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82   集めて、分類して、保存して、見せる (2003.11.1)

町田市の図書館のシステムがようやく新しくなる。図書館のシステムについては何度も書いて注文をつけてきた。6年前にWindowsパソコン奮闘記 第9話で報告したままで、リクエストは手書きの申請用紙に書き込み、予約本はハガキで連絡されるという、かなり古いシステムだったのです。

それが2004年の春をめどに自宅のパソコンからインターネットで蔵書検索と予約申し込みが可能になる。私が欲しかったサービスがようやく近くの図書館でも実現するのだ。取りあえずは準備期間で11月は2週間ほど休刊になり、図書館内の利用者検索機から本や雑誌の予約ができるようになります。生活の一部になっている図書館がお休みなのはちょっと辛いが新しいシステムは楽しみです。待ち望んだ図書館システムについては順次に報告していきます。

さて、文化の秋に相応しく、ある雨の平日に旦那と上野の森で開かれている「東京都美術館・大英博物館の至宝展」に行ってきました。去年のロンドン旅行でも訪ねたのですが、やはりもう一度見たかった。

10時過ぎに着いたのですが、館内は自由に動けないぐらいの混雑です。50代以上のオバ様が6割ぐらいでグループで来ている人が多い。生活や時間に余裕ができた中年女性(私もその一人だが)が何をしても自由だが、大英博物館から日本に運ばれてきた美術品の前でいちいち「綺麗ね」「これは何?」と友達と話し合わないで欲しい。タダでさえ人混みでイライラしているのにうるさいぞ!!私もそれを反面教師に芸術を楽しむ場所では静かにと心に誓います。

大英博物館といえば、ロゼッタストーンやパルテノン神殿の大理石が有名ですが、これらは今回はイギリスで留守番です。でもエジプトのミイラをはじめ、古代オリエント、ルネッサンス、中近東、アジア、アフリカ、アメリカ大陸まで全世界の人類叡智の文化遺跡を網羅しています。日本古代の銅鐸もあり、世界中のあらゆる時代の遺物を何でも収集して展示する大英博物館の神髄を感じさせる選択でした。

混んでいるのですが、案内板が日本語なので判りやすい。本家の大英博物館ではあまりの展示品の多さに見過ごしてしまった展示品も幾つもあり、改めて大英博物館の偉大さを実感しました。大英博物館の広さや展示品の迫力はあの場所に行かないとわからない。ミュージアムショップも開設されてましたが、どんなレートで換算しているのか、現地の2倍位の価格でした。

アッシリアのSargon王(紀元前721-705)の宮殿入り口を警備していた、人の頭と巨大な翼を持つ雄牛。

上の写真は、昨年大英博物館を訪ねたときのもの。アッシリアのSargon王(紀元前721-705)の宮殿入り口を警備していた人の頭と巨大な翼を持つ雄牛。大英博物館で最も重い(16t)コレクションの一つ。さすがに日本には持ってこられない。

それにしても至宝展の混雑さは異常だった。「もう一度、イギリスに旅行して大英博物館に行きたいね」、「それよりもフランスのルーブル美術館にも是非行きたいよね」と旦那と現実離れした話をしながら雨の中を帰ってきました。3泊5日で10万円位で行けるようなので、時間がとれれば本当に行きたい。旦那は上野まで行ったから秋葉原に寄るのかなと思ったが、まっすぐ帰宅。アキバもゲームと同人誌の街になり、ネット通販で何でも手に入る最近は魅力が薄れましたね。

最近、カメラのキタムラでデジカメ写真のプリントが通常価格35円が17円になるプリント半額セールがあった。最近はデジカメばかり使うので写真の家族アルバムは長男が中学入学以来の写真がない。このままだと我が家のアルバムは途絶えてしまう。この機会にデジカメで撮ったここ2年位の写真をプリントすることにした。

デジカメデータは撮影日付でフォルダを作って整理してあるので検索は非常に簡単だ。アルバムに貼りたい写真を選んで新しいフォルダに移して、それをCD-Rに焼いてキタムラの窓口に持っていけば1時間ぐらいでプリントしてくれる。同じ事を考えている人が多いのか、受け取りに行ったらレジが混んで少し待たされた。

出来上がった百数十枚の写真を子供達1人1人のアルバムと家族のアルバムの4冊に貼り付ける作業が残っているのです。これがまた面倒で前の写真を眺めて思い出に浸ってしまい、時間がかかる作業です。でも、写真を家族毎に分類して時系列に分けて貼ってあるからアルバムには特別の価値があるのだ。

今回の図書館博物館家族のアルバムは、それぞれ規模は違うが沢山のデータを分類して保存しておくことが共通する。集めて、分類して、保存して、見せることが人類が文明を発展させてきた原動力なのだと、格調高くまとめておしまい。

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