DIARY

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    10月29日 2005
    
心配な感染症
    いま、日本に大きな影を落としている感染症が2つある。
新型インフルエンザとエイズである。
インフルエンザウイルスは、
長期にわたって生き延びるために、
様々な生物学的戦略を極めて巧みにやってのける。
ヒトのA型インフルエンザウイルスは、
ワクチン接種が行われている集団の中でも増え続け、
依然として死亡の主な原因の1つとなっている。
ウイルスは毎年変異するため、
既存のワクチンが無効になること が繰り返され、
その度に、新しいウイルス株を選んで新しくワクチンを作る必要が生じる。
そして、たまに、抗原不連続変異と呼ばれる大きな変異を起こす。
これが起こってしまうと、
ヒト集 団がほとんど感染防御免疫力を持たない新しいウイルス株が生じ、
世界的な大流行(感染爆発)を引き起こす。
最近の大流行には、
1918年の「スペイン」風邪
(有史以来 最も多くの死者を出した大流行の1つで、世界での死者は3000万〜5000万に達する)
1957年の「アジア」風邪、
1968年の「香港」風邪などが ある。
最初の間隔が39年、次が9年である。
今、2005年で、前回から37年経っている。

今懸念されている新型ウイルス(H5N1)にたいして、
ほとんどの人は、免疫を持っていない。
しかも、
通常のインフルエンザワクチンは新型には効果が望めない。
治療薬タミフルも世界的大流行の際は不足する恐れがあるし、
効果がない可能性もある。
(タミフル耐性のH5N1が報告されている。)
そして、交通機関の発達もあり、世界的な流行の危険性が高い。
厚労省は最悪の場合、
国内の受診患者は2500万人、
このうち死者は約16万7000人に達すると試算している。

WHOの李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長は
「新型はいつ出現してもおかしくない。
「残された時間」は長くない」と警告している。

    厚生労働省が公表した
新型インフルエンザ対策の行動計画概要案は、
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の人への感染を受け、
現状を「新型発生前夜」と位置付けている。
 
2 年前からアジアで広まっているH5N1型は、欧州、ロシアにも拡大し、
感染者はベトナム、タイ、インドネシア、カン ボジアで計121人。
うち半数強の62人が死亡し、
国立感染症研究所の田代真人(たしろ・まさと)ウイルス第3部長は
「もはやインフルエンザとは言えない 新しい重症疾患」と警告している。

もっとも、
これに対して今、我々が出来ることは、特にない。
新しいワクチンやタミフルに変わる新薬の開発を
座して待つのみである。

    これに対して、予防可能なものは、エイズだ。
2004年は、衝撃の年だった。
1年間に新たに報告された
HIV感染者(ウィルスが感染しているがエイズは発症していない状態)は748件、
エイズ患者は366件でいずれも過去最 多を記録し合計1114件となった。
年間報告数としては初めて1000件を突破した年であった。
今年、2005年1〜9月の報告件数は583件で、
年間過去最多の748件を記録した昨年を上回る勢いである。
事態は深刻さを増している。
10月26日付けで発表されたエイズ動向委員会の報告によると、
2005年7〜9月の新規HIV感染者の報告件数は205件で、
昨年同時期の209件に迫る勢いであった。

   だからといって、
必要以上にエイズを恐れる必要はない。
日常生活で感染することは、まずない。
感染経路をみると、
7〜9月新規HIV感染者では、
同性間性的接触が最も多く118件だった。
このうち日本人男性が116件で、外国人男性は2件だった。
異性間性的接触によるものは55件で続いた。
一方、
エイズ患者の報告では、
同性間性的接触が34件、
異性間性的接触が35件だった。

   つまり、予防の一番のポイントは、
特定のパートナー以外との
セックスあるいは、肛門セックスでは、
コンドームを付けることである。

   そしてもう一つは、
たとえ、その相手が今は特定の人でも、
過去のことまではわからない。
元彼や元彼女はどうなのか?
そのまた元彼や元彼女はどうなのか?
三角形の底辺は無限に広がっている可能性があることを
常に知っておく必要がある。

