パラレル連作設定書
氷室零一(Reiichi Himuro)
はばたき学園最強の優等生で生徒会副会長。両親ともに有名なピアニスト（ジャンルは違うが）で未だにラブラブカップル。両親とともに６歳までニューヨーク育ちで、お坊ちゃま。自身もピアノを弾くが両親の名声が大きすぎて音楽で生きていくつもりはまったくない。むしろ、将来はもっとカタイ職業（例えば、公務員とか教師とか）に就きたがっている。そのため勉強が趣味のような男である。感情表現が下手な割には顔に出やすいタイプ。一応山口紗和と付き合っている（らしい）が天然な彼女にべたボレでいつも振りまわされている。
山口紗和(Sawa Yamaguti)
零一の一応彼女。高等部からの外部入学生で頭も良ければ運動もできてその上かわいい。しかし相当な天然ボケ。零一のことをたぶん好きなんだと思われるが、どちらかというと天然な彼女が零一を振りまわしているだけのように見える。これでも、生徒会長（なぜか副会長は零一）だが、しっかりものというよりはその笑顔で人を操っているだけのある意味最強の生徒会長である。
益田義人(Yoshihito Masuda)
はばたき学園のお祭り部長兼生徒会書記。零一とは小学校入学以来の友人で自称大親友。すかした零一にさんざんいたずらを仕掛けてきたものの全戦全敗を期している。酒屋の次男坊で近所のガキ大将だったが零一というブレーンを得てますますパワーアップ。酒屋の息子にありがちだがすでに酒をたしなみ、こっそりタバコも吸っており零一に言わせると「立派な不良」である。一応篠崎恵美と付き合っているがくっついたり別れたりを繰り返している。
篠崎恵美(Emi Shinozaki)
義人の彼女兼生徒会会計。くっついたり別れたり忙しく、周りからみるとイイカゲンにしろという感じ。特にいちいち巻きこまれる零一と紗和はかなりあきれている。恵美も紗和と同様外部入学生で紗和とはタイプが違うがかなりの美女。しかし、性格は結構男前である。怒ると男だろうが殴ってしまうほどの瞬間湯沸し器な面があるが、一方で友達思いのイイ女。紗和とは入学前の説明会で意気投合して以来の大親友。
氷室健一(Kennichi Himuro)
零一父。ジャズピアニスト。かのブルーノートでも夜毎満員御礼にできるほどの実力と人気を兼ね備えながら、ＮＹで弾く時は必ず昔馴染みのバー『Richards'』でしか弾かない。自らのソロアルバムを一枚出したきり、他のミュージシャンとのジャムセッション好きのためか、大抵のアルバムにはプレーヤーとして名前が乗る人物。妻の美雪には恐ろしく甘いが、結構醒めた一面も。
氷室美雪(Miyuki Himuro)
零一母。今はそれなりに捌けたが、元々はやんごとない家出身のお嬢様。10代でピアノコンクールを総なめにするほどの天才ピアニスト。留守がちなため、常に零一を気に掛けているが、年頃の息子との距離を測りかねている。紗和のことをとても気に入っている様子。