ジャイプルには、日が沈み、あたりが暗くなりかけた頃に到着。ところがどうも町の様子がおかしい、ということにドライバーの唐突な慌て振りによって気付く。確かに町中の家という家、店という店が、門や戸を閉め切って、静まり返っている。突然ドライバーの知り合いらしい男がバイクに乗って現れ、緊迫した口調で何やら話してから、僕らの車を誘導し始める。ドライバーの慌て口調から、何度かムスリム・ストラッグルという言葉が聞き取れ、またしても宗教紛争のようなことが生じていることを知る。 バイクの男は、僕らをホテルまで安全な道を通って誘導するツーリスト・オフィスの人であることが、ホテルに着いて落ち着いたJasvantに詳しい事情を聞くことによってわかった。 しかし、ホテルからは一歩も出るな!とのこと。ホテルのレストランで少々高めの夕食をとり、早めに寝床に就く。