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一眼レフカメラを自分に合わせましょう

(1)ファインダーの視度調整
  ファインダーを覗いて、そこに表示される被写体と文字がきれいに見えるように視度を調整します。各個人の視力は異なるので必ず調整してください。

・オートフォーカスモードで視度の確認(十分な明るさの下で撮影)
 

測距点(ピント合わせ位置)を中央に設定。← カメラのマニュアルを参照。
多分割の測距点に設定するとカメラがどこにピントを合わせているのか?が判らないため、中央のみとします。

   

円筒形の筒などが良いかもしれません。

中央付近にある「などの」文字の「」に合わせてみました。

 

シャッターボタンを半押しして「」の文字がファインダーできれいに見えるように視度を調整し、何枚か撮ってみましょう。

  次にマニュアルフォーカスにしてファインダーを見ながらピントを合わせ、何枚か撮ってみましょう。

パソコンか背面のモニターで100%の表示にて、オートの場合とマニュアルの場合とでピントがちゃんと合っているか確認します。

小さな魚の撮影はマニュアルフォーカスで行いますので視度調整がとても重要です。

 

(2)色温度の設定は悩まずにAUTO!そしてRAW+jpgで記録
 

水槽撮影で悩ましいのは人工照明(蛍光灯、HIDランプ、LEDなど)を使用することによる色の変化です。照明の種類に合わせて的確にカメラの色温度(WB:ホワイトバランス)を設定しないと魚が変な色合いになってしまいます。

しかし、最近のデジカメは優秀であり、ホワイトバランスがAUTOのままでも眼で見た感じに近いものが撮れてしまいます。それでもカメラは間違えることがあるので、保険として画像記録形式を RAW(生データ)+jgp として撮影されることをお勧めします。

RAW(生データ)は未現像データなので、デジカメに付属のソフトウェアで現像(ホワイトバランス、露出、コントラスト等々の調整)することにより眼で見た感じに近いものに仕上げることが出来ます。jpgも同時に記録するのは閲覧ソフト(エクスプローラーなど)で画像として見やすくするためです。

参考として、ホワイトバランスの設定例を下に示します。AUTOでも不自然な色合いにならずに撮れているのがお判りでしょう。

昼光色蛍光灯 AUTO RAW現像

何枚か撮ってみて、どうしても色がおかしい…、RAW現像が面倒くさい…、という場合は、使用する光源の元で、白紙を用いてのマニュアルホワイトバランス設定を行います(設定方法はカメラの使用説明書を参照)。

下の画像、左画像はAUTOの設定で撮影したもので、やや冷たい印象です。右画像はマニュアルホワイトバランスで得られた数値でRAW現像したもの、目でみた感じに近いです。(左画像の色温度は4850K、右画像の色温度は5300K。)


(3)画像サイズは最大で、画質は最高で記録
 

デジカメには撮影した時に記録(保存)するときの「形式(jpg、RAW)」の他に「画像サイズ」や「画質(ファインやプレミアム等)」などを設定することができます。画像サイズは最大サイズ、画質は最高画質の設定をお勧めします。

理由のひとつは、最大最高の画質設定で残しておけば本の印刷にもWeb掲載にも自由にアレンジできるからです。

もうひとつの理由は、撮影する魚がいつも画面の中央に希望の大きさで写せるとは限らないからです。ちょっと横に寄って写ってしまった魚を、後からPCでトリミング(切り出し加工)してサイズが少し小さくなっても本の印刷に応えられるようにするためです。


(4)測光方式は中央重点で
 

露出を決める測光方式は中央重点に設定します。水槽の背景は一定ではなく、岩があったり(暗い背景)、ガラス面(明るい背景)だったりするわけで、魚たちはそこを行ったり来たりします。

全面での分割測光の設定にしていると、明るい背景では魚たちは暗く、黒い背景では魚たちは明るく写されてしまいます。

また、魚の色彩も黒だったり銀だったり黄色や白と様々です。写す魚を中心に測光されるように中央重点測光、あるいはスポット測光に設定しましょう。

(5)ISO感度
 

ISO 感度を上げていくとシャッタースピードを速くすることができますが、画像のザラザラ感が増えて荒れていきます。自分のカメラの画像が荒れないISO感度を確認しておきます。

Webでの専門家による評価や自分のカメラのマニュアル本を参考にします。

(6)絞り
 

絞り(F値)
絞り値を大きくするほどピントの合う前後の範囲が広くなりますが、シャッタースピードは遅くなります。ISO感度を決めてから遅くならないシャッタースピードの絞り値を確認します。