| 今回は、PAGESとMR. MISTERの特集です。
 PAGESは1970年代の後半にRichard PageとSteve Georgeによって結成されたバンドですが、1stアルバムや3rdアルバムはこの2人のユニットという感じで、唯一2ndがバンド形態の体をなしておりました。
 私が初めてPagesのサウンドを耳にしたのは2ndアルバムの"Future Street"からでしたが、このアルバムに収められていた"Take
            My Heart Away"を聴いた時は、ホント、興奮しました。
 最高にメロディアスなAORのナンバーで、一発でで、Pagesが気に入りました。
 それから1stを聴くようになりましたが、このアルバムでも、"Clearly Kim"もすぐに気に入り、AORでファンキーでジャジーで、また、Richard
            Pageのヴォーカル・スタイルといい、こいつら最高にいかしたバンドだなあ、というのがその時の感想でした。
 当時はAORばかりを聴いておりましたので、3rdでJay Graydonがプロデュースしているとのアナウンスにこの3rdを期待を膨らませて聴いたことを覚えております。
 この3rdでも"Only A Dreamer"を聴いた時は、さすが、PagesそしてJay Graydonだなあと感心いたしました。
 Pagesのこれら"Clearly Kim"、"Take My Heart Away"、"Only
            A Dreamer"は彼らのナンバーの中でも大好きなナンバーで、どれもが素晴らしい出来となっております。
 Pages解散後、Richard PageとSteve Georgeが新しいバンドを組むということを聞いて、期待を膨らませて聴いたMr. Misterについては、初めて聴いた時は、正直、ショックでした。
 あの、華麗でファンキーでジャジーなあのPagesサウンドは、そこにはありませんでした。
 いわゆるポップ・ロックのアルバムとしては、良く出来ているし、1stの"Hunters of the Night"は結構気に入りましたが。
 2ndの"Welcome To The Real World"は世界中でヒットしたアルバムで、このアルバムはやはり良く出来たアルバムで、サウンドのソリッド感が売れた要因だと思います。
 もう、この時期には、Mr. MisterをMr. Misterとして認めておりました(Pagesのサウンドと対比するから違和感が感じる)ので、単純にこの2ndは気に入りました。
 3rdアルバムもそれほど出来が悪かったわけじゃないし、"Something Real"という名曲も含まれており、全体的に良く出来たアルバムでしたが、商業的にはパッとしませんでした。
 その後、彼らは、Steve Farrisの脱退により、Buzzy Feitenなどをギタリストに起用し、4thアルバム"Pull"をほぼ完全な形で録音しますが、レーベルの意向でお蔵入りとなりました。
 ネットで、この"Pull"の音源が流出しているようですが、オフィシャルなものとしてCD化を望んでいるのですが。
 Richard Pageは、Mr. Mister解散後は、元TrillionでMadonnaなどのプロデュースで有名となったPat Leonardと3rd
            Matineeというバンドを組んだりソロ・アルバムも出しましたが、最近は、専らセッション・ヴォーカリストとしての活動が多いようです。
 一方のSteve GeorgeはKenny Logginsのバック・バンドとして参加していたようですが、最近、彼の名前を見ることがあまり無くなったような気がします。
 
 
 
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