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篤志家ニクス氏のセリフ集   
役に立つんだか立たないんだか。

訪問先編 ア:アンジェリーク、ニ:ニクス、レ:レイン、ヒ:ヒュウガ、ジ:ジェイドです

セレスティザム
ア:石造りの重厚な門が鋼鉄の扉で閉ざされていて、街の中は良く見えないわ。ここが聖都セレスティザム、まるで城砦みたい。
ニ:なるほど城砦ですか。聖都と呼ばれるこの地が城砦なのだとしたら一体何から何を護っているのでしょうね。
ア:うーん、タナトスから聖都に残された大切なものを……でしょうか。
ニ:大切なものを護るために何かを拒絶せねばならないと言うのはさびしい話ですね。ですが、それは真理なのです。
  大切なのは全てを護ることではなく一番護るべきものは何か決して忘れないことなのですから。
ア:うーん。
ニ:さて、こうして待っていても我々を聖都の中に導いてくれる天使は姿を見せないようですね。そろそろ行きましょうか、アンジェリーク。
ア:はい、ニクスさん。

ラシーヌ
ア:遠くに雪山が見える静かな通りだわ。
ニ:これほど雪深い村だというのに寂しさではなく安閑な幸福感を感じますね。
ア:そうですね。通りを歩いている人たちも何だか穏やかな表情しています。
ニ:いずれ訪れる希望を信じ望み待つ。彼らはそれだけで幸せなのかもしれません。
  まるで時が止まったような小さな小さな理想郷、とても素敵な世界ですね。

ナバル
ア:ナバルに暮らす漁師さん達の舟が泊まっている港ね。ちょっと寂しい気もするけど。
ニ:ファリアンやセチエの港に比べたら小規模なものですからね。あなたがそう思うのも当然でしょう。
  この村の風景は以前私が訪れた時とまるで変わっていません。時が止まってしまったかのようですね。
ア:時が止まった……?
ニ:ええ、残念ですが、変化を止めたものは静かに滅びていくしかありません。この村の時が動き出すことを願っていますよ、心から、ね。

モンタント
ア:うー、風が気持ちいい!見晴らしのいい丘ですね。
ニ:アンジェリーク、丘から見下ろすと街道が見えるのがわかりますか?
ア:はい、よく見えます。小さくしか見えませんけど大勢の人や馬車が通っているのも。
ニ:街道を行く人々はこの丘の風車を見て自分が今どの辺りにいるのか知るのだそうです。
ア:確かにこんなに大きな風車だったら街道のどこからでも見えそうですね。
ニ:ええ、だからこの丘は「導きの丘」と呼ばれているのだとか。素敵な名前ですね。

フルール
ア:家の窓も道端も色とりどりの花で溢れているわ。とってもロマンティックですね。
ニ:とても愛らしい村ですね。この路の先には大きな花時計のある広場もあるんです。
  花に囲まれた時計を見ていると時が遡り幼い日に戻れるような気がしますよ。
ア:わあ、素敵ですね。
ニ:あれほど素晴らしい花時計に育て上げた村の皆さんの努力と熱意には頭が下がる思いですね。

コズ
ア:ここが龍族の暮らす村ね。赤い髪は火龍族、青い髪は水龍族、みんな仲良く暮らしているみたい。
ニ:古い伝承によると火龍族は古来人の心を読み人の心を動かす術に長けていたそうですね。
  今でも多くの者は強い占いの力を持って生まれてくるのだとか。ほら、見て御覧なさい。あちらに占いの館があります。
ア:あ、本当……!ニクスさん一緒に占ってもらいませんか?
ニ:私の未来など占っても面白くありませんよ。さああなた一人で行ってらっしゃい。きっと素敵な未来が見えますから。

オラージュ
ア:森に囲まれた小さな村ね。山の方からはゴロゴロと……きゃっ雷だわ!
ニ:雷鳴の峠辺りですね。ほら、あちらの山の……
ア:あっ、また……。
ニ:この辺りは雷の多い地域ですから珍しいことではりませんよ。
ア:そうなんですか……。
ニ:ああ、そうそう、特に雷が激しい時には村人はこの雨止みの広場に集まって雷がおさまるのを待つそうですよ。
ア:そうなんですか?この広場にはあくれるところは何もないみたいですけど……。
ニ:雷は高くとがったものに落ちますから開けていて何もない場所の方が危険はないんですよ。さあ、アンジェリークもっとこちらへ。

カルディナ
ア:カルディナ大学はアルカディアで一番大きな大学ね。相変わらず学生が大勢歩いているわ。
ニ:活気に溢れているのは素晴らしいことですね。目指すべき未来があるからでしょうか。表情も溌剌として見えます。
  こんな学生達の姿を目にしてあなたも学校に戻りたくなったのではありませんか?
ア:いえ……今のわたしはオーブハンターですから。
ニ:そうですか……アンジェリーク、あなたの選択に感謝せねばなりませんね。

クウリール
ア:わあ……!鐘の音が鳴り響いてこの通りに綿らしいお客さんが来るたびに金が鳴るようになっているのね。
  だから「鐘付きの通り」って名前なのかしら。
ニ:この村は首都と商都をつなぐ交易の中継地でもあります。通りに並ぶ店にはかなり珍しいものもそろっているようですね。
ア:あ、あそこにあるお店の時計、陶器でできた鳥が付いていてかわいい!
ニ:おやおやさすがに目が高いですね、アンジェリーク。さあ、この通りを歩いていけばもっとたくさんの素敵なものに巡りあえますよ。
  そして多くの出会いの中からあなたにぴったりのものを探しましょう。

