今日の出費:1997.12/30
(1ルピー=約3.6円で計算)
朝食:マサラドサ+トマトサンド 15
力車×2 20 ミランダ 9
動物園 4 美術館 5
力車 10 バス 15
夕食:エビ炒飯+エビサラダ 113
ホテル:SANGEETH&SREENIVAS 100
合計 291 円換算 1050円




 
1997.12/30(火)晴れ
*トリヴァンドラム〜コヴァーラム・ビーチ
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 朝8時起床。シャワーを浴び身支度を整えてから、荷物をホテルに残していったん外出。昨夜、一緒に泊まった日本人旅行者とは、駅の近くで別れる。彼は列車でカニャークマリへと向かうという。
 僕は銀行に寄ってから、しばらくトリヴァンドラム観光を気取って、動物園と美術館へ行った。動物園はどうということのない井の頭動物園クラスの動物園ではあったが、サイの格好良さにはついつい見とれてしまう。園内でも男同士で手をつないでいる光景がそこかしこで見られるので、思わず一枚パシリ。美術館は、博物系は面白いけど、いわゆる現代美術(?)の方は最低。
 ホテルに戻って荷物を背負ってから、コヴァーラム・ビーチ行きのバス停まで、近いけど力車に乗って行った。

 ビーチまでは、バスでおよそ30分くらいの道のり。一番前の席に座ったので、運転手の荒っぽい運転にスリルを楽しむことができた。バスを降りた途端、ホテルの客引きがやってくる。シングル100Rsでバス停からそれほど遠くないというから、ついていったのだが、かなり遠くて頭にくる。しかし、重い荷物を背負っていることもあり、それから他を探す気力も湧かなかったので、その部屋にチェック・インしてしまった。
 荷物を降ろし、しばらくベッドで休んでから、砂浜を歩いてインフォメーション・センターまで地図をもらいに行く。確かに歩くたびにキュッキュッと泣くような音がする。あまり役立ちそうにない地図を受け取ってから、さっそく泳ぐことにした。おそらく10年振りくらいの海水浴。結構荒波で、しかし波に呑まれることがこんなに楽しいとは思いも寄らなかった。
 その後、カフェでくつろぎながら、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」を読む。夕食は、CRAB CLUBという魚介類メインのレストランで、日本人旅行者の集団と一緒にとる。エビの料理はどれもこれもインドとは思えぬ美味しさであったが、日本人旅行者たちの会話にはあまり溶け込めなかった。コヴァーラム・ビーチは南インド一番のリゾート地で、ここの居心地のよさに留まる旅行者の数も少なくないらしい。

 コヴァーラム・ビーチ、あと何日、ここに居続けるべきか?
 コヴァーラム・ビーチ、ここはまぎれもなく通俗的な意味でのリゾート地である。オープン・カフェが浜一体に軒を連ね、ぶくぶく太った西洋人の金持ち中年たちがトドのようにゴロゴロと寝そべっている。よってその雰囲気を嫌い、ガイド等にもあまり載っていない、ここから少し離れたところにあるワルカラ・ビーチへと場所を移す輩もいるという。かくいう僕も当初はコヴァーラムの通俗性に嫌気が差して、ワルカラに移動しようかとも思っていた。だが、その思惑はたった1回限りの視線の交錯によって敢えなく消える。エリック・ロメール監督「夏物語」


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