   今のところは、
エイズは延命は出来るが、
治癒に至らせることができない病気である。
いったん感染してしまうと、
死ぬまで薬を飲み続けなければいけないし、
その薬の副作用とも付き合っていかなければいけない。
そして何より、やっぱり死んでしまう病気である。

   若い人の、
ほんのちょっとした過ちで、彼らの一生が変わってしまう。
予防の教育を徹底するしか、道はない。




    10月28日 2005
    
SUVは、人に優しくない。 (お願い一件。)
    乗っている人にはどうか知らないけど、
交通事故の時に、歩行者を死亡させる確率は、一般車の2倍だそうだ。
この話は、「British Medical Journal」に掲載されている。
それによると、その危険性を世論に訴えるために
Irish Medical Organisation では、
SUV( sports utility vehicles) の製造元と販売店に
「歩行者に重症や死亡をもたらす危険があります」
という表示をSUVに表示するすべきだと提唱している。
確かに、ほとんどの人にとって、
オフロード仕様は必要ないように思う。
そんなことを言うと、
「スポーツカーだって、いらんやろ!」
と言われそうであるが、
スポーツカーは、高速などでたまにスピードを出すときがある。
SUVに乗っている人達は、たまにオフロードに行くんやろか?

    お願いの件
    もうご存じだと思うが、
海兵隊普天間飛行場の代替施設建設計画が
沖縄県辺野古に作るということで合意に達した。

沖縄の珊瑚は、毎年目に見えて痛んできている。
以前は、見渡す限り広がっていた、
色とりどりの珊瑚で覆われた海が、
今はもう、死んだ珊瑚のガレ場になってしまっている。
色を失った珊瑚が崩れて、茶色い藻がいっぱい付いている。
茶色がいっぱいの海は、どうもいけない。
潮の流れや、オニヒトデや、生活排水、赤土の流出
原因はいっぱいある。
でも、その多くの部分が人間に起因している。
世界でも有数の珊瑚の海が、
みるみる壊れていくのを
何とかしたいと思いながら、何も出来ないでいる。

そこに、辺野古の基地建設計画である。
折衷案でも、かなりの海の埋め立てがなされる。
しかも、地元は無視。
(政治家のすることは当然そうなるのだが・・・。)
賛同してくださる方は、サイバーアクションを!

以下は、グリーンピースからのメ−ル。

沖縄本島の北部に位置する辺野古(へのこ)の海は様々な種類のサンゴ礁や希
少なクマノミ、国の天然記念物であるジュゴンなど様々な動植物によって構成
される豊かな生態系を有しています。
しかし現在、海兵隊普天間飛行場の代替施設として辺野古に建設が予定されて
いる米軍基地は、この貴重な自然を破壊してしまうものです。

私たちグリーンピースは、この建設計画を止めるため、今年3月には、キャン
ペーン船"虹の戦士号"を辺野古に派遣。世界に向けてこの問題の重要性を発信
し、その後、現地の座り込み行動へのボランティアの参加など、現地や東京の
団体とも連携しつつ様々な活動を行ってきました。米軍基地建設反対のサイバー
アクションには世界各地から2万名の参加をいただき、辺野古の海を守る活動
は国際的に広がっています。

日本政府は、基地建設のためのボーリング調査を進めようとしてきましたが、
現地の人たちと共にグリーンピースボランティアも参加した海上での阻止行動
によって作業を中断させることに成功してきました。
9月初めには海上に建てられていたボーリング調査用やぐらは撤去。沖縄のそ
して世界の"辺野古の海を守ろう"という声は、着実に建設中止に向けた原動力
となっていったのです。

しかしそんな中、10月26日、日米政府は従来よりも縮小した建設計画で合意し
たことが伝えられました。
この計画は、確かに面積は縮小されましたが、それでもかなり海を埋め立てる
ものであり、周辺海域への土砂の流入や騒音、航空機の事故の危険、漁業への
被害など、辺野古の自然のみならず、人々の暮らしにも多大な影響を及ぼすも
のであることは変わりなく、決して受け入れられるものではありません。

みなさんの声を小泉首相とブッシュ大統領に送って、辺野古の美しい海を守っ
てください。

アクションにはこちらのページからすぐにご参加可能です。
http://www.greenpeace.or.jp/cyberaction/okinawa/action_html

