小川町駅(東武東上線、JR八高線)から、皆谷または白石車庫行きの東武バ
スに乗り、橋場で下車します。
槻川にかかる粥新田橋を渡り、普門寺を右手に見ながら車道を進みます。
途中、釣堀(日本一小さな釣堀?)への道を左に分けるところで、道標にした
がって山道に入ります。
一度林道に戻り、栗和田の集落を進むと、農産物の無人販売所のあたりで
道が大きく右に曲がるので、そこを左に折れて民家の前を通って雑木林に入
ります。
再び林道に出てるともうすぐ粥新田峠(かゆにたとうげ)です。
粥新田峠は秩父往還三峠のひとつであり、かつて坂上田村麻呂がお粥を炊
いて食べたところからこの名がついたといわれています。
峠に建つ東屋から本格的な山道となります。しばらくは展望もなく、雑木林
の尾根道をひたすらに登るだけです。階段状になった最後の登りを2、3分頑
張れば大霧山です。大霧山山頂の東面は樹林で覆われていますが、西面の秩
父盆地側は開けており、武甲山、両神山、二子山から遠く上州の山々まで見
渡せるほか、視界が良ければ浅間山も見られます。
ここから旧定峰峠までは尾根道を下ります。左に広々とした秩父高原牧場を
見ながら歩きますが、牧柵の有刺鉄線には注意をしてください。草原の向こ
うには、笠山や東京天文台の観測ドームがある堂平山がゆったりとそびえて
います。牧柵沿いに進み、ゆるやかに登り返すと檜平に出ます。ここを左に
折れ、植林の中を下ると旧定峰峠です。
旧定峰峠は山道の十字路です。右に行けば秩父方面、左に行くと経塚バス停
に出られますが、ここは直進して尾根通しに進みます。アップダウンを繰り
返しがら雑木林をくぐっていくと、40分程で定峰峠に出ます。茶屋やバンガ
ローなどがあり、シーズンになるとマイカーやバイク利用の行楽客で賑わい
ます。定峰峠は車道の十字路です。直進すれば白石峠経由で笠山、堂平山へ、
右に曲がれば秩父方面です。
コースは左に折れ、車道を300m程進んだところからハイキングコースへと入
り、車道を何度かショートカットしながら、一気に白石車庫バス停へと下り
ます。なお、この車道沿いにはソメイヨシノが植えられていて、4月の中旬か
ら下旬にかけて素晴らしい花のトンネルが見られます。
<問合せ先>
東武バス小川町出張所 0493-72-0076
東武鉄道 東上業務部営業課 03-3985-4176
東秩父村役場観光課 0493-82-1221
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@旨い!<忠七(ちゅうしち)めし>
秩父地方の玄関口にあたる小川町ですが、ここでは「忠七めし」というお茶
漬けが広く親しまれています。
「忠七めし」は、ご飯の上に海苔、ワサビ、さらしネギ、ユズをのせ、最後
に秘伝のかつおのだし汁をかけて食べるお茶漬けで、「日本五大名飯」のひ
とつに数えられています。
最初に「忠七めし」を食べたのは、幕末の巨頭、山岡鉄舟とされています。
鉄舟と親交のあった二葉の八代目主人である八木忠七が、鉄舟の「料理に禅
意を盛れ」という示唆から考案したもので、海苔、ワサビ、ユズがそれぞれ
禅、剣、書を意味するといわれています。
また、無類の酒好きで一晩に四升も飲み干し、お茶がわりに熱燗をご飯にか
けてかき込むほどの鉄舟の体を案じて、食べやすく、体に優しい食べ物をと
いうことで作ったともいわれています。
現在は精進料理としても好評で、平日でも昼時にはかなりのお客様で賑わっ
ています。
<問合せ先>
割烹旅館二葉 http://www.futaba.to/
<場所>埼玉県比企郡小川町大塚32
<電話>0493-72-0038
<営業時間>11:00〜20:00
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |