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ハイアットレジデンシャルスウィート福岡(福岡)

Hyatt Residential Suites Fukuoka(Fukuoka, Japan)

33 35 25.39,130 21 19.74

2007年1月泊

 日本の宿でどこを載せようかと結構考えていました。ここのコーナーの名称を「世界のキッチン付きホテル、気になるホテル」という特徴を持たしたものですから、それに合うものがなかなか無かったのです。でも、この冬に行った福岡のものは載せることにしました。ハイアットのレジデンシャルスウィートです。

 その昔アジア太平洋博覧会をここ福岡の埋め立て地、百道で行ったのは1989年。それが終了して跡地の一角にこのレジデンシャルスウィートが建てられたのが1992年の夏だったような。続いてハイアットリージェンシー福岡も翌年オープンし、最後にグランドハイアットも1996年にオープン。東京にはセンチュリーハイアットに続いてパークハイアットが出来たのが1994年だから、福岡には東京に常に先行して複数のハイアットがさっさと立地しているのです。それも殆ど福岡地所の力に寄るところが大きいのでしょうね。東京では小田急と組んで始めた日本進出も、福岡では全面的に福岡地所がリードしています。

 さて、このレジデンシャルスウィートですが、海外だとアパートメントホテルとして比較的目にするのですが、本当日本では少ない。ともすればウィークリーマンションになってしまうお国柄、この手の施設があちこちにあれば楽なのに、と家族で旅行する身としては思ってしまいます。
 システムは、ほぼあちらのアパートメントホテルと同じ。コンシェルジェ、ドアマンおらず、ルームサービス、新聞サービス無し。その代わりに広いリビング、キッチン、ドラム式洗濯機付き、そして泊まったデラックススウィートは76m2という十分な広さ(2ベッドルームではなかったけれど)。多分出張族、単身赴任族をターゲットに作ったと思うのですが、正に家族連れ旅行者の力強い味方の宿なのです。

 設備はキッチン、洗濯機(アイロンは無かった)とあるのですが、キッチンは器具の有料貸し出しスタイルで、バンクーバーのセンチュリープラザ以来の経験でした。あっちでは調理器具を一式借りたけれど、こっちでは何かぱっとしない中身だし、特に借りてまでして料理をすることはありませんでした。その代わり朝や飲み物は隣にあるコンビニ、地下鉄駅前のベーカリー、デパ地下で買い出し、夜はこれまた敷地内にあるリーズナブルな居酒屋(はやり廃りとは無縁のモツ鍋がある)、そして天神のお店など、選択肢は幾らでもある・・やはり日本は勝手知ったる便利な国です。

 予約はここのHPから行い、当時は平日24,992円、休前日26.144円でした。4人分としては十分に安く、気が付くとグランドハイアットのシングル1部屋とほぼ同じといったところか。百道まで足を伸ばすだけの価値はありました。
 なお、オープンから殆ど内装はいじっていない感じはします。クローゼット辺りにその古さが若干染み出ていました。まあ料金見合いといったところかもしれません。ハイアットとは名乗っているけれど、でも何かがちょっと違う、不思議な宿でした。
北側から見たホテルの一部。この円形タワーが全部で5棟あります。完成から20年近くなるけれど、外観の古さは全く感じません。地下鉄の西新駅からだと10分では着かないでしょう。バスの方が便利でした。
リビングから入口方面を見ています。40インチの液晶テレビでした。ビデオもフロント脇に置いてあるものを勝手に借りて見ることが出来ます。
ホテルのHPから平面図を書き起こしてみました。確かに2ベッドルームにするには少々小さいか。もう一人はソファーベッドに寝ます。バスルームもホテルの仕様とはちょっと違い、バスタブの外で身体を洗える一般家庭スタイルになっているのです。正にホテルのような、アパートメントのような面白い宿でした。そういえば玄関ドアも外開きという、ホテルには無い構造になっています。

テラスからは福岡市民防災センターが目の前です。