レトロな模型コーナ


オーゲージのED58が天賞堂の中古ショップに展示されてました。
2003/02

私の「エポックT」時代のOゲージ車両(イメージ写真) 天賞堂にて


私の鉄道模型暦

私事で、どうでもよいことですが、思い出してみるとこんな感じです。

エポックT(1955年ごろ〜1970年)
私がモデラーに馴れ初めの頃は、小学生の頃でした(50年代後半の遠い昔です)。初めてカツミ製OゲージのED58を親に買ってもらいました。今ではそのころがとても懐かしく、自分の原点になっています。近年、天賞堂のグリーンショップにて同じものを偶然、見つけノスタルジックな気分になりました。その後は、HOゲージに転向しましたので、実質的なモデラーのスタートはこの時からになります。当時は、カワイモデル製品を中心に鉄道模型社などのキットを組み立てたり、ペーパ製の自作にて車両を揃えていました。戦後間もなく創刊された?機芸出版社の「TMS(鉄道模型趣味)」などを見て、レイアウトというものを知り、そのリアルな情景に感動したものです。

エポックU(1971年〜1990年代後半)
 その後、多くのモデラーと同じく就職した後は鉄道模型から卒業しました。ただし、30歳代のある時期に少しだけコレクションを続けた時期もあり、その一つがメルクリンのSNCF電気機関車(BB9280)です。このころから、ヨーロッパ型にも少しづつ興味をいだき始めましたが、それは架線付きのお座敷運転も可能なすぐれものでした。国産のものよりかなり進んでいました。一方、この頃は、日本ではNゲージの発展期で、当時販売されていた車両などの一部を「ないすらんど鉄道」でも紹介しています。

エポックV(2000年〜現在)
 そして、50歳を過ぎたころ、急に子供のころのレイアウトの夢がほうふつと湧き上がり、フレキシブルーレールなどのレアな材料を駆使したレイアウト作りにチャレンジしてみたくなり、リーベ鉄道というジオラマを作り始めました。それはなんとか完成することができたため、これからは、自動運転やラジオ工作技術との融合もはかり、私の「エポックT」時代(子供のころ)に垣間見た、レイアウトの原点に迫ってみたいとも思います。更には、Nゲージ以外にもHOゲージのお座敷運転や軽便鉄道というHOeゲージなども少しづつ試みて、古き良き時代を再現してみたいとも思っています。


懐かしいOJゲージの湘南電車(80系)が天賞堂に展示されてました。
2008/12

運転席側面
電動車(放熱抵抗器がリアル)
天賞堂さんから
60周年記念のネクタイピン
をいただきました

偶然私の還暦とピタリ同じです
(ありがたく使います) 081219




HOの老舗・カワイモデルの店頭
(今も変わりない佇まいを見せる、東京神田須田町)。2000/12

エポックT後期の自作の作品から
HOゲージの製作例写真
その1 ED14電気機関車
その2 モハ90中央線通勤型
その3 モハ153東海型急行電車
その4 EF58


「模型とラジオ」誌の科学教材社
私が小学生のころ(S30年代)科学教材社というのが、神田(須田町からかなり西側エリアだったと思う?)にあって、「模型とラジオ」という雑誌を出版していました。模型やラジオの組み立てかたの紹介記事や、そのキットの通信販売など手がけていました。同年代の方の中にはご存知の方もいらっしゃるかもしれません・・。丁度そのころは、日比谷線のステンレス電車が出来た頃でHOサイズの模型の製作記事がありました。科学教材社の店頭に展示されていたプロトタイプはさすがにプロの作品で大変良い出来ばえで私のような一般モデラーにはインパクトがありました。
その科学教材社が現在も神田にあることを知りました。いつか行って見たいと思います。懐かしい1〜8石トランジスターラジオキットなど販売している様ですので、ラジオ工作少年時代にタイムトリップできるかもわかりません。ラジオ工作の草分け的存在の「子供の科学」誌も刊行していたかもしれません。

ちなみにHPは下記をクリックすると見れます。
科学教材社のHPはここをクリック。


鉄友MK氏自作のレトロなパワーパック制御器 061105
先日ひょんなことから、鉄友のMKさんが製作したパワーパックをお借りすることができました。それはM氏が今からおよそ20年程前(1980年代)に自作されたもので、鉄道雑誌の製作記事(ブレーキと緩行運転について)を元にしているそうです。その記事(TMS(注1))は更に以前に掲載されたもので、その後部品を秋葉原より調達し製作したものだそうです。

(注1)
その記事は1984年1月号、2月号(NO439・440)ということが、その後判明したそうです。


こういった、鉄道模型とラジオ工作の融合も楽しいものですね。

お借りしたパワーパックの写真
2006/10

パネル全面リア面(ヒューズ・端子ほか)
スピードボリュームブレーキ&スイッチ
電圧計(左) |電流計(右)

 きょう体(金属の箱の部分)は部品としてお店から調達できるそうです。また、電流・電圧計も装着しデザインも垢抜けています。一目見て素晴らしい作品(プロの職人技的・・)でしたので、レトロな雰囲気を味わっていただくため、ここにご紹介させていただきました。スイッチやダイヤルの穴も金属ドリルで自作しているそうです。