セチエ
ア:東方に旅立った船の帰りを待ち望む港だから東望の港……何だかロマンティックですね。
ニ:ファリアンに港が作られる前からこの地ではサキアとの貿易が行われていたそうです。
  当時の航海は今よりずっと危険でサキアに向ったまま戻らない船も多かったのだとか。
  航海に出た大切な人の帰りを待ちこの地で東を望み続けた人たちも大勢いたのでしょうね。
ア:そう考えるとなんだか寂しい名前ですね。
ニ:おや私としたことが不用意な昔話でかわいい顔を曇らせてしまったようですね。ですが、アンジェリーク、寂しいばかりではありませんよ。
  当然のことながら戻ってこない人より戻ってくる人の方が多いのです。
  別れの寂しさを再会の悦びが上回るのならばこの地は幸せな土地ではありませんか。

サンテーヌ
ア:わあ……!見渡す限りの麦畑だわ。どこまで続いているのかしら。
ニ:サンテーヌの村はアルカデジアの食料庫とも呼ばれていますからね。これくらいの規模の農園だけで10箇所以上あるそうですよ。
ア:10箇所ですか?この麦畑だけでフルールの村と同じくらいの広さに見えるのに。
ニ:これほどの広さがあるからこそアルカディアの人々のお腹を満たすことができるのでしょう。私たちもこの村人達に感謝しないといけませんね。

ジャディス
ア:ここが村の中心部みたいですけど……人通りもないし建物も荒れ果ててていて何だか心細い感じですね。
ニ:ここはオーブ鉱脈に夢を賭けた人々の憐れな夢の跡なのです。
  鉱脈からオーブが消えるとともに村からは人が消え、笑い声も消え、やがては何もなくなってしまう。
  そんな変化も一夜の夢のようなもの……だからこそあの宿屋は一睡亭と言うのかもしれませんね。
ア:何だか寂しいですね。
ニ:時の流れとは残酷なものです。それだけはいつも変わらない。

ウォードン(双塔の広場)
ア:ここが双塔の広場……確かにここからだと二つの塔がよく見えるわ。
ニ:首都であるウォードンという存在を象徴する広場ですね。
ア:やっぱり首都の建物は豪華ですね。こんなに高い塔……どうやって造ったんでしょう。
ニ:この塔に装飾を凝らすだけでもかなりの年月を要したと聞きます。その年月がこの広場に重みを与えているのでしょう。
ア:塔が素敵だからかしら。上を見ながら歩いている人が多いですね。
ニ:それでは塔に目を奪われたあなたが石畳につまずくことも心配しなくてはいけませんね。

ウォードン(劇場前)
ア:わあ、大きな劇場ですね。流れる星をかたどった装飾も素敵……。中では何が見られるんでしょう。
ニ:演劇やオペラ、それからコンサートが行われることもありますね。
  私は演劇を楽しむ機会が多いのですが、この劇場で上演されるものはどれも素晴らしい演目ばかりですよ。
ア:演劇ですか……ニクスさんは悲劇と喜劇ではどちらがお好みですか?
ニ:おや難しい質問ですね。長い時を経て演じられてきた演目はどれも魅力にあふれているものですが……。
  悲劇とは本質的には喜劇であり、喜劇とは本質的には悲劇なのです。その優劣は私にはまだわかりませんね。

ウォードン(新聞社前)
ア:大きな建物ばかり……お仕事中なのかしら。道行く人も忙しそうですね。
ニ:見て御覧なさい。あちらに見えるのが「ウォードンタイムス」の建物です。
  「アルカディアの新聞と言えば東のファリアンポストに西のウォードンタイムス」。
  そう讃えられるだけあって出入りする人々の顔もみな生き生きと輝いていますね。
ア:みなさん自分の書く記事に誇りを持っているんですね。
ニ:新聞社に出入りする人がすべて記事を書いているわけではありませんよ。
  むしろ記事の内容に関わらない人の方が多いくらいです。
ア:そうなんですか。
ニ:ですが、彼らが自分達の仕事に誇りを感じているのは確かでしょう。
  紙を手配する人、新聞を印刷する人、アルカディア中に新聞を運ぶ人……
  本当の意味で紙面を支えているのは彼らなのかもしれませんね。

ファリアン(商業地区)
ア:わあ、すごい人……!さすがはアルカディアで一番のマーケットですね。
ニ:ふふっ、そうですね。むせ返るような熱気に私の心まで沸き立つようです。
ア:珍しい品物がたくさん並んでいますね。あれは……置時計かしら?
ニ:扱わないものはないと言われるほど多彩な品を扱っているのがこのマーケットの誇りなのだとか……。
  あなたの欲しいものも見つかるかもしれませんね。それが売買できるものならば。

ファリアン(港湾地区)
ア:よく整備された綺麗な港ね。見晴らしのいい場所にはかわいいオープンカフェもあるわ。
ニ:やさしい風に吹かれながらあなたとお茶を楽しむ、それが魅力的な午後の過ごし方だというのは認めますがこの場所は……。
ア:あっ水面がきらきら輝いていますよ。とてもきれい……。
ニ:きれい……?この世界にはもっと美しいものはいくらでもありますよ。さあアンジェリークそろそろ行きましょう。

ファリアン(財団前)
ア:この建物の周りだけ他と雰囲気が違いますね。何だか別の街に来たみたい。
ニ:アーティファクト財団はここで様々な研究を行っているそうですね。
ア:どんな研究を行っているんでしょうか?
ニ:噂には色々聞きますが、正確なことまでは中々わかりませんね。
  財団も教団もそうですが、大きくなった組織には「秘密」というものがつきものですから。

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