6月22日
午前中はカッパドキアの観光の続き。ラクダ型の岩とか奇岩をいろいろ見物する。この辺はあちこちに葡萄畑がある。ここの葡萄は変わっていて地をはっている。
また、観光地ということもあり、土産物を売っている場所がたくさんある。土産物の中で目立つのは、目玉をかたどったの青い色のまよけである。ただのガラスなのだが、小さいのからどでかいのまでいろいろとある。他には岩石を削った置物とかTシャツとか。
天気は昨日より良く、日差しが強い。ギョレメの野外博物館へ。ここは結構面白かった。洞窟教会が興味深い。古い壁画がたくさんあるが、傷みがはげしい。また、落書きも多い。キリストなどの偉い人物の目が潰されている。眼病に効くとかで、目の部分を削って持っていき、煎じて飲んだのだという。ヨーロッパからの観光客が多い。考えてみれば、ここはキリスト教の遺跡なのだ。この辺り一帯はもともとトルコ人は住んでいない土地だったのだということを思い出した。
その後、絨毯屋へ連れていかれる。店員の英語の説明があんまり聞き取れなかったが、いろいろの種類の絨毯やらキリムなどをたくさん見せられる。くるっと絨毯を一回転させると色合いが変わるのが楽しい。基本的には、織り合わせられている絹が細かい物ほど高くなる。細かいものは手先が小さくて器用な子供の手を借りなくてはできないのだそうだ。ものによっては作るのに何年もかかってしまうらしい。
もともと相棒は絨毯を買うつもりだったので、時間をかけて選ぶことにする。いろいろ悩んだ挙げ句に、「命の木」が描かれた絹の絨毯を買うことになった。いくらか負けてくれと言って買ったのだが、それでも、やはりすこし高く買わされたようだ。
その後、皿屋へ。主に飾り用の皿である。指ではじくと心地よい音が反響する。ここには、日本語を話す店員がいる。時間がないというので、急いで選んで買った。おみやげ用として。
という具合にカッパドキアにはたくさんのお金を落とした。
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昼食後、アンカラへの帰途につく。行きとは別の近い道を通ったので、所要時間は3時間ちょっとぐらいである。アンカラ付近から高速道路に乗る。片側4車線で車はほとんど走っていない。高速は120キロの制限速度だった。
空港に到着し、2日間のガイドと運転手さんとお別れ。運転手さんとは、「テッシェッケ、エデリム」(ありがとう)といって握手をかわす。何かお礼のようなことをしたかったけど果たせなかった。写真くらい一緒にとれば良かったなあと思う。一方で、ガイドに対してはあまりそんな感慨はない。
相棒はお腹をこわしてトイレがお友達状態である。何かにあたったかしたらしいが、飛行機に乗る前になんとか小康状態になったようだ。イスタンブールへの飛行機は、来るときの飛行機よりは大きかった。出発直前に荷物確認に機外へ呼び出され、ちょっとあわてた。荷物の確認であった。
機内では行きと同じくパンとお菓子が出た。例の「豚肉使ってない」マーク付きのパンである。
1時間でアタチュルク空港。迎えのガイドの女性はあまり日本語が上手くない。空港から中心部までは車で30分ほどの道のり。言わずもがなイスタンブールは大きな都市である。まず、走っている車が今までと違う。おんぼろの車はあんまりない。ヨーロッパ車、特にドイツ車が多いようだ。
空港からの途中は新興住宅街といった感じ。しばらく行くと海沿いに出て、テオドシウスの城壁を越える。いよいよイスタンブールの中心部である。水道橋が見えて、人通りが多くなる。
その後少ししてホテルに着いた。イイタルプホテル。ここもなかなか立派なホテルである。疲れたし、相棒は具合が悪いので、この日はもう外には出ず、休むこととする。飛行機内で出たパンを頂き、夕飯とする。
10時くらいになり、窓の外から、アラビヤ的な音楽とともにお祈りを呼びかける声(おそらく、テープか何かをながしているのだろうけど)が聞こえる。後で聞いたところによると、「モスクに祈りにおいで」とか言っているらしい。ここはイスラムの国なのだ。