1 まずは鹿児島ラーメン

 10月9日(土)深夜、ノブの会社(自立学習塾。以下「自立」と表記。なに気に「たけ」←竹ノ脇氏の左奥に見えているのは、自立の看板だったりして…)の社員の竹ノ脇さん(右写真)が泊まりに来た。
  彼は、夜の10時半くらいには我が家に到着するはずだったのだが、仕事が長っ尻だったせいと、天性の方向音痴のせいで到着したのは日付が変わってからだった…。

 明日、3人で鹿児島に向かう。
 目的は3つ。竹ノ脇さんの実家訪問と、ノブの知り合いの、以前自立で働いてくれていた人に会いに行くということと、私の友人に会いに行く、ということ。

 走ってきた(遅くなってしまったので、焦って走ってきたらしい)竹ノ脇さんにシャワーを浴びさせ、それぞれ床についた。オヤスミナサイ…。


 10月10日(日)7:30、起床。一人先に起きてもそもそと支度。
 8:00になったので、2人を起こす。…しかしまぁ、2人の寝起きの悪いこと。やっかいである。

 用意を済ませ、外に出る。半袖のセーターを着ていたのに、寒い寒い。外気温18℃。
 待たせていたタクシー(!)に乗って羽田へ向かう。…リッチである。
 道が予想以上に空いていたため、8:50には空港に着いてしまった。搭乗手続きを済ませた後、搭乗までの間に竹ノ脇はお土産を買いあさっていた。隣近所に配り歩く用らしい。

 9:50発、ANAの鹿児島行きに乗る。
 1時間半のショートトリップ。機内サービスのドリンク(当たり前だけど、国際線よりメニューが少ない少ない!)を飲んで、うとうとっとしたら、もう鹿児島。日本は狭いね(笑)。


 外に出る。…今朝の寒さがウソのように暖かい。日差しが夏を思わせる。セーターを着ている自分が恥ずかしくなってくる。

 ターミナルには竹ノ脇さんのお父さんが迎えに来てくれていた。そこから市内の竹ノ脇家まで30分、竹ノ脇父の運転で高速道路をひた走る。
 左手に桜島が見えている。かすかに灰色のものを吐いている。
 …おぉぉ、遠くまで来たなぁ、と実感する。

 市内の竹ノ脇家に着いて、ご両親、おばあさまと1時間くらい歓談。
 今日の夜、竹ノ脇さんと龍造寺さんとごはんを食べた後、竹ノ脇母のお店にお酒を飲みに行くことになる。 

 竹ノ脇父の好意で車を2日間貸してもらえることになった。竹ノ脇さんと夕方会う約束をして、竹ノ脇家を後にする。
 その足で、夕方まで市内観光することにした。


 中心地まで車で出向いて、駐車場に放り込む。そこから歩いて市内巡り。

 PM1:00をまわっていたので、ガイド片手にお昼ごはん屋を探す。どうやらお昼はラーメンらしい。ガイドに載っていたラーメン屋「のぼる食堂」は日曜休業だった。残念っ。

 さて、どうしよう。


 ぐるぐる歩き回って「くろいわ」というラーメン屋さんに入る。
 2人とも(普通の)ラーメンを注文。600円。

 普通のラーメンといっても、こちら(鹿児島)のお店のスープは豚骨がベースとなっている。
 イメージの中の豚骨ラーメンとは違って、出てきたラーメンのスープは塩ラーメンのごとく透明(多分、薄口しょうゆを使っているのだろう)。私の推測だけど、豚骨を短時間煮て出汁を取ったものと思われる。味もすっきりしていて不思議。こってりしてないので、いくらでもいける感じ(←と、思ってしまったせいで、後でとんでもないことになる)。

 麺は、稲庭うどんのように太い。全く縮れていない。でも、適度に麺に味がしみていて美味しい。

 具は万能ネギとチャーシュー、豆モヤシ、細かい揚げネギも浮いている。チャーシューはバラ肉で作っていて、やわらかくてしょっぱすぎず、ラーメンにあっている。脂身がちょっととろとろしてますぅ。

 なかなか美味しかった。
 …でも、難を言うなら、少し麺がゆでゆでだったのと、ややスープがしょっぱかった(厳しい?)。


 店を出て、ふと小径に目をやれば、そこには「和田屋」の看板が。
 …実はこの「和田屋」、竹ノ脇家お薦めのラーメン屋さん。なかなか見つからなかったので「くろいわ」で食べてしまったのだ。

 結構お腹いっぱいなのに、ノブのやつ「よし、喰うぞ」と、早くも臨戦態勢。
 おぃおぃとか思いつつも、一緒になってのれんをくぐる。

 「和田屋」の売りは、味噌ラーメン。味噌ラーメン(800円)と普通のラーメン(700円)を頼む。店中に漂う赤味噌(っぽい)の匂い。…ごくん。

 秘伝の味噌を豚骨スープでわっている。ふぅぅん。豚骨スープに味噌ってなかなか美味しいな。ただし、味噌の香りが強いので、この匂いがだめな人にはつらいかも。力強い味。具は、挽肉入りの野菜炒め。殆ど味付けをしていないので、スープと絡めて食べると美味しい。麺はもちろん稲庭うどん並の太麺。ゆで具合も良し。

 普通のラーメンの方も、すごく美味しい。…これは常連が付くわけだ。あっさりしてる。
 でも、「くろいわ」のスープより、何だか知らんがコクがある。そしてしょっぱすぎずに、いい感じに味が調えられている。

 何だかんだ言って、結構食べてしまった。美味しかったです。

 後日聞いた話しによると、鹿児島市内で有名なラーメン屋さんは4つあるそう。「和田屋」「こむらさき」「のぼる食堂」「くろいわ」。偶然にして私たちは「くろいわ」をゲットした(この辺にノブの食べ物に対する執着を感じる)。「こむらさき」も、お休みだった。…でも、この店は新横浜のラーメン博物館に出店していて、私は一度食べたことがある(もう味を忘れてしまったけど…)。と、いうことで、鹿児島の有名どころのラーメンは殆ど押さえたぞぉぉ!!と、思った私であった。

 それはさておき、超個人的意見として、私は「和田屋」はけっこう好きだな。味のバランスがよかったので。


 お腹が落ち着いたところで、市内観光。

 市内の雰囲気は、一言でいうと「吉祥寺みたい」。
 あの街並みをそのまま大きくしたら、鹿児島市の中心街になる。街を歩いている人もなかなかおしゃれだ。金髪・ガングロがいないだけ。

 ブラブラした後に、鹿児島市立博物館に行く。
 鹿児島市内で採取された昆虫や植物、桜島の噴火の歴史、薩摩芋の生産や加工の過程についてや、県内の酪農の様子などが展示されていた。
 …そこまで色々展示してるくせに、何故か鹿児島県の歴史とか西郷さんの話とかは展示されていなかった。…不思議だ。

 見終わってから、2晩お世話になるホテルへ向かった。

 天文館通りの近くにある「ホテル三笠」。ビジネスホテルとラブホテルを足して2で割ったようなところだった…。おまけに、フロントのおじさんはおもちゃのような眼鏡(真っ赤なプラスティックの太縁の眼鏡!)を掛けてて怪しいし…。

 荷物を置いて、逃げ出すようにホテルを出る。

 18:30頃に、竹ノ脇さんとかとおちあうのだっ。

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