今日の出費:1997.12/22
(1ルピー=約3.6円で計算)
バス 5 力車 10
ホテル:Kumiko-House(W) 75
Neeraj 15 ペプシ 10
昼食:マサーラ・ドサ 12
夕食:シチュー+イモ等 40
合計 202 円換算 730円




 
1997.12/22(月)快晴
*〜バナーラス
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 朝、「もうバラナシ(ムガール・サライ駅)だぞ!」と車掌に起こされ、慌てて荷物をかき寄せて列車から降りたため、寝袋を入れる袋を車内に置き忘れてきてしまった。これは結構厄介な出来事で、どうにかビニール袋に詰め込んで、リュックに納めはしたものの、見るからにはち切れんばかり。さらには、荷物の詰め込みに四苦八苦している間に「バス停を探してくる」と言って出掛けたA氏が、いくら待っても戻ってくる様子がない。結局、はぐれたものとあきらめ、K氏と二人でバスに乗って市の中心部へと向かう。
 駅から市内へ行くバスは、途中、ガンジス河に架けられたマーラヴィーア橋を渡る。僕が「地球の歩き方」の地図を見て、そこから市内までさほど遠くなさそうだからガンジス河沿いを歩いて行こう!などとバカげた提案をしたために、そこから町まで4kmはあろうかという距離を、重い荷物を背負って歩く羽目に陥る。K氏にはたいへんな迷惑をかけてしまった。それにガンジス河は若干増水していて、常に河沿いを歩けるというわけではなく、入り組んだ路地を彷徨い、目的のホテル到着は昼過ぎになってしまった。
 しかし、その間に町の様子は充分伺うことができたし、危ないから単独では行かない方がいいといわれている火葬場周辺なども、あまり警戒しないで歩くことができた。火葬場周辺の路地を徘徊しているとハシシ、ハシシとやたら声をかけられる。インチキが多いと聞いていたので、からかい半分に値段を聞くだけにしていたのだが、その中の一人で目が完全にイっちゃってる超ヤバそうな売人がいて、決して値段を下げようとしないし、しつこく売り込もうとしないので、こいつは本物かも?ということで彼から購入しようということになる。買う際にも周囲をやたらと気にして、ともかく人の目に触れないところで僕らに売ろうとしていたので、たぶんそいつは本物だったのだろうと思いたい。

 ホテルは、情報収集の意味もあって、久美子さんという日本人が経営するKumiko-Houseに取り敢えず一泊分、K氏とダブルの部屋を取る。ガンジス河畔のとても気持ちのいい部屋。ちなみに久美子さんは、あまりどういう人だろうかと想像していなかったのだが、りえママみたいな人だったので、かなり驚いた。
 部屋のシャワーが水しか出ないので、昼のうちに軽く浴びてから外出。まずは町中探索。最初、わかりにくい地図に戸惑うが、Bangari Tola Laneがどこにあるかを把握して、だいたいの町の輪郭は掴めた。途中、久美子さんに教わったCottage Silk Emporiumという店へ寄り、バラナシ〜カジュラホー、カジュラホー〜ボンベイ間の列車のチケットを予約。日が沈む前にはホテルに戻り、ガンジス河畔でぼけーっと過ごす。
 夕食は、Kumiko-Houseのドミトリーで日本人宿泊客多数と食べ、食後に人生ゲームが始まる。僕は最初、芸能人になり、途中で弁護士に転職して自伝を書き、最終的には無職の人となるのであった。

 K氏と部屋に戻ってから、早速ハシシをやろうということになるのだが、廊下の壁に貼ってある注意書きのなかに、ドラッグでの密告の話を発見。二人とも急にナイーブになる。そこで、取り敢えずの対応策として、みんなが寝静まった頃に始め、蚊取線香で匂いを消し、もうハシシとは言わずに暗号を使おうという作戦を立てる。ところが、K氏が暗号にアーグラーで出会った日本語ガイドの名前はどうだろう?と言い出したため、二人とも彼のことを思い出し、笑いが止まらなくなってしまう。しばらくNeerajと口にする度に笑い、これではハシシをやる前から疑われるんじゃないかという感じだった。
 そのあとでやったNeerajは、即効性は強いのだが、あまり長続きするタイプのものではなく、どちらかというとバッド・トリップ系で、クラクラするばかりで、あまり楽しい気分になれるようなものではなかった。ま、その前にメチャクチャ笑っていたから、それで充分だったのかもしれないけど‥‥。


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