衣笠から妙心寺あたりまで
このあたりは金閣寺を中心とした、観光バス大量輸送型ゾーンです。ただ、禅寺を集中的に見るには欠かせないコースです。
衣笠は、金閣寺から龍安寺（石庭で有名）あたりにかけて、衣笠山をいただく地域です。立命館大学がある地域でもあります。
そこからさらに足をのばすと、御室の仁和寺（桜で有名）、少し南の妙心寺といった有名観光ゾーンにも行けます。
このあたりは、庭を見るのによい寺が多く、枯山水も池泉庭園もそれぞれ見事。欲張ってたくさん見るのではなく、いくつか選んで、座ってなんか考える際に行くことが多く、じっとしていると頭だけで考えていた自分に気付き、徐々に全身で考えるモードに切り替わっていく、その様を味わうのが楽しいらしい。（自分の事なのにひと事のように書いてますが、実感です。）
衣笠
金閣寺（正確には鹿苑寺）はあまりに有名（いつも混雑）。ここもいいけど、その少し西南にある等持院が個人的にとても好き。ちなみに、立命館大学から等持院は、細かい道がちょっとわかりにくいかもしれません。正確な地図持参がグッド。
等持院は、私が初めてゆっくり訪れた1980年頃、あまり人が訪れずひどく静かでした。雨の日に庭を眺めながら考え事をしていて、そのうちに考え事自体が拡散してしまったような気持ちになり、しまいに「つまらんことで悩んでないで次、行こ」と立ち上がったことを思い出します。独りで歩いて考える、ということに目覚めた頃に、気に入った場所だから、特に思い出深いのかもしれません。
石庭で有名な龍安寺も徒歩圏内だけど、ここは私は頻繁には訪れません。嫌いなところではもちろんありませんけれど、あの石庭を大混雑で見るのはちょっと閉口しますので。ただ、本堂の前に広がる池も含めて全部お庭ですから、行った際にはゆっくり堪能することにしています。
御室、妙心寺
等持院や龍安寺から西へ進むと、御室は仁和寺。ここに来ると、周囲に高い建物がなく、境内にゆとりがあって、何となくほっとします。
京福電車で妙心寺にもすぐ（龍安寺→妙心寺→仁和寺と廻るので、少しコースから外れているが、見どころは多い）。大徳寺と並んで、塔頭のたくさんある大寺院。