今日の出費:1998.1/10
(1ウォン=約1/8円で計算)
地下鉄 550 1000
JR線 380円 京成線 1920円
合計 20000 円換算 2500円
旅行中の全費用・概算
日本 17090円 インド 81680円
韓国 8850円 合計 107620円
飛行機 86600円 総計 194220円



 
1998.1/10(火)曇り
*ソウル〜東京
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 朝6:30起床。7:15にホテルを出て、空港には8:05着。10:05の出発時刻まで、ソファで本を読みながら時間を潰す。飛行機は発着ともほぼ予定通り。途中、富士山を上から眺める。

 この書き出しが、この旅行記初日の書き出しとほとんど重なっていることに気づく方がおられるとしたら、それはもう感謝の言葉も申しようがないけれど、しかし、この旅行記を通じてある一貫した文体が保ち続けられてしまったことは確かだろう。体言止めを多用した出来事の羅列する文章。その意味でこの日の書き出しもまた、他の日と変わらぬように始まっているかに見える。だが、その書かれ方はこれまでとはいささか異なるものなのだ。
 私はこの旅行中、黄色の小型メモ帳に青の小型ボールペンで、毎日、日記のようなものを書きつけていた。そして帰国後、その日記に幾分かの加筆修正を与え、写真と組み合わせてHTMLで書き起こしたものが、この「インド旅行−旅の日記」である。
 ところがこの旅行記には一日だけ、その手順を踏まずに書かれたページがある。それがこの日であることはもはや言うまでもなさそうだが、この1/10付の日記ばかりは、その日付から4ヶ月も過ぎてようやく書かれつつある、ましてや、黄色のメモ帳に青のボールペンでではなく、キーボードを叩いて直接コンピュータに打ち込まれようとしている、といった書かれる条件からそのパースペクティヴまでがおそろしく違うものなのである。
 よってここでは、その日の出来事を忘れぬうちに書き留めようとする文体の勢いが薄れた代わりに、コピー&ペーストなどの編集作業によって失われた記憶をごまかそうとする文体(文体というよりは文内容)が勢いをもってきている。

 入国手続き等を終えて飛行場のゲートを出たのが、午後1時。東京の大雪にやや驚く。電話、荷物宅配を済ませ、京成線で上野へ。そこで、旅行中はその存在すらすっかり忘れていたコギャルの群れに出くわす。とにかくそれがおかしくて、ニヤニヤしながら、家までの道を少し遠回りして帰る(夕方4時着)。

 日本――実は好感の持てる国だったのだ。


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