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55   LOOXな日々(その2:インターネットに繋ぐ) (2002.9.15)

子供の通う小学校にパソコンルームができ、パソコンの講習が始まったようだ。小学3年の次男がパソコンで描いた絵を印刷して持って帰ってきた。次男の報告によると20台位のパソコンがあって、LANで先生のパソコンと繋がっているそうだ。インターネットに繋がっているかは不明。

児童が使うパソコンの画面には、先生の操作する赤いマウスポインタと、自分で操作する普通のマウスポインタの2つが表示されているらしい。先生のマウスに沿って自分も操作して、使い方を習得できるしかけのようだ。なかなかよく考えられている。教えてくれる先生は担任ではなく、他のクラスの若い先生と、補助をしてくれるパソコンインストラクタの方の二人とのこと。

次男は、4年生になったらパソコンクラブに入る、と張り切っている。でも、自宅のパソコンではゲームとネットサーフィン(ゲームボーイのページやDASH村、仮面ライダーなどを見ている)と、時々、姉や旦那にメールを書くくらいしかしてないんだけどね。やさしい先生に教えて貰えるのがいいのかもしれない。今度、学校に行く機会があったら、パソコンルームを覗いてきます。

さて、閑話休題。我が家にやってきたLOOXは不要なバンドルソフトをアンインストールして、必要なソフトやデータをインストールして、デスクトップのエンデバーの弟分として使い始めました。LOOXは主にモバイル目的で購入したので、今回はLOOXから4種類の方法でインターネットに接続してみたことを書いてみます。

LOOX X73AにはAir"H内蔵タイプもありますが、購入したのは無線LAN内