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みたら 春日の山やまは時雨に濡れて もう紅葉してゐた
訳
雨籠もりをしてゐると心が鬱鬱としてならず 庭先に出て
春日の山は色づきにけり
八|一五六八
雨隠り心いぶせみ出で見れば
秋の歌
*
した葉は 今日の時雨に散り果ててしまふだらうか
訳
天皇陛下のお被りになる御笠 その名をもつ
三笠山
の紅葉
けふの時雨に散りか過ぎなむ
八|一五五四
大君の御笠の山のもみち葉は
大伴稲公
に和ふる歌
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家持秀歌選
紅葉