[四条河原物語絵詞]

「四条河原物語……阿国歌舞妓の誕生」

それでは、作品の流れと舞台を追ってみましょう。


「四条河原物語絵詞」

四条河原物語-阿国歌舞妓誕生-動画29分・youtube

舞台は四条河原の東岸、舞台奥に土手、手前は河原。
舞台上手に四条大橋の橋脚。時は春の夕方早く……

 夕餉の支度か野菜を洗う女達、染め布を洗う男達
 掘立て小屋の近くでは、職人が竹細工、藁細工などなど、
夕方の忙しさ 
 風が鉦の音を運んでくる。聞きとがめる人々。
 阿国、笠に墨染め、鉦を打ちながら上手土手より登場。 
 人々、何ごとかと、隠れる
 隠れ場から出てくる人々。面白くないと阿国を追い立てる……。
 1人がトンと音をたてる、と別な人がポンと受ける。
 音の掛け合いからリズムが生まれ、音楽が生まれ、踊り地が溢れる
 踊りに興じる人々
 雑然とした踊りの中に、不思議な力が沸き立つ。
 見ていた阿国は、其の中に紛れ踊る。
 踊り疲れた人々、さんさんごごと家路に……
 水汲みの嫗、歌を口ずさみつつ登場
 夕闇一人残されて、墨染めを脱ぎ捨て、嫗の歌に踊りの工夫をする阿国
 座元が登場。阿国に目を留め、後援する事を約束する。
暗転
 河原の朝……河原の人々、風流の遊び
 そこへ着飾った阿国登場。阿国に憧れる若者達
 若者達に踊りを教える阿国
 少しづつ群舞がうまれてくる
 男達も群舞に参加してくる
 見事な群舞、最後中央で決まって
幟が土手に「天下一かぶき」「阿国かぶき」
                         
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