蒸し暑い熊本の夜をあまり寝心地のよくないベッドで過ごした我々は、なんだかメキシコにでもいるような感覚に襲われた（脚色）。それにしても蝉がうるさい。熊本城もすぐ近くだ。兎に角、大牟田へ向かわなければ。

　まずは朝イチで永岡（旧姓：田中）さんに電話連絡。現在北上中と告げると怪訝な顔されました（あくまで憶測）。結局、永岡（旧姓：田中）さん宅に迎えに行くことになりました。

　しっかし、永岡（旧姓：田中）さん付近てド田舎です。でもチョットクルマで走るとすぐに市街地。このギャップが地方都市。僕の田舎もそうですから、すこし郷愁に浸りました。九州で郷愁。駄洒落も冴えません。ついでに「キョウシュウ」つながりで、永岡（旧姓：田中）さんは当時自動車教習所に通っている真っ最中。なんかすごく怖ろしい運転しそうです。

　そして、我々の最初に向かった先は、住宅街のど真ん中にある公園です。

※ここからは全部の写真に拡大版アリです。

　実はココ、その昔炭坑へはいるための入り口だったそうで、入るためのトロッコなんかの展示がありました。ここの公園、ホントに住宅街にいきなりあります。もの凄い感動というか驚きです。歴史と一緒に暮らすというのはこんな感じなのでしょうか。あまりに自然。京都に神社やお寺があるように、大牟田には炭坑跡がある。そんな感じです。この廃墟っぷりは永岡（旧姓：田中）さんにとってはまさにアルカディアなんでしょうかね。

　休む間もなく向かったのはさっきの公園が横坑なら今度は縦坑だということで、上の写真のとこ（だれか場所の名前教えてくれ。完全に記憶は遙か彼方）。これまた、住宅街のどまんなか（notはえぬき）。こんなんでいいんですか？＞大牟田の人達　ホントにいいところです。

　何かを指さす永岡（旧姓：田中）さん。途轍もなく素晴らしい風景です。躰の芯からゾクゾクします。

　なのに永岡（旧姓：田中）さん、敷地内に廃屋を見つけてしまい、そっちに完全にfall in　LOVEです。釘ヅケ！

　あ〜あ、やっぱり中に入りました。オイ、人ンちだぞ、多分、まだ。

　あと上の写真の所にも行ったのですが、ここはがっちりと門が閉まっていて、入れませんでした。なんでも労働組合ナントカという看板があり、未だに労働争議でも起こっているんですかね？そうだとしたらなんか長引きそう...

　このあと実は炭坑博物館と大牟田港にも行ったのですが、写真はゼロ! 何やってんの？いまサイト作っていて自分でも愕然としました。初めっから記録録ろうと心に決めていたにもかかわらずこの有様、情けないったらありゃしない。ジョージ君ががスチルで撮った写真もスキャンして送られてくる可能性なんて10年後までに人類が火星に降り立つよりも可能性が少なそうですし...

　それにしても炭坑博物館の隣のネーブルランド跡地は見るも無惨ですな。取り敢えず造っては見たものの見込みの甘さから閉鎖に追い込まれ、金がないものだから、取り壊すこともできなくなってます。特に圧巻なのが熱帯植物が入っているガラス張りのヤツ！中で思いっきり何かが育ってます。もしかしたら勝手な進化が始まっているかもしれません。その内、Ｍ1号なんかが出てくるかも、ってＭ1号って知ってる？ウルトラＱよ、ウルトラＱ。

　そんなこんなでホントは大牟田の街がメインだったはずなんですが、思いっきり写真が少ないですね。脇役たるエピソードが堂々とメインを貼るなんて実は結構社文的！とかって思ってたりもしますが、ちゃんと記録は録りましょう、皆さん。あとから棄てるのは簡単ですが、その時録っておかないと後悔するのは目に見えてますから。時間だけは元に戻せません。その時の記録はその時しか録れないのです。

　とまあ後悔ひとしきりですが、あとはホントに帰るだけです。ちゃんとクルマも返しましたし、何にも思い残すことはありません。次の日からまた仕事かと思うと些かうんざりしますが、そうやって月日は流れていくのです。さぁ、飛行機に乗りましょう。では、皆さんまたあう日まで。ciao!

追記：この後イトウ君のみに爆笑エピソードが襲ってきたらしいのですが、その辺の話はよく聞いていないのでまた今度と言うことで...