JR 中央本線 
 春の季節列車を訪ねて


 甲府盆地の低地では3月の下旬に咲き始めた桜が、4月の初旬には散り始めます。標高が上がるともう少し遅れて満開を迎えますが、武川村の神代桜は10日頃が満開でした。桜が終わりかける頃、桃の花が咲きます。列車が勝沼ぶどう郷駅を通過する所から盆地一帯がピンク色に染まって見えます。
 この時期には、JRの季節列車が走ります。今年(2001年)の場合、4月の7・8、14・15日の週末が観光客のピークでした。これを狙った臨時列車、その愛称も走る車種も多彩です。

   ホリデー快速ピクニック号    169系6両編成(東京支社ミツ区)
   快速・桃源郷パノラマ号     165系6両編成(前後の先頭は展望車)
   ホリデー快速ビューやまなし号 215系10両編成(総2階建・湘南アクティー用)

 季節列車ではありませんが、いつもは見慣れない車種で運行されるのは:

   はまかいじ(1・4号)       185系7両編成 (東京支社チタ区)
   はまかいじ(2・3号)       189系7両編成 (長野支社ナノ区)

【写真:快速桃源郷パノラマ号】

 2001年4月14・15の両日、これら列車の写真を撮りに石和温泉駅周辺を訪れました。東側の踏切の先、または西側の跨線橋脇の川田踏切近くに、小型車なら短時間駐車できる場所もあります。川田踏切では、2・3歳の男の子を連れた男性(坊やのおじいさん?、私よりは若く見えましたが)が電車を見に来ていました。やっぱり鉄道は子供の頃から興味があるものですネ。私の場合は60年以上?も。

 これらの季節列車を見るには、石和温泉駅周辺の場合で下りは午前10時から11時過ぎまで、上りは午後3時50分から5時半までの時間帯がチャンスでしょう。午前中の場合は駅西側の川田踏切です。雪を残した南アルプスを背景にした写真が撮れます。午後は入場券を払って、下りホームの西端が良いようです。15日(日)には東京から来たという少年(高校生か大学生?)など3人ほど同好のお仲間がいました。
 これらの季節列車は全部、同駅に停車します。E351系のスーパーあずさは夕方の下り1本を除いて同駅には止まらずに高速で通過するので、写真は撮りにくい。3番ホームには湘南色塗装の167系(東チタ区)団体臨時8両編成が留置されていました。甲府寄りにはクハ167−1モハ167−1モハ166−1とトップナンバーが並ぶ編成でした。

 特急のあずさ、かいじは183系189系とが混在です。普通列車の115系は八王子支社トタ区と長野支社モト区に所属ですが(ペンキで上書きしてあるのも)、編成によって「すか線」色と長野色とがあります。数年前から雪に強いシングルアーム式のパンタグラフに置き換えたはずなのに、旧式の菱形パンタと両方を揚げた車輌もあります。

 当日は、一宮町の「おみゆきさん」、御坂町の「桃の花祭り」に加えて、石和町の笛吹川河原では「川中島合戦戦国絵巻」と催し物が重なり、石和温泉駅の待合室は旅行客で一杯でした。駅前の道路も車の渋滞で大混雑、駅前広場の整備が進み、同時に駅舎も大きくなればなア・・と、JRの今後の発展を期待したいところです。

 17時35分のはまかいじを待って駅舎内の喫茶店(甲斐路企画経営)でコーヒーを飲んでいたら、お客さんが続けて到来、そこそこに待避。JRもまだまだ頑張れる。
 待合室の売店で、International Press社発行のスペイン語、ポルトガル語の新聞(各1部300円)が売られています。週刊ですが、愛読者は待ちきれない気持ちで求めて行くそうです。

(2001年4月16日記)

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