2月17日 東京→京都→大阪 京都の味を堪能
2月18日 大阪→有馬→元町→大阪 有馬温泉を散歩
2月19日 大阪→加茂→奈良→伏見→大阪 伏見の酒を堪能
2月20日 大阪→京都→東京 京都の老舗巡り

今回は大阪に3泊することを先に決め、行きたい所が沢山あるのでどこへ行こうか多いに悩みました。
JR時刻表を見ていると「京阪神ゾーン」という周遊きっぷを発見。京都・奈良・大阪・神戸が3700円で
5日間特急と普通電車がフリーパスで乗り放題というもの。細かく日程を決めない旅には向いています。

京阪神ゾーン内に発着する往復ルートを決めるルールになっているので、自宅最寄り駅から京都間の
新幹線「のぞみ」を使ったきっぷを買いました。東海道新幹線の割引率は5%で他は20%なのはなぜ?

「周遊きっぷ」になる前の「周遊券」の時は細かく計画を立てて利用したことがありますが、ゾーン周遊券は初めてです。事前に少し勉強してJTBへ買いに行きましたが、担当者も「周遊きっぷ」の扱いが初めてだったのでドキドキしました。疑問点をクリアしてもらい無事GET。

池波正太郎さんの「散歩のとき何か食べたくなって 京都・大阪のうまいもの」を参考にしています。
ところが、予期せぬ店が出没しかなり欲張りに楽しみました。呆れずに最後までおつきあいください。

発売中の時刻表はダイヤ改正号と思い、改正前の時刻表の京阪神全路線を切り取ってクリップで止め旅の友に携帯です。やはりこれが無いと落ち着きません。

8時33分東京駅発 東海道新幹線のぞみ45号 → 10時53分京都駅着

のぞみは乗るのは初めてで、京都へは車で行って以来7年ぶりです。本日の散歩の計画を立てていたら2時間20分はすぐです。車中は乾燥していて喉が渇くようです。京都へ到着し、荷物をコインロッカーへ預けます。何箇所もあるのに両替機が見当たらないのは不便。

まずは昼食と思い、池波さんの「たから船」へ行くことに決めました。住所から地図を見ると祇園で降りる感じがしますが、多すぎてどのバスに乗ったらいいのかわかりません。バスターミナルの運行系統を見てようやくわかり飛び乗ります。乗客を見ると国内外含めて観光客ばかりで安心です。

後でわかったのですが、バスの運賃はだいたいが220円均一区間なので3回以上乗る場合は500円の1日乗車券を買うと便利です。バスマップももらえるので少しはわかりやすいです。今日は3回乗り、
知らなかったとはいえ少し損した気分です。
祇園で降り四条通を歩きます。まず目に入ったのは水晶の店。思わず引き込まれます。扱いの種類と量が多いことに驚きました。

そのうち「原了郭」をみつけ、お土産に黒七味と香煎を購入。デパートの物産店で買ってからのファンです。香煎は初めてですが、湯で飲む他に御飯に混ぜたり、調味料として使えそうなので3種セットを買いました。

鍵善良房」をみつけ、おやつにくずきりでもと思いましたがお休み。
原了郭
途中、レトロな雰囲気が漂った小路があり入っていくと「盛京亭」です。
今日は洋食な気分と思って「たから船」を探しますがみつかりません。
ようやくみつけたものの看板だけで蕎麦屋に変身していました(と思う)。
ふと気付いたことに祇園ってこんなに静かなところだったっけ?閉まっている店が多く、あまり人が歩いていません。シーズンオフとはいえ少々寂しい気がします。

昼食は「盛京亭」に決まりです。かなり細い小路を再び入って行きます。
カウンターに座り1600円の料理2品とチャーハンがつく定食を注文。
カウンター越しには四角い調理場が丸見えで料理の工程が見えます。
下駄を履いたご主人ともう一人の調理人、おかみさんが働いています。

鳥の唐揚げと牛肉とピーマンの炒め物、半チャーハンが出てきました。
唐揚げはよく揚げてあり、中身はジューシー。炒め物は香辛料が良くきいていてうちでは出せない味。チャーハンは具の種類が多く、1つ1つに味が付いている感じ。全体的に薄いながらもしっかりと素材の主張をした味です。

つい話をしてしまい長居をしてしまいました。家の近所の中華料理屋へ行くような安心して行けるお店です。
盛京亭
腹ごなしに距離はありますが「イノダコーヒ」を目指して歩きます。ガイドブックの地図にあたりをつけて行ってもありません。近くにいた警備員に聞いたらあたりは支店で閉店したらしく、本店は違う方向とのこと。

教えてもらった方向へ歩きます。住所が町と通の組み合わせで全くわかりませんが、信号機の上に表示されている通りの名前を指標にします。途中、「俵屋」と「柊屋」の前を通り、建物が近くに迫っていることを横目に御用達の豆腐屋をみつけます。入口に豆腐作りの道具を干してあったので売り切れ表示かと思い買うのをやめました。

あったと思ったら支店だったので近くの本店へ移動。中は外からは想像しなかったサロンのような優雅な雰囲気で中庭があり、順番待ちも苦ではありません。喫煙の5人用丸テーブルになり、ゆったりした椅子にテラスを正面に座ります。相席にはならないようです。

コロンビアのエメラルドとプリンを注文。ミルク・砂糖入りが基本ですが、ブラックで注文。確認をしてくれたので助かりました。プリンは家で作るような甘さ控え目の素朴な味で、カラメルソースも食べれました。さすがにお腹がいっぱいでビーフカツサンドは注文できません。
イノダコーヒ本店

イノダコーヒ本店
お腹がいっぱいになりましたが、今度はあぶり餅を食べに「かざりや」へ向かいます。「イノダコーヒ」を出たのが3時15分で、「かざりや」は17時まで開店。道に迷うことを考えるとゆっくりしていられません。
こちらは7年前に来た時に閉店していて食べれなかったので何としても来たかったのです。

イノダコーヒ」からは離れているのでバスを利用しますが、どこから乗ったらよいのかわかりません。
適当な大通りに出ましたが、「かざりや」方面へ行くバスが通らないようです。別の大通りに出てようやく近くに運んでくれる路線を発見しました。目の前をバスが止まって発車しましたが、そのバスということに気付き無理矢理乗せてもらいました。う〜わからん!!

