しれとこ2日目


1997/08/23

8月8日
国設知床野営場=しれとこ自然村=知床大橋=カムイワッカ =知床五湖=岩尾別温泉=木下小屋=しれとこ自然村
78km

昨日,ナベに使う味ぽんを買いに行った”かねまんネモト”のレジの後ろに 今年OPENのキャンプ場のちらしを発見。 知床野営場をあとに新しいキャンプ場へ移動して,いよいよ知床巡りの始まりだ。

しれとこ自然村
景色の良いところにテントを張った 知床野営場は雨の中のテント張りから始まったためか, 林の中のテントサイトのためか,薄暗いイメージがあり, いまひとつ気に入らなかった。 昨日のナベの残り汁でうどんを食べて,新しいキャンプ場なら奇麗だろうと, 雨と結露で濡れたテントをたたんで,しれとこ自然村へ向かった。
オホーツク海が一望できる丘の上にあり絶好の景色と 平らな芝の上にテントが張れることで,一目でここが気に入り2泊分手続きした。 景色の良い場所にさっそくテントを張った。 床も平らだし,木がないので明るくて気持ちがよく,炊事場やトイレも奇麗だった。 気分良くカムイワッカへ向かった。

知床大橋
知床大橋 餌づけされたキタキツネ 知床五湖へ行く道から分かれ,未舗装の道路を10km以上も走った。 途中,痩せこけたキタキツネが道路にいた。 また,慣れない砂利道をスピードの出しすぎだろうか, 路肩に前輪を落とした車が1台あり,恐くなってスピードをゆるめた。 とりあえずカムイワッカを通過して,先に知床大橋へ行った。 この橋で一般車は行き止まりだった。 知床岬へ行くには,この先は歩きで行くしかない。 こんな地の涯にずいぶん立派な橋を造ったものだと感心した。 谷は深く川が流れていて,思わず吸い込まれそうになった。

カムイワッカ湯の滝
カムイワッカ湯の滝 カムイワッカでは, 路線バスのために警備員が出て交通整理をしていて, 前後に100m近く駐車の列があった。 川の入り口ではワラジを500円でレンタルしていて, 高いのにけっこう繁盛していたが無視して,裸足で登った。 川を流れる水は入り口でもすでに温かく,登につれて温度が上がっていった。 足元が滑りやすいので気を付けないと危ない。 転んで擦りむいたら硫酸の水が傷口にものすごくしみる。 水の中の方が滑らないので水の中を歩くのがコツだ。 滝をいくつかよじ登ると大きな滝壷があり,そこで湯につかっている人が大勢いたが, 10年前の記憶の滝壷と違っていた。目的の滝はさらにその上流で, 10人も入るといっぱいになりそうな滝壷だった。 入り口から30分もかかっただろうか,すっかり汗だくだったので, さっそく滝壷の湯に入った。 カムイワッカ湯の滝2 ちょうどいい湯加減で,すばらしく気持ち良かった。 目にしみるほど強い酸の湯で,滝の左側から熱い湯と右側から水が流れてきて 滝壷で混ざり合い,ちょうどいい温度になっていた。 湯船から温度調節まで100パーセント天然の露天風呂は珍しいであろう。 汚れた10円玉を湯で洗ってみたら,ピカピカになった。 10年前の記憶の滝壷だ。苦労してここまで登ってきた甲斐があった。 しかし,以前は滝壷はまったく足がとどかない深さだったのだが, 浅くなって足が届くようになっていた。 まさか,溺死者が出て危険だから砂利を入れたのか, いや,自然に流れてきた石が堆積したのだろう。
すっかり良い気分で満足し,持ってきた烏龍茶を飲んで,川を下った。 登りよりも降りのほうが難しいので,滑りそうな所は後ろ向きで四つん這いが安全だった。 なんだか右足の親指が水がしみて痛いので見たら, いつの間にか皮がふやけて何本も裂け目ができていた。痛かった。

ハマナス&コケモモミックスソフトクリーム
ハマナス&コケモモ カムイワッカの沢登に思った以上に時間がかかり,おなかもすいた。 知床五湖のみやげやでこのソフトクリーム(250円)をたべた。 ハマナス&コケモモのソフトクリームは全国でも珍しいだけでなく, 甘すぎず,さっぱりとしていて味もすばらしかった。 フライドポテト(250円)も食べたが,注文してから男爵イモを揚げているので, とてもおいしかった。

岩尾別温泉
ホテル地の涯の駐車場の下にある露天風呂。 男女混浴。湯は無色透明で臭いもない,湯船が上下3段あった。 上段ほど水温が高いので適当なところに入ればよい。 カムイワッカよりも楽に来られるのだが, こちらはだいぶ人の手が加えられているので, その分人気が落ちるのかすいていた。

木下小屋
新しくなった木下小屋 ホテル地の涯の裏,羅臼岳登山口にある。 13年前にバイクで来たときは管理人もいなくて今にも崩れそうな小屋だった。 ホテルのおじさんと裏の川から石を上げてきて, 小屋の裏に露天風呂をつくった思い出がある。 奇麗に修理され管理人さんもいる立派な小屋に変わっていた。 今でもあの露天風呂はあるのだろうか。

魚屋がない
しれとこ自然村へ帰り,温泉でさっぱりしてからバーベキューハウスでバーベQ。 ウトロ港で採れた新鮮なシーフード探したが, 観光みやげ用の店しか見当たらなかった。 港町だから旨い魚介類が安く手に入ると思っていたが,見当違いだった。 みやげやのおかみさんに聞いてみたら, 魚は買わなくても近所の漁師さんがわけてくれるので魚屋はいらない, と言っていた。 結局,Aコープで買った生サンマ,つぶ貝,牛カルビ,トウモロコシ, サツマイモ,野菜を焼いた。 それでもかなり豪華なものになり,うまいビールが飲めた。

Aコープしゃり(しれとこ店)
ウトロ観光案内所の向かいにあり, 広さと品揃えはコンビニより少し大きい程度だが,知床滞在中かなりお世話になった。 鮮魚がほとんどなかったのが残念。 食料調達には「かねまんネモト」も使えるが, 個人的に女店員の態度が気に食わなかった。


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北海道へ行く!

8月9日

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