トルコ旅行記(4日目)


6月23日

 朝食は、バイキング。昨日のホテルより品目が少ない。3日これが続く事になる。他に日本人も宿泊している。
 集合時間の9時にロビーに行くと、ガイドの男性が待っていた。通称、ジャンだそうだが、正式な名前は忘れた。イスタンブール大学で考古学を専攻していたとのことだったと思う。というか、現在は、旅行会社に正式に勤務だったか。日本語はまあまあ。運転手は少しいかつい感じである。
 フロントで、お金を少しくずして、お約束どおり、セーフティボックスに貴重品を預ける。
シュレイマニエモスク  トプカプ宮殿は今日は休みとのことで、それ以外の主な場所を観光するという。
 はじめは、シュレイマニエモスク (内部の写真)。 オスマンの絶頂期のスルタン、シュレイマン(歴史で習ったときは、「スレイマン」だったと思うけど)1世の建てたモスクである。でかいなあ。何から何まで。中はお祈りの時間以外は自由に見学できるようである。靴を袋に入れて中を見学する。袋は何かしらんけど、黒字に金の縞線のような模様が入った袋で、後であちこちで見かける。何の袋だったのだろう?
 それはともかく、中は広い。適当に説明を受けた後、写真を撮る時間を10分ほど与えられる。なんか、せっつかれているようであんまり落ちつかない。やや暗かったが、手持ちでなんとか撮影。

 次はカーリエモスク(博物館)。旧市街から少し離れたところにあり、住宅地のようなところにある。もとはキリスト教の教会である。あんまり大きくないが、モザイクが鮮やか。モザイクに描かれたキリストなどを説明してくれる。後で写真を撮れると思って、撮らないでいたら、はい次に行きましょう、という感じになった。なんかちぐはぐな感じ。

 再び、旧市街の中心部に戻る。まずは、競技場跡。ブルーモスクとアヤソフィアの間にある。名前の通り、ローマ帝国時代の競技場の跡である。今日はとても天気が良いので、テオドシウス、コンスタンチヌスのオベリスクが青空に映える。
 その後、そのまま歩いてブルーモスクへ。ここも大きい建物である。内部の青のタイルが美しい。ここの中は、シュレイマニエモスクよりもやや暗くて、手持ち撮影はちょっと無理だった。

 この後、地下貯水池へ。クラシック音楽が始終流れている。ガイドはここがどこの遺跡よりも好きだという。ガイドはカメラの趣味があるようで、ニコンのレンズの値段を聞かれたりする。
 一番奥にメデューサの頭がある。ライトアップされて結構不気味。柱の礎石としてたまたま使われているとのことだが、ガイドは、偶像否定するイスラムのしたことだと言い張る。まあ、どちらでもいいのだけど。
 外に出て歩いてアヤソフィアへ。今日見学した中では、一番興味深い雰囲気を持つ場所だろう。イスラムとキリストが混在している。モザイク (写真) も普通にフラッシュ撮影ができる。

 昼食は、グランドバザールの近く(多分)の店。客があんまりいない店だった。前菜にぐちゃぐちゃ系が数種類。主食はライスを葡萄の葉でまいてヨーグルトにつけて食べるという一風変わったものであったが、あんまりおいしいと思わなかった。ガイドはこれを好物だといってうまそうな食べる。そして、デザートがすごく甘い。ライスプディングと菓子である。トルコ人は甘いものがたいそう好きらしい。甘くてこちらがちょっと食えないという感じのものをうまい、うまいといって平気で平らげる。
モザイク

 グランドバザールへ。例によって、おみやげを買わせようと(?)いろいろと連れていかれる。最初は、カラスミとキャビアの売っている店に連れて行かれた。まあ、うまいけど、おみやげにしようとは思わない。そういや、キャビア食ったことあったかなあ。
 次に宝石屋。相棒がカッパドキアで買ったようなトルコ石が少し安く売っていた。カッパドキアでは、やはり高く買わされていた。
 とどめは絨毯屋。やはり、買った絨毯と同じ様なものが100ドルくらい安い値段で提示された。相棒、がっかり。
 もはや、大きな買い物はできなくなっているのだが、この後、店の人間がしつこく何か買わせようとする。問題なのはガイドも一緒になって勧めることで、非常に気分が悪くなった。善意で言っているのかもしれないが、そうでもないようだ。相棒が、「キリムにはどんなのがあるか」などど聞いたこともあり、さらにからまれた。
 そんな感じで、ガイド付き観光が終わる。帰り際に、「運転手は給料が安いので5ドル程度のチップを渡してくれ」とガイドに言われた。アンカラでは渡さなかったけど、と伝えると、アンカラの運転手はイスタンブールのよりは給料が高いからね、などど言われた。
ガラダ橋

 ホテルに戻って3時。早足で(すくなくとも僕はそう感じた)まわったおかげで、早く終わった。ガイドが早く終わらせようと早くまわったのではないかとも勘ぐる。別れ際に、「明日、エジプトバザール、トプカプ宮殿を見学してボスフォラスクルーズを案内するツアーがある」と誘われたのだが、1人12000円と聞いて、高いので断った。最も、高くなくても断っただろうけど。今日みたいに、足早に連れ回されるのは疲れてかなわん。

 部屋でひと休みした後(ベッドメイキング前だった。ちゃんとピローチップはおいといた)、とりあえず、ガラタ橋に向かう。トラムに乗る。トラムとは路面電車である。一人90万TL。トルコでは乗り物が安い。黄色のきれいな車両である。ホテル近くのラレリから終点のエミノニュまで。

 ガラダ橋 (写真) は金閣湾にかかる橋で、旧市街と新市街を結ぶ橋である。橋の上では露天売りが多い。なにやらわからんものまで売っている。もっとも、露店があるのは橋の上に限らない。路上という路上、どこでも何でも売っている。一番妙だったのは、体重計を目の前に置いて、後ろにたたずんでいるおじさん。体重を量る商売らしいのだが、商売になるのかしらん。とはいえ、この体重量り業、この後も結構見かけた(量ってもらっている人を実際に見てまた驚いた)。
 また、橋の上で釣りをしている人もたくさんいる。この人達、仕事はどうなってんの?平日なのに。

 橋を渡りきり、ガラタ塔に向かう。トルコの人は横断歩道でなくてもどこでも道路を渡るのが普通らしい。車が多かろうが、飛ばしていようが、老若男女みな渡る。こちらも習って渡る。なかなか渡れなかったが、車にはあまり構わず渡るのがコツのようだ。車が合わせて減速してくれる。
 適当に方角を定めて歩いていったが、わからなくてうろうろしていると、「ガラタ塔はあっち」と叫ぶおじさんに救われて、塔につく。特殊なルートを通ったようで、途中は狭い路地でかなりあやしい雰囲気だった。
 100万TLほど払って、エレベータを登り、レストランから螺旋階段を上りきると贅沢な眺望が得られる (写真)
ガラダ塔からの景色

 その後、再び、ガラタ橋の反対側の歩道を渡って、橋のすぐそばにあるイエニモスク横の広場で休む。この当たりでは、果物とか食料品がたくさん売っている。
 エジプトバザールがすぐそばなので寄ってみる。ここはグランドバザールよりは、地元民向け。食料とか、香辛料など日用品の割合が多い。ただし、日本語で盛んに声をかけられるのはグランドバザールと一緒である。

 トラムでラレリまで戻り、夕食をとるレストランを探す。なかなか場所が決まらなかったが、結局、イスタンブールレストランというところに落ちつく。シシケバブ。おいしかった。2人で300万TL程度。

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