 整流器はセレンでなく、ブリッジダイオードでした。その後、MKさんから回路図をお借りして見てから、分かりました。現代では、簡単な整流部品が販売されているようですね。(汗)。。

 盤面には通常のスピードダイヤル(パルス制御(注2)の加速ボタン)の他に、ブレーキダイヤル(減速ボタン)があります。緩行運転を楽しめる様に設計しているわけですネ。現在はカトーやトミックスからも運転台形式のパワーパックが完成品の形で市販されていますが、当時としては、珍しい斬新なアイデアだったと推察します。


(注2)  <パルス制御について>
「制御回路の電圧の変化によりパルス(周波数と波形)の通電率を変える性質?」を使い、モータの回転数を制御するもの。パルス制御は自動加速・減速やスロー運転を可能にするため鉄道模型のコントローラに応用されるています(昔、雑誌で読んだことあり)。少し専門的ですが・・原理や仕組みを垣間見ることも、楽しいものです。

ここから、ちょっと「大名鉄道ガリバー線」さんに寄り道してみましょう。


詳しくは、下記の「庭園鉄道・(大名鉄道ガリバー線)さん」の
ホームページをご参照ください。
鉄道模型の電子制御はここをクリック
(自動加速・惰行・減速の原理はここをクリック)
コンデンサーを巧みに操り、制御回路の電圧を緩やかに変化させている様です。
以上、庭園鉄道ガリバー線さんのHPでした。


以下、パワーパックの話に戻ります。
<HOでの試運転の様子>
お借りした、トランジスタコントロールを実際のHOトラックを使って試運転してみました。まずは、電源を入れると緑のパイロットランプが点灯します。次に電源スイッチの左隣にあるキーをNOR(ノーマル)に倒してみますと、START・SETボリュームのダイヤルが電圧調整となりマニュアル運転のモードとなっているようです。次に、スイッチをTRCON(トラコン)にセットすると、SPEEDボリュームが、加速調整の役割、BRAKEボリュームが減速調整の役割を担っています。そのため、SPEEDボリュームをまわしている間、車両が徐々に加速し、ボリュームをOFFにすると惰性に変ります。次に、BRAKEボリュームを回しONにしている間中、減速開始します。
なお、START・SETボリュームは、加速時の初期値をかねているので、ゼロにあわせておけば、まさに超低速走行が可能でした。

電圧計(5V弱)・電流計(0.2A)の針が振れたところ
試運転の風景トミックス製トラコン(左)と並んで
HOロコとパワーパック


「TMS764号(2007/3)」にリーベ鉄道が紹介されました
私が小学生のころから時々愛読していたTMS誌にリーベ鉄道の紹介記事が掲載されました。というのは、第29回(2006/6月)レイアウトコンペに応募していたところ、努力賞をいただいていたのですが、その時投稿していた記事と写真が忘れたころの翌年冬発売(070220)の764号に掲載されていることに気づき、びっくりしました。長い歴史のある本誌に仲間入りすることができて、大変うれしく思いました。楯と表紙は下記の写真です。 

【090103記】

TMSレイアウトコンペの楯 TMS764号の表紙

リーベ鉄道全景


**補足(日経新聞にTMS編集長の手記掲載)** 【140315】
その後ひょんなことから鉄友MKさん(藤沢市在住)から電話があり(3/6)、日経新聞に「TMS編集長」の手記が出ていた旨お知らせをいただきました。また、後日切り抜き(本紙)まで送付いただき、嬉しく思いました。ご高配ありがとうございました。記事によりますと編集長は「石橋春生(いしばしはるお)氏・85歳」とのことでした。TMS創刊がS22(1947)年ですから、その当時から編集に携わっておられたとのことです。TMS誌はどことなく一本筋が通った感じが漂っていますよね! これは編集長のお陰だったんだなぁ〜と改めて思いました。また、つたないリーベ鉄道についても上記のレイアウトコンペやTMS764号への記事掲載の時に、編集長がおられたんだな!と思うと、感謝の念にたえません。ありがたい気もします。しかし、さすがに編集部の高齢化もすすんでいるそうです。心配ですね! (^^;)

TMS編集長紹介記事(日経新聞) 創刊号(左)と最新号
(2014年3月・862号)


TMS編集長の手記を要約すると次の通りです。
@ 創刊号から数えて、のべ860号を発行、
日本で最も古い鉄道模型専門誌
A 初代編集長は山崎喜陽氏、
石橋氏は中学時代に当該クラブに入会
B 英国、米国、独国の鉄道模型雑誌をめざした
「大人の趣味」を提案
C 新製品紹介は自宅の地下室のテスト線区で
必ずテスト走行してから記事に
D 85歳の今も、月に20ページを執筆
E 日本の鉄道模型ファンは10万人との推定
(30年前ごろから女性ファンも増えて)
F 編集部の高齢化が心配、増刊は年2回、
コンペも含め、出来るだけ長く続けたい

【140315記】




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