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■ワンポイント<雪崩

<雪崩>

雪崩については一冊の本が出来るほど広域になりますので、種類などについて簡単に説明いたします。
雪崩とは山腹に積もった雪が重力の作用によって斜面を崩れ落ちることをいいます。
大まかには大きく分けて表層雪崩と全層雪崩あります。

表層雪崩:雪面上にはある特定の条件下で「弱層」と呼ばれる薄く、壊れ易い層ができる。この上に降雪、吹雪などにより積雪が乗っかり、上載した積雪とともに斜面を滑り落ちる事を言う。

全層雪崩:地表から上の積雪部が全て雪崩れてしまう事。春先に地表が暖かくなり積雪部が全て雪崩れてしまったり、雪面に激しい降雨が続き、雪解け水が地表面を流れ全層雪崩れを誘発する場合があります。

雪崩画像1雪崩れによる遭難の場合には表層雪崩の場合がほとんどで、表層雪崩れが起きる危険箇所を幾つか挙げてみます。
1:沢筋などの急斜面で、斜度が30〜50度の間で最近急激に積雪量が増えた所。
それ以上の急斜面は逆に常に雪が下に流れる事が多い。緩斜面でも雪崩れの可能性もあります。
2:雪庇の下側、尾根の反対側に吹き溜まりが出来ている所。
雪庇を踏み抜いて雪崩れとなる事もありますので、危険な雪の塊があると考え、倒壊する事により雪崩れが起きる。
3:見晴らしの良い斜面や、森林の切れ間の広がった斜面。
広大な斜面では遮るものも無く、雪崩れす可能性が高い。また、森林帯が切れている所などは雪崩により木立が倒壊している場合が考えられる。

イラスト01危険箇所では急激に雪面に負荷を掛けない為に、集団で斜面をトラバース、スキー等で集団で斜面を滑走、大声を出すなどを行なわないや、雪庇の下にテント設置しない、雪洞を掘らない等の自分自身で注意できる事があります。


雪崩に巻き込まれたら、沈んでいかないようにもがきながら上に、本流から外れるように泳ぐと良いと言われてます。その際に大きな声を出しながら同行者に自分の現在位置を知らせるのも重要な事で、万が一埋もれてしまった場合に、ある程度の捜索範囲を予測することができます。
雪崩で深く巻き込まれてしまうと、発見する時間も掘り起こすまでの時間も掛かり、救助自体が難しくなってしまいます。


雪山三種の神器画像それでも沈んで行くようなら手で顔を覆い、口や鼻に入らないように呼吸器官を確保し、静かに救助を待ち、むやみに体力を消耗しないようにします。
実際に雪上訓練で雪に埋まってみて体感していただければ、いかに迅速な救助が必要か実感できるかと思います。

では、雪崩対策はどうすればよいかですが、危険箇所では弱層テストを行い、雪質を確かめて行動する。冬山三種神器であるスノースコップビーコンゾンデ(プローブ)があり、雪山に入る場合には携帯する。
もちろん講習会等を受け、使用方法を勉強しておかない、持っていったはいいが使えない事態になりますので、山に入る前に覚えましょう。

 
 


 

 

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