しかし、嘔吐物特有のあのいや〜な臭いはいつまでたってもついてまわり、下痢も始まっていたので、わざわざ検疫に寄る元気もなく、その日は一日、気分最悪のままホテルで過ごすことになる。ただ、空港内の観光情報局で紹介してもらった新進荘モーテルのご主人夫婦は英語はわからないけど、こちらが気分が悪いことを伝えると、辞書を片手に片言の日本語でいろいろと面倒をみてくれた。その親切心に日本と韓国の(知識でしか知らない)過去を想う。僕もガイドを見ながら、カムサハムニダ(ありがとう)とか、チャル・モゴッスムニダ(ごちそうさま)とか、最低限の会話は韓国語で応えてみる。韓国語を自分で発音すること自体が嬉しい。アンニョン・ハシムニカ(こんにちわ)。テレビで銀河鉄道999を見る。メーテェー!