ご友人にもぜひこのアクションをお伝えください。


特定非営利活動法人 グリーンピース・ジャパン
http://www.greenpeace.or.jp/
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-13-11 N・Fビル2階
電話 03-5338-9800(代表) FAX 03-5338-9817







    10月24日 2005
    
最新の医学は、必ずしも最善の医学ではない
    半年くらい前に、患者の一人が軽い脳梗塞を発症した。
症状は軽く、まだ発症して時間が経過していないので、
tPA(組織型プラスミノーゲン活性化因子 )を投与したら、
この先、症状の進行もなく、完全に元に戻る
と判断して大阪南医療センターに送った。
結果は、検査を受けただけで、tPAは投与されなかった。
結局、その患者には、軽い麻痺が残って、
リハビリのために、半年近く入院しなければならなかった。
それでも、まだ、
この方は、運がいい方ではあったが、
僕としては、大いに不満があった。
(だいたい、運が良いとか悪いで結果が決まってたら、たまらん!)
当然、主治医に「tPAは投与しなかったのか?」
と非難を込めて質問したが、
「症状の軽い患者には適応がない。」と建て前で返された。
症状が軽いのは、脳梗塞の発症後、時間が経ってなくて、
梗塞範囲がまだ大きくなっていないからであって、
その先、拡大する危険が、決して少なくはない。
梗塞が起こった部位の周囲の血管では、
血管の収縮が起こって、
さらに、脳浮腫も起こる。
浮腫のために血管は圧迫されて、
さらに血管が詰まる危険が高まるし、
新たに、梗塞が起これば、
その梗塞のために新たな梗塞の危険が増す。
こうして、脳梗塞はどんどん広がっていく危険がある。
(実際、そうしたモデルで脳梗塞の広がりが説明されている。)
だから、
早期に、詰まった血管の中にある血栓を
溶解する治療が望まれるのである。
tPAはその血栓を融解する薬で、非常に効果が高い。
しかし、出血の危険があるとして、早期に使用されない。
実際は、tPAを使っても、何もないところから出血はしない。
血栓を融解するのだから、
出血して、その後、血栓で止血されているところがあれば、
その部位から再出血するだろうが、そのリスクは小さいし、
出血は、ある程度、CTで除外診断が出来る。
症状が軽いという理由で、tPAを使わないのは、
間違っているのではないかと思っていた。

    そんな矢先に、
アメリカ・マサチューセッツ総合病院での報告があった。
内容は、以下のようなものだった。

   症状発現から3時間以内に
救急部門に到着した128人に関するデータを
後ろ向きに調べたところ、
症状が軽いという理由だけでtPA非適用となった患者41人のうち
2人が死亡、9人が退院不能となっていた。
(4分の一以上で、死んだり、その後の人生に障害が起こったのである。)
詳細は、Stroke誌電子版に2005年10月6日に報告された。

    128人が発作3時間以内に到着したが、
このうち71人はtPA非適用とされた。
うち67人について理由が記載されていた。
その中から、「状態が良すぎる」という 理由だけで
tPA投与が非適用となった患者41人を選出した。
(tPA投与が行われなかった理由で最も多かったのが、
 この「良すぎる」患者だった。)

     「良すぎる」患者の89%はCT(nonenhanced)検査と
CT血管造影を受けていた。
tPA適用患者に比べ、
「良すぎる」患者では比較的太い血管閉塞は有意に少なく
(41人中8人 対 50人中38人、p<0.001)、
(この8人は確実に悪くなる梗塞だったのである。)
小血管性の梗塞が有意に多かった
(41人中10人 対 50人中3人、p=0.02)。

    しか し、「良すぎる」とされた患者41人のうち、
2人が死亡(いずれも右中大脳動脈の梗塞が拡大)、
9人が退院不能となっていた。
計11人のうち、6人につい ては、神経学的症状の悪化、
5人は軽度の神経障害の持続
(認知障害、半側不全麻痺による歩行障害、運動失調)が退院不能の理由だった。