今宮神社前で降りるのが一番近いのですが、本数が無いので大徳寺前で降ります。広い大徳寺の周りを半周し久々の場所へ到着です。人がいないせいか、「かざりや」と向かいの店「一和」の店員が私を見ると声をかけてきます。今回は「かざりや」にしましたが、次回は「一和」です。

さっそく1人前15本を注文。おばさんが扇状に餅のついた串を広げ炭火であぶります。炭火の後側ではおじさんが餅に黄な粉を練って耳たぶ大に切り、串に刺しています。程よく焦げ目がついたらタレにつけて出てきます。タレの甘辛のメリハリがきいていて、皿まで舐めたくなる味。隠し味は何かと考えているうちにぺろっと食べてしまいました。わからなかったので聞いたら「白味噌」とのこと。

お茶をしていたら、ほとんどの客がお土産(3人前から)を注文していました。焼きたてをたっぷりタレにつけて竹の皮で包んでいて、みていたら欲しくなりましたが我慢我慢。
かざりや かざりやの炭火 あぶり餅
店を出て少し歩いたら雨が降ってきたのでバス亭に急ぎます。船岡山より京都駅へ行くバスへ乗ります。市内は混雑していて思ったより時間がかかります。京都駅へ到着し荷物をコインロッカーから取り出し、大阪のJR難波駅へ向かいます。

17時31分京都駅発 東海道本線 新快速 → 17時59分大阪駅着

大阪で東海道本線から関西本線に乗りかえますが、駅構内では「関西本線」の文字がみつかりません。
人の流れが多く圧倒され、焦りましたが駅員に聞いたら環状線ホームとのこと。後でわかったのですが、
1つのホームに環状線の内回りと外回り、更に同じ方向へ行く線をまとめており合理的にできています。

18時08分大阪駅発 関西本線 → 18時25分新今宮駅着 18時23分今宮駅着

難波方面へ行く電車に乗ったのも束の間。停車するとは思っていない「今宮」駅に停車し、難波駅への乗りかえを案内しています。次の停車は当初予定の「新今宮」だと思いますが、今宮の方が近いので乗りかえを決意します。何が何だかさっぱりわかりません。

こちらも後でわかったのですが、時刻表の関西本線[快速・区間快速]の欄には「今宮」駅の停車時刻は書いてありませんが、端に小さく大阪−天王寺間各駅停車と書いてありました。また、大阪駅の発車番線は「環状(内)」ですとも書いてあります。ん〜只今納得しました。

18時30分今宮駅発 関西本線 → 18時31分JR難波駅着

JR難波駅は新しくトイレも安心して入れます。あれほど大阪駅の人が多かったのにこちらの駅には人がまばらです。難波というと超人ごみのイメージがあったので拍子抜けです。

駅を出て連泊する「御堂筋ホテル」を探します。住所と電話番号は控えてあるものの地図を忘れました。
想像していた駅前のイメージとは異なり高速道路に囲まれていて場所が把握できません。探しているとラブホテル街に迷い込んでしまい、見かけた人にホテルの場所を聞いてもわかりません。明るい気配のする方向へ歩いていき、歌舞伎座をみつけます。ホテルは商店街の横道に入ったところにありました。地下鉄やJRの中心地にあり、交通の便がとてもよさそうです。怪しいところに建っていなくてよかった〜。

難波周辺と乗り物は「なんばウォーク」という地下通路で繋がっているので、この中を通ると便利ということがわかりました。ホテルまで5分くらいで到着するはずなのに30分以上も迷っていたようです(汗)。
こんなに迷ったのは初めてでヘトヘト。でも、夕飯を食べに夜の街へ出ます。
大阪と言えばふぐ。てっちりやてっさのコースを食べたいと思って道頓堀をうろつきますがピンときません。有名チェーンもあるのですが、食指が動きません。居酒屋も喫茶店も店の前に立ってメニューを見ていると勧誘の店員が出てくるので選びづらいこと。

かなりうろつき、大衆酒場にしては値段が高い「あかい」に入りました。てっさやせるがきなど食べたいものを少し食べます。そこで軟骨を注文したらフカヒレを硬くしたような半透明なサメの軟骨に梅が混ざって出てきました。鳥を予想していただけに驚きましたが、福井の辛口の酒のつまみにはよく合って美味しかったです。

腹7分目で店を後にし、今後食べる店の調査もかねて街を歩きます。
間口の狭い店舗が多く、店先に商品を並べている風景は活気があります。たこ焼きやラーメン・ケーキ屋に人が並んでいます。「Copine」という洋菓子屋でシュークリームとチーズケーキをテイクアウト。

「蓬莱」の文字をよく目にするので豚まんを食べに「蓬莱本館」へ行きます。閉店間近だったので慌てて「豚まん」を注文。程よい大きさで皮は柔らかく私好みですが、具は玉葱が強く感じます。自社製品を冷凍食品として積極的に販売していて、遠方の人にも味が楽しめます。店でも冷凍を出しているのかな?

ホテルに戻りおやつを食べて眠りにつくのでした。
あかい

Copineのシュークリーム

Copineのチーズケーキ
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