全ての飯が旨いわけではありません。それでも東京の饂飩よりはボクの口に合うのは確かなんですがね。

ということで、本日は大阪を離れ、京都へ向かいます。


イトウ君、最近とみに右傾化が激しいJR発行の雑誌「WEDGE」を買い込み道中読み込むつもりの模様。


熟読してますが京都まではあっという間だぞ。


途中、JR貨物の「桃太郎」ともすれ違いました。最近やってることが段々撮り鉄みたいになっています。


何度も来てますが京都駅はいいですな。設計は原廣司。この駅を京都という土地のコンコースと位置付ける彼の設計思想はこの物件においては成功していると思います。



左右の1階から一気に駆け上がるような階段、エスカレータのデザインはやはり圧巻です。


さらに上にあがって駅の東西を跨ぐ空中回廊。


そして空中回廊から臨む京都タワー。ホント京都ってまちは保守的なところとアバンギャルドなところが微妙に融合と衝突を繰り返してる面白い街です。なにせ日本最初というものがいくつもあります。路面電車、水力発電施設等々多々あります。
ただ政治的には革新過ぎるようですが…


こちらは駅西側の巨大階段。10階ぐらいの高さまで一気に駆け上がるそのデザインに萌えです。


階段上部から。最早スキーのゲレンデです。やっぱりここから一度自転車で下ってみたい。


階段中腹からコンコース方面を覗くとこんな感じになります。確かに中空に巨大なスペースが勿体ない気もしますが、これこそがコンコース感を醸成しているのでこれがないと京都駅たる意味が無さ気です。

そして我々は京都の先進性を示すところへと向かいます。


やってきましたのはここ琵琶湖疎水。京都の三代目府知事となった北垣国道の旗振りによって1885年に着工したこの疎水は琵琶湖と鴨川を結ぶ大工事で5年の歳月を経て、1890年に竣工、工業用水および発電、さらに水上輸送と多目的な用途に利用されることとなります。


この辺りは市営地下鉄蹴上駅近くのインクライン(傾斜鉄道)の跡です。現在ではこの疎水は水上輸送としての用途は担っていません。


このレールの上にケーブルカーを走らせ、その上に舟を乗せて、鴨川と疎水間の往来を行っていたものです。




すっかり草ボーボーです。もう少し歴史的遺産として手入れしてくれても良さ気ですが、現在何やら工事中とのことですっかり放置気味です。


当時から残る船台も放置です。ウェブではこの上に舟を乗せた写真なんかも散見されますが、それすらありません。一体どうなってるのかと。 (追記:現在2010年を目途にインクライン復活の計画が浮上中とのこと)


こんな感じで脇を通ると単なる草むらにしか見えませんって…


船台に近づいてみました。普通ならここでふ〜んで終わるところですが…


ここで奇跡が起きました。我々が一心不乱に写真を撮っていると一人のオジイが近寄ってきます。そして馴れ馴れしく話しかけてくるなぁと思っていましたが、よくよく話を聞くと、このインクラインが使われていた最後期の1941年以前からこの近くに住んでいる方であることが判明、詳しくお話聴くことになりました。いや、流石に実際に動いていたのをライブで見ていた人の話は迫力あります。


その話の中で面白かったのはコイツ。 一頻り感心した上で写真撮ってるわけですが、今となっては何でか全然失念してます。教えてくれ。>同行者


とこんな感じでいよいよインクラインから南禅寺内にある疎水閣へと向かいます。



またまた不勉強なんですがこんな煉瓦の組み方初めて見ました。通常のアーチ型でなく、螺旋を描くようにして積んであります。で、帰ってから調べてみたところ堤とトンネルとが直交しない場合、安定して荷重を受けるために堤と直角になるように積むとのこと。よってトンネル内ではこのようにねじれた形で見えるのだそうだ。ふ〜ん。



途中このような貯水施設もあります。こんなところですが結構人が通るのが改めてスゲー。


今回の不思議物件ナンバー1。ベニヤで囲われただけのスペースに何故にセコム。そんなに大事なものが奥に隠されているというのだろうか。


そんなことはどうでもいいので更に下ることにしましょう。



インクラインから南禅寺内の疎水閣まではこのような水路になっています。


煉瓦積みの水路は明治のままさ。結構な速度で水が流れていってます。


ようやく開けたところに出てきました。この先が疎水閣なのですが、どっちに転んでも最悪な状況になるだけなのでここは安全第一、脇に降りることにします。


で、いよいよ本丸、疎水閣です。確かに結構な高さがあります。ここから落ちてたらホント洒落にならんよ。


多分ここに来ている人の半分位はこのアングルで写真撮っているであろうアングル。ベタですがとりあえず撮っておきます。やはり煉瓦って趣ありますな。


京都市による説明版。当時殆どの西洋建築が外国人技師による設計だった時代に国内初の日本人技師による設計でここは作られています。やっぱ京都って「日本で最初」ってのが好きなんでしょうね。



福沢諭吉先生も建設に対しては反対したそうですが、110年以上も経った現在これはこれで全然アリです。


趣出まくり。


惜しむらくは当日が雨天だったということでしょう。レンズに雨滴が付いて変な反射おこしとる。


と疎水閣も満喫したので南禅寺境内でも見て回ります。


京都のお寺は数あれど好きなお寺のベスト3には入るこのお寺。本当であればもう少しゆっくりしていきたいのですが、まぁ今回はメンツがメンツですからとっとと流すように見て回ります。


実はここ紅葉の季節には来たことがないので今度来るときは紅葉の時期にでも来ようかと。


いいお寺は何時間いても飽きません。


名残惜しいですが次のネタへ…


我々もとっくにいい大人ですから南禅寺といえば「順正」の湯豆腐も喰らいます。(いや、この順正のサイトドメイン名が「to-fu.co.jp」というのが凄いッス)


昼には遅い時間ですからそんなに混んでいない模様。さて、座敷に上がりましょう。



店内もいい感じのレトロっぷりです。


夏のクソ暑い時期にも関わらずの鍋ですが、全然OKです。


サイドメニューもことごとく豆腐絡みでして、それが一々旨い。こんな出汁の利いた煮物なんて久しく喰ってないッス。(つД`)


天麩羅。


味噌田楽。超旨めぇ。もう変にテンション上がってます。アゲアゲ。



そしてジャジャーンとメインディッシュの豆腐登場。つか全部豆腐だけど。でもやっぱり旨いですな。「豆腐には旅をさせるな」という格言通り旨い豆腐は旨い水がないと作れないし、その産地で喰うのが一番です。


今回は流石に完食。というか全体的にお上品な盛り方でしたので楽に喰えます。ウマウマ。


正に「いのちの水」でやんすね。

とここでイトウ君満足しきりの最中にとんでもないこと言い出します。

 

!!!  その他のページ

頁01 高射砲〜軍艦アパート〜安治川トンネル

頁02 幻想的な舞洲清掃工場〜鶴橋

頁03 小ネタ満載から太陽の塔(o{ o)

頁04 京都−琵琶湖疎水と湯豆腐

頁05 かなり無理したトロッコ列車

 

 

 

次へ→

©2007 E.S.K. Corporation contactPrivacyPolicy homebacknextpage top