いや、なんてことないんスよ…
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 3 オオサカはネタもコッテコテやでぇ

いやぁ、もうココまでで製作者は既にヘトヘトでございます。写真大杉。


最早定点観測のようになってきたホテルからのスカイビルの立ち姿。周りに大きなビルがないのでなんかその大きさが良く伝わってきませんな。

ということで、本日は午前中はイロイロと小ネタを突っ込んでみました。


まずは地下鉄御堂筋線心斎橋駅コンコース。1933年に開業したこの地下鉄は駅建設の傑作と呼ばれ、DOCOMOMOによるモダン建築100選にも選ばれています。
この路線はこの心斎橋駅だけでなく、梅田駅や淀屋橋駅なども同じような扇形の屋根を持ち、それぞれ照明の形で駅の個性を出す作りとなっています。(参照
最近都営大江戸線でもデザインを前面に出した駅設計をしていますが、あれはそれぞれの作家が自分の色を出しすぎていて統一感が取れなくなっています。日常に使用するこのような駅建築はこの程度落ち着いた設計の方が良さ気だと思うんですけどねぇ…


とぶつくさ言った後は対照的に主張し杉なところへ行きます。ドンキホーテがその店舗建築の道を踏み外す切っ掛けとなった大阪道頓堀の店舗です。六本木店のハーフパイプは断念しましたがね。
全高77.4mの黄色い塔は、ドン・キホーテの異端ぶりをこれ以上適切に表現する方法がないぐらいの異彩を放っています。でも、それでも道頓堀川はこの異形の建築をもなんの違和感もなく飲み込んでいます。恐ろしや大阪。


そして乗り込むわけですが、4人が一列に並んで座ります。乗り込む際には座席は外側向いていません。でも乗り込むと…


座席はこのように外向きに。いやぁ、いい眺めです。正面に見えるビックカメラが巨大な紙袋みたいでこれまた異様。大阪ってどうしてこんな思い切った建築が多いのかと。


そして足下は特に視線が遮断されるわけでもなくこのようにアクリルの窓が全面を覆っているだけです。高所恐怖症の人にとっちゃ地獄絵図ですな。



そして基本的に我々は座席にシートベルトでくくりつけられてて前方しか見えないようになっているんですが、観覧車後方にはこのような廃墟が。これを隠すために括り付けられてるとしか思えないような廃墟っ振りです。何やら建築途中ではありますが、資材どころかクレーンまで錆だらけです。これは是非とも行ってみないと。


なにやらグリーンシートも年季が入っています。


そして下層部分は現在は駐車場として使用されています。なんでもここ「宗右衛門町モータープール」は強面の方々の車が大量に預けられているそうで、廃墟と高級車というギャップがいやはや何とも…


なんで立て直そうとしないのか、それとも未だ建設途中なのか非常に不思議な建物でやんす。帰ってウェブで一通り調べましたが、殆どここについての情報がないところがまたそそります。更に調べるとイロイロあるわけですが、まぁ、ここについてはあんまり掘らない方が身のためですので、ここいらで…


で、少し早いですが昼食とすることにしました。
「くいだおれ」ってのはチョット…


「づぼらや」で河豚ですか… 我々にはチト贅沢すぎます。


ということで昨日入れなかった「千とせ」でリベンジです。おかげさまで今日は開いてました。


そしてこちらが肉吸いと御飯。何度喰ってもやっぱり旨い。で、当然の如く…


完食… 嘘です。出汁は少し残して向かいのイトウ君の器に入れました。ねつ造はイカンよ、ねつ造は。


つうことで満腹になった後は更にネタ突っ込みます。向かった先は天保山にあるサントリーミュージアムです。ココ天保山は日本で一番低い山として有名ですが、低山日本一争いが結構醜いことになっています。
しかしまぁサントリーミュージアムはボクの琴線に触れるようなネタを良くやってまして、前回もディック・ブルーナ展にわざわざやってきた記憶があります。


そして今回観ておきたかったのがこちら。ガンダムをモチーフにした日本のモダンアートの展覧会です。最近このような傾向の展示会がチラホラとありますが(THEドラえもん展しかり)、安易ではありますが見に逝ってしまうのが男の子の性です。


やはりガンダムはこのポーズなんですかね。


入口ではザク3体がお出迎えです。つかシャアザクが2体ある時点でおかしいだろと。ジョニー・ライデン専用機でもありませんし、ガンダムを舐めとんのかと。
と写真はここまで。展覧会ですから当然中は写真撮影禁止です。どうしても観たい方は言ってくれれば何万分の一の確率でカタログ貸します。


そして、この時点でまだ13時過ぎ。我々が次に向かう先はどこでしょう。電車に乗っていきます。阪急のえんじ色と空の青さがいい感じにマッチしてますな。


土曜日の昼間だってのに電車もガラガラです。


流石に朝からネタ詰め込みすぎなのかジョージ君爆睡。つか交通機関に乗ると条件反射的に寝ますから、別に疲れているわけでもないようです。


イトウ君も爆睡。彼が乗り物で寝るのは珍しいので彼は流石に疲れている模様。


あ〜あ。


そんなこんなで阪急は降りまして次はモノレールです。大阪モノレールは世界最長の営業距離を誇るモノレールとしてギネスブックにも認定されています。いや別に必要だから長いだけで、長いことを偉ぶる必要なんて全くないと思うんですがどうなんですかね。


ここまでくるとどこだか分かる人も出てくるのではないかと。
そうです、万博記念公園に太陽の塔を見に来ました。駅からもこんな感じで見えています。巨大生物かって風情で立ちつくす姿に萌えぇです。



さてここからも写真が無駄に多くなりますよと。太陽の塔の周辺部は現在このような森となっていますが、この辺りは当然当時はパビリオンが立ち並んでいた場所で、その後パビリオンを壊してその廃材を埋め立て、人工林を作ったということだそうです。大阪万博から早30数年、すっかり昔からある森のような趣すら漂いはじめています。


ということでその真ん前までやってきました。



真正面からの図。
黄金の顔を顔と捉え長い首とみるか太陽の顔を顔と捉えるか人それぞれではあるとは思いますが、ボク個人的にはやはり「太陽の顔」がメインの顔じゃないかと。


そして芝生沿いに横の方に回っていきます。今日は非常に天気も良くて白い筐体が非常に映えます。カコョ杉。



そして真横までやってきました。フォトジェニックなコイツは横アングルでも縦アングルでも全然OKですな。


実際に近づいてみるとこんな感じ… 少し薄汚れていますが、流石の年月の流れです。もう少し掃除したれよとおもいますが実施はどのようなスパンで清掃やってるんでしょうか。結構気になります。


裏っ側の「黒い太陽の顔」。どうでもいい話ですが、この模様がなんとなくトライバルに見えて、太陽の塔が格闘家のキモに見えてきますが気のせいですか、そうですか。


そして更に我々は右側にも回って…


真下にも来ました。こうやって真下からだと寸詰まりでなんだか可愛いですな。


顔のアップはこんな感じ。口尖らして拗ねた風でもあり、その目は何を見つめるのでしょうか。


そして丹下健三設計の「お祭り広場」の残骸です。当時は太陽の塔を中心に広場全体を覆っていました(参照)が、今は一部を残して只のだだっ広い広場となっているだけです。


写真だけだとその大きさがあんまりよく分かりませんが、下の方に人が写っているので、それと比較して大きさがわかるかと。デカい…


そして、樹海の中をのっしのっしと歩いているような太陽の塔の写真を撮りながら、次の場所に向かいます。


そして我々一行は前川國男の鉄鋼館をスルーし、太陽の塔裏の黒川紀章による国立民族学博物館にも行きました。 実はここは高校生の頃、修学旅行で来たことがあったのですが、その時の太陽の塔の記憶が全くないのはどういうことでしょう。まさかあまりの異様さがトラウマになりかけて記憶から消し去っていたりとか。
て、展示の方はやっぱりという感じで、かなりの量でお腹いっぱいです。ホントはもっとじっくり見たかったのですが、閉館時間には勝てません。最後の方は殆どダッシュしてましたから。また来よう。


そんなこんなで、もう夕暮れです。太陽の塔も手を振ってくれて名残を惜しんでいます(嘘)。
とまぁ色々観たわけですが、改めて考えると丹下、前川、黒川等蒼々たるメンツです。今微妙に建築はブームですが、これら歴々を超えるような熱意というかアイデアを持った人材は最近は出てきていないのが現状のような気がします。元気なのはこの世代の直後ぐらいまでで、最近の若手にはブレイクスルーみたいなものが無くて、どうも手詰まり感が漂ってるような気がします。


とまぁ一頻り歩きましたんで流石に疲れました。帰りもジョージはデフォルトで爆睡。外の看板が「亡国のイージス」というのがなんだかなぁ…


こらこら、電車の中でいい大人が靴を脱ぐんじゃないよ。彼の人目の気にし無さというのは、いつも感嘆させられます。


そして今度はホテルの部屋からの夕方の梅田スカイビル。これはこれでなかなかに綺麗です。


流石に疲れた一行、晩飯前にあるところに行くことに。


我々が向かった先はフットマッサージ屋さん。ボク以外のメンバーは初体験らしく、微妙にソワソワしてました。
そしてココでもイトウ君、 どうでもいい相手に対しては異常に饒舌で、残り二人を唖然とさせてくれます。その饒舌さを何故本命相手に活かせないのか本当に不思議です。


そして今日最後の目的地はこちら通天閣とその周辺の新世界です。ここも近年再開発が進んでおり、数年前までの異常にヤバ気な雰囲気は随分と薄まりました。だってジャンジャン横丁の串カツ屋に女の子同士のグループが並んでたりしますから、ホント隔世の感があります。


新世界といえばココ、噂のスポット、フェスティバルゲートにやってきました。元は大阪の三セクとして運営が開始されましたが、あえなくアボーン。大赤字を垂れ流しながらも、未だどのような再建を行うのか決定していないという体たらくを見せている素晴らしき物件です。


内部は後楽園のラクーアのように縦横無尽にジェットコースターが走り、ある程度きちんとしたイメージ造りがされているようでたった10年で陳腐化するとも思えないのですが、やはりこういったものは作るだけでなく、魅力を維持するための運営こそが大事なんだと痛感させられます。


幻想的なメリー・ゴーランドも何故かもの悲しく回っています。
いやぁ。ホント勿体ない。
中に入っているテナントも櫛の歯が抜けるように閉鎖していてこんなところでメシを喰うのもアレなので、とっとと外に出ましょうかね。


で、新世界と言えばやはりこいつ、どて焼きです。これと串カツとチューハイの三点セットで今日も大満足。さてホテルに帰りましょう。


実はボクが結構好きな梅田の連絡エスカレータ。ここに来ると大阪に来たという感じが凄いします。


今日は月も綺麗です。疲れと酔いで今日もぐっすり眠れそうです。

 

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頁01 高射砲〜軍艦アパート〜安治川トンネル

頁02 幻想的な舞洲清掃工場〜鶴橋

頁03 小ネタ満載から太陽の塔(o{ o)

頁04 京都−琵琶湖疎水と湯豆腐

頁05 かなり無理したトロッコ列車

 

 

 

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