HAWIIAN−LEO MAKAMAE





目次

Moloka'i の神話
ビデオ紹介
Kauai Wedding
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ビデオ紹介






魅惑のアイランド・カウアイ編
「 庭園の島 」 (発売元: 日本クラウン株式会社 CRVYー30069)

トラディショナル・ハワイアン・フアン・クラブの佐伯さんの音楽監修によるビデオ「庭園の島」がこの夏発売になりました。題名はなんとなくカウアイの観光案内みたいですが、内容はなかなかどうして、私も息子の結婚式でお世話になった、ドリックさんやそのお仲間、地元のミュージシャンたちによるカウアイの代表的な歌が満載です。その歌のバックには、その歌にでてくる場所の風景が映し出されて、フラを踊る人にはイメージをふくらませる良いヒントになりそうです。

ハナレイの海の青さや、ワイメアキャニオンの雄大さ、ナヴィリヴィリ湾の美しさを、行ったことのある人は思い出したり、行ったことにない人は行くときの参考にしたり、いろいろな楽しみ方ができますよ。

カウアイ・ソング・マップもついているので、好きな歌に歌われてている場所がどこにあるのか、位置関係がわかって便利です。私個人としては、カウアイソングには切っても切れない、モロカマとかワイアレアレなんかの場所も付け足して下さったら親切かな、なんて思ったりもしましたが・・・。

カウアイアンやマリヒニが、「ビューティフル・カウアイ」「カウアイ・ビューティー」「ナニ・カウアイ」と歌い、美しい美しいと言い続ける理由は何か? まずはこのビデオで確かめてみてください。嘘はついていないと私は思います。

収録曲は次の通りです(CHANTは除く)。

KAUA'I BEAUTY (カウアイビューティー)
KIPUKAI (キプカイ)
KOKE'E (コケエ)
SWEET LEI MOKIHANA (スイート レイ モキハナ)
HANALEI MOON (ハナレイ ムーン)
KA'ILILAUOKEKOA (カイリラウオケコア)
NAWILIWILI (ナヴィリヴィリ)
NANI KAUAI (ナニ カウアイ)
BEAUTIFUL KAUAI (ビューティフル カウアイ)
WAI ULU (ワイウル)
IKE IKE ONE KANI A'O NOHILI (イケ イケ オネ カニ アオ ノヒリ)
ALOHA KAUAI (アロハ カウアイ)

ビデオに収録された曲に、あと数曲加えたCDも近々発売になるそうですから、そちらも楽しみです。このシリーズはハワイの各島ごとに作られるとのこと。次も待ちきれません。

ビデオの問い合わせは、レコード店へ。
(参考のために、価格は44分カラーで3000円・税別です)




Kauai Wedding






前宣伝の長かった「我が家のKauai Wedding」 は、昨秋11月、無事に終了いたしました。ご報告が遅くなったのは、ただ単に一大イベントを済ませて少々疲れが出たためで、佐伯さんにはっぱをかけられて、やっとスイッチがはいりました。  Kauai Wedding は、どうだったか? ですって。それはもう、写真の二人の表情を見ていただければ一目瞭然。新郎新婦には大変満足してもらったようです。結婚なんて、国の内外何処でやっても、新郎新婦と親達の思惑にはずれが生じる訳で、新郎新婦が幸せだったら、それでめでたしめでたし。親はどんな苦労も疲れも吹き飛んでしまうものなんですね。

 世間では、ハワイでの結婚をすすめたのは、母親の私だ、と考えている人もいるそうですが、「ハワイで結婚式をしたい」と言い出したのは、正真正銘、花嫁花婿からでした。しかも白いウエディングドレスを着て、教会で式を挙げたいという花嫁の強い要望付きで・・・。キリスト教でもない二人が何で教会で、と反対する私に「娘と腕を組んで祭壇に向かって歩くのが、花嫁の父の夢」というのです。そのままOKするのも何だったので「そのかわりに私にフラを踊らせてくれたら協力する」と言ってみました。しばらく二人で相談していましたが、「わかった。踊っていいよ」としぶしぶ承諾したのですから、言ってみるものですね。

 こうして「山下・岡部のKauai Wedding」の計画が始まりました。この結婚式が成功したのは、トラベルエージェントの西村義人氏とカウアイ島のドリックさんの力強いご協力があったからと感謝しています。またトラディション・ハワイアン・フアンクラブの方々のご助言や、励ましもたのもしい味方でした。教会はおととしのケイキフラの帰りに寄ったカウアイで見た、オールドコロアタウンの小さなコロア教会。おもちゃのような小さな町の外れにある清楚で質素な教会で、思わずここしかないよね、と思ったものでした。佐伯さんに借りたカメラで撮った写真を花嫁に見せたら、一目で気に入ったようです。
 結婚式で踊るフラも、その時にフランク・ヒューエットさんから教えていただいてきました。子供たちの幸せを願う、結婚式に相応しいフラを、とリクエストしたら「Ka Wai Lehua A Ala Onaona」がぴったりとのことで、カウアイのココナッツ・ビーチ・ホテルでレッスンをうけました。  日時が決まって、教会が決まって、フラが決まったら、準備はほとんど終わったような気になったのですが、実際には決めなくてはいけない諸問題が次々とでてくるのでした。

 唯一の敵は言葉でした。細かい打ち合わせが自分自身で出来ないというもどかしさが常にありました。例えばウエディングドレスを決めるに当たっても、花嫁の希望を私がN氏に伝え、それをN氏がドリックさんに伝言、ドリックさんが衣裳の業者と打ち合わせる、返事はその逆を行くというややこしさがありました。何度かそんなやり取りがあって、ついには花嫁とその母親はドレスは日本から持っていくと言い出す始末。のんびり屋の南国ハワイの、しかもカウアイなんて田舎に、自分がイメージするドレスがあるはずがない、という思いに駆られたようです。
 痩せすぎの花婿のタキシードは、早々と準備出来ないと言う返事をもらっていましたたから、「希望のドレスがない」という明確な返事がないということは、「ある」ということだろうと考える私は、なんとか説得して(最終的にはドレスの写真を送ってもらって)日本を飛び立ったのでした。
 もしこれが、ブライダル業者にお任せの単なる海外ウエディングだったらもっと至れり尽くせり、何も心配なく身一つで出掛けたのでしょうが、へたに私が「手作りの」とか「オリジナルの」とかにこだわったために余計な心配をかけたようでした。しかし、この心配が功を奏して、成功の歓びが倍増するという思わぬ事態になったのですから、けがの功名でした。

   タイガー・ウッズのカウアイ上陸の影響で、式を一週間早めたり、仙台発の飛行機を利用するはずが出発間際に成田発に変更になったりと、いくつかのアクシデントがあったものの、11月10日、私達はカウアイに到着しました。私と夫以外はカウアイはおろかハワイは初めてでしたが、全員カウアイが気に入ったようで、花婿花嫁の緊張をよそに、妙にはしゃいでいました。
 代表的だったのは私の夫、つまり花婿の父で、最初は絶対にアロハなど着ないぞ、と言っていたのが、「やっぱりハワイに来たらアロハしかないでしょう!」と花嫁の父にもすすめている有り様。先に花嫁の父にぴったりのアロハが見つかって、少し焦った様子でドリックさんにお店を何軒も案内してもらっていました。結局身体の大きい夫は、お目当てのホワイト×ホワイトを手に入れる事が出来ず、モキハナとマイレがプリントされたカウアイ色の濃いアロハを購入しました。私と花嫁の母は、お揃いのムームーをモミさんに見立てていただいて早々とゲット。
 肝心の花嫁のドレスは、というと宿泊先のマリオットホテルに近い、小さなショッピングセンターの中にあるレンタルドレスのお店で試着。現物を見て、花嫁は安心したようでした。丈や襟ぐりを花嫁の身体にあわせて明日の朝まで完成させてくれるという。美容院で明日の髪型の打ち合わせを済ませた後は、下見と、牧師さんに挨拶をするためにコロア教会に出掛けました。
 教会のとなりにあるご自宅を訪ねると、ヒゲもじゃの牧師さんがよれよれのTシャツに短パン、裸足というハワイアンスタイルでにこにこと出て来られました。さすがの私も一抹の不安がよぎりました。まさか、明日は大丈夫ですよね・・・、と心の中で自問自答しながらホテルに戻りました。

 11日はいよいよお式。朝起きて外を見ると、木々も屋根も濡れている。あちこち青空は見えるものの雲があつい。(雨ですね、これは)、(何もよりによって肝心な日に)、(カウアイは雨が多いって言ってたね)、(誰か悪いことしたんじゃない)、誰かが一言口を開いたら、愚痴と非難と責任のなすりあいが始まりそうな雰囲気でしたが、そこはおめでたい日のことで、みんなにこにこと朝食をすませて、準備開始です。
 ドリックさんもにこにことやってきて「Brushing rain !! 」と言ってなぐさめてくれた。結婚式に降る雨は、すべてを清めるめでたい雨なのだそうだ。日本流に言う「雨降って地固まる」みたいなものらしい。
 美容院に行くときも、教会に向かうときも、雨は降ったり止んだり、時折激しく吹きつけることもありました。しかし幸いにも花嫁が車から降りたり、記念撮影するときは雨はさっと上がってくれたのでした。

 花嫁は白い花のハクレイ、ピカケの5連のレイ、チューベローズやバラ、ランなど白い花を集めたブーケという、可愛い仕上がりでした。本人は「歩く芳香剤になった気分」などと照れていましたが、一番喜んでいたのも確かです。教会に飾られたお花も香り高く、「ハワイで花に囲まれた結婚式を・・」なんてキャッチフレーズが付きそうな、思ったとおりの式でした。余談ですがワイキキで見た日本人の花嫁さんがほとんど造花のブーケを手にしてのにはがっかりしました。バラ一輪でもいいから本物のお花を持たせてあげたらと気の毒になったものです。
 牧師さんは、白いアロハにちゃんとしたズボン、ククイとハラを組み合わせたレイと言う、昨日とは打って変わった素敵な格好で登場して、みんなを安心させてくれました。
 花嫁花婿が牧師さんの前に立ち、さあいよいよと言うときに、ハワイアン・ウエディング・ソングの演奏が始まり、それが何とも長くて(だいぶ途中を端折ったとは言っていましたが)牧師さんも、列席者も、下を向いたり、見つめあったり、間の持たない場面もありましたが、式は滞りなく終了しました。

(この文はLeo Makamae22号に掲載されたものです。)

LEO MAKAMAE について

LEO MAKAMAEは、Traditional Hawaiian Fun Club of Tokyo(THFC)が年数回発行している会報です。発行人は、代表の佐伯弘さん。HAWAIIツアーの報告や、HAWAIIの人達からの便り、歌詞やイベントの紹介など盛りだくさんの内容です。このHAWIIAN−LEO MAKAMAEのサイトでは、LEO MAKAMAEからの抜粋や、THFCが主催するツアーの報告などをメインに紹介していきます。




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