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1997年8月22日(金)

今日は午後から琴ちゃんの中心静脈カテーテルについての説明を小児外科のK先生から受けた。

カテーテルの目的は、1.栄養の補給、2.薬の投薬 の二つだそうで、通常の点滴よりも濃度の高い輸液ができるのだそうだ。通常5%程度の所を12〜3%まで高くできるとのことで、食事が十分に摂れない時の栄養補給ができる。
カテーテルは鎖骨と肋骨の間を通すようになるそうだが、子どもだと針を刺すのが難しくなるので首から来ている血管に通す事もあるそうである。その場合、首筋と胸の辺りの2ヶ所を切る必要があり、何針か縫うことになるそうである。鎖骨の下から入れる場合だと、大人では病室のベッドの上でできるそうだが、小児の場合全身麻酔で行うことになるそうである。

病室で琴が薬を飲んでいると、麻酔科の先生がやってきてアレルギーはないかとかの問診を行った後、ことに聴診器を当てていかれる。その先生の話では、肩かお尻に注射をした後ガスを吸わせ、眠ったところで喉に管を通して人工呼吸を行うのだそうである。管が通る事で麻酔が覚めた後喉がイガイガしたりするそうである。麻酔科の先生が父母に説明をしている傍らで、O先生が琴に月曜日に手術で大きな点滴を胸に入れるからね、と説明してくれていた。
琴はちょっとドキドキした様な半分引きつった笑いを浮かべながら聞いていたが、眠っているうちにやってしまうんだよ、ということで少し安心した様である。ただ、「おしりの注射」と聞いた時はちょっとびっくりしたような表情を浮かべていたので(注:多分マルクとか、髄注とかを思い浮かべたんだと思う)、「肩の注射(注:グランの皮下注射)はあんまり痛くないでしょ。あれと同じくらいの小さな注射だから痛くないよ。」とO先生が説明してくれた。

その後は病棟の花火大会。朋生と瑞生も特別に参加させてもらって楽しいひとときを過ごした。ヨーヨー釣りもして、琴は自分でヨーヨーを釣って得意顔だ。

花火大会の後は、また外泊で家へ帰った。


強化療法は来週の後半から行う事になる。1クールが大体1ヶ月くらいとのことだが、骨髄抑制の出方によって期間は変るとの事。2〜3クール強化療法を行った後、11月末には移植を行いたいとのこと。年内に目処をつけて年末年始に厳しい時期がかからないようにしたいとのことだ。万が一強化療法中やその直後に再発するようであれば、それは元々厳しいものだったと言うこと、と考えなければならない。

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