    来院時に軽症だった患者の状態からは、
退院に関する予後の予測因子を見いだせなかった。
つまり、
得られた結果は、
来院時に「軽症である」という理由で
現在tPAが非適用となっている患者群は、
実は均一ではないということである。

    tPAの適応の基準を見直す必要があるのだが、
いつになることやら・・・。





    10月22日 2005
    
新しい店で食事をしよう
    少し前、「おとといの夕食で、何を食べたか覚えてますか?」
というCMがあったけど、確かに覚えてないことが多い。
昨日の夕食だって、あやしいことがある。
これは、脳の老化が進んでいるという問題だけではなくて、
もう一つの問題も含んでいる。

   つまり、
「何も考えずに食べている。」ということである。
脳は、新しい何かには刺激を受けて活性化されるが、
いつもどおりのものには、あまり刺激を受けない。
いつもどおりの食卓に、いつもどおりのメニュー。
これはこれで、落ち着いて良いのだけど、
脳には、新しい刺激が必要だ。

   初めていく店で食事をすると、
まず、店に入って、その店の
座席やテーブル、調度品の好み、ライティング、かかっている音楽、
これらすべてを無意識のうちに、あれこれと吟味する。
自分好みのものが多いのか、居心地が良いのかなど
脳はフル稼働して判断している。
そして料理もあれこれと考えて注文する。
美味しいかどうかも、敏感に判断する。
初めての店では、なんだか落ち着かないけど、
それは、脳があれこれと判断しているからだ。

   行き慣れた店だと、いつもの席に座って、
いつもの料理を注文してしまう。
リラックスして落ち着けるけど、
脳はあまり刺激を受けてはいない。

   新しい店を開拓するのは、
脳にとってはいい刺激になるようだ。
でも・・・・、
この近辺には、そんなにたくさん新しい店はない。

結局、また、食い物の話をしてしまった。






    10月18日 2005
    
ガキのけんか
    小泉が靖国に参拝して、
ケンケンガクガクとなっているけど、
意地張ってお参りする方も、
それにいちゃもん付ける方も、どう考えたって、おかしい。
もともと、昔の政府が、作り上げた神社で、
本来そこに神がいたわけではない。
人間が意図的に(政治のまつりごとの手段として)作ったものに、
なんでそんなにこだわるのだろう。
どこかのあやしい宗教家が、
そこら辺の壺を”神なる壺”とたてまつって、
それをありがたがって拝んでるのと同じにしか見えない。

それをまた、
はたから、「邪悪な壺を拝んだ!」
と非難してるのも変な話だ。

政治なんて、偉そうにしてるけど、
所詮こんなレベルなんだろう。
医師会のまつりごとも、これとよく似ている。
バカらしくって、付き合ってられないが、
当人達は真剣にやっているから、始末が悪い。

政治といえば、
小泉のやり方を見ていると、
「もう日本には民主主義は無くなったのか?」
と思えてしまう。
個人の意見は、抹殺されて、
正しいと思うことを、党に逆らってやると
中央の政治の舞台から引きずり下ろされてしまう。
これでは、健全な考えが抹殺されてしまう。
北朝鮮の粛正と根本的に、相通ずることをやっていると思うのだが、
誰も何も言わない。
マスコミも、もっとしっかりしたらどやねん!

もっとも、圧力に負けて前言を撤回してしまうのも、
アイデンティティのかけらもなくて、
なんとも、ぶざまだけど・・・。



  ところで、
またグリーンピースのカレンダーを予約する季節になった。

◇ カレンダーの詳細はこちらから
http://www.greenpeace.or.jp/info/publication/calendar2006photo_html?sup

◇ カレンダーのお申込はこちらから
http://www.greenpeace.or.jp/info/publication/calendar2006_html?sup

一部1300円だが、
サポーターは一部1000円で手にはいるので、
欲しい人は、私にメール下されば、一括して申し込みます。
お名前・連絡方法・必要部数を入れてください。
カレンダーは、診療所で保管して、取りに来られたらお渡しします。
一応、11月最終週に申し込む予定なので、
〆を11月25日までとします。

・・・アッ、連絡方法って、アドレスは、
メールもらったら、自動的にわかるんだった!

  そういえば、学生時代に、
引っ越ししてまもなくの頃、友人から電話が入った。
「桂ちゃん、ちょっと教えて欲しいんやけど・・・。」
「ん?、なっんや?俺とこの電話番号か?」
とマジで答えていた。





    10月11日 2005
    
フェナステリド 続報
     以前、日記で触れた服用する発毛剤の一般名である。
商品名はプロペシアという。
国外ではすでに60カ国以上で承認されている。
厚生労働省は、本日この薬の輸入を承認した。
承認申請したのは、万有製薬で、年内には発売になりそうだ。
もちろん、ケチケチの日本の保険制度では、保険は認められない。
医師の診断処方がいるけど、
これらは全額自費負担となる。
また、海外での試験で有効性が認められなかったため、
女性は適応外となっている。

   この薬は、1997年にアメリカ FDAで承認されたが、
最初は、前立腺肥大の治療薬だった。
使用者から「毛が生えた」との報告が相次いで、
発毛薬として、あらためて認められた。

   万有製薬は、0.2ミリグラムと1ミリグラムの
2種類の錠剤を販売する予定である。
いずれも参考処方価格として
1錠当たり250円(税抜き)を設定している。

(だいたい、こういうのはいつもたばこ代くらいになるのは
 いったい何なんだろう?
 それに、なんで成分が5倍でも値段は同じなの?
 ・・・・まぁ、これが厚労省のやることで、
 医学的あるいは論理的根拠なんか無くて、
 無難な経済学?になってしまっている。)
(そう言えば、アメリカ産牛肉も輸入解禁になったけど、
 これも安全性が担保されたわけではなくて、
 アメリカの圧力やら、ブッシュに対する恩売りやらで
 決まったのだろう。
 国民の数人がBSEに感染して、その補償費を払う方が
 今、アメリカに媚びて得る利益に較べて安価なだけ・・・。
 これが政治というものなんだろうなぁ!
 「絶対に政治家にはなりたくない。」とつくづく思う。)
 

用量は、1日1回0.2ミリグラムをのむ。
増量による効果の増強は確かめられていない。
上限は1日1ミリグラムとなっている。
・・・・、なんか変じゃないか?
だったらどうやって、0.2か1mgかを決めるのだろう?
今のところは、まだ情報がない。
なんで0.2と1mgがあるんだろう????







    10月 7日 2005
   
 ラ・パレット
     以前は、「ロンシャン」という名前のケーキ屋さんだった。
年配のパティシエがやっておられたが、年をとって引退するということで
代替わりしたそうだ。
以前のロンシャンも普通に美味しかった。
新しくなって、”とっても”美味しくなった。
生クリームが、いやみが無くて美味しいのだと思うが、
本当のところは、よくわからない。
とにかく、
僕の個人的評価はこの一帯(河内長野・富田林・光明池)で
一番美味しくてかつ安い。
しかし、心配なくらいお客がいない。
宣伝が下手なのか、宣伝をしないのか?
売っているケーキも、あまり派手なものはない。
昔からのオーソドックスなやつと、
なぜか健康志向のケーキだ。
僕個人としては、
「カボチャのモンブランより、やっぱり栗のモンブランだろう?」
と思ってしまうのだが・・・。
でも、黒豆のロールケーキなんかけっこういける。
とにかく、そんなわけで、
ごてごて飾り立てて値段を上げるということはないようで、
(いまは、そんな風潮のケーキ屋が多くて、うんざりだけど)
僕は、とても好ましく感じている。

  もともと、立地条件は良くないのかも知れない。
「この店を潰したりしたら、
 河内長野のケーキ文化の大きな損失だ!」と思って
がんばって買いに行っている。
強面の、ちょっと太り気味のおじさんがパティシエだけど、
「美味しかったですよ。」と声をかけたら、
人なつっこい目で、すごく嬉しそうな顔をしてくれた。

シュークリーム 126円だったと思う。
焼きプリンもお勧め。
「周りに有名店が多くあって、とても心配なんです。」
と言っておられた。
「味は、絶対負けてないです。」と励ましたけど、
経営戦略はどうなることやら。
とにかく、応援するしかない。
店の地図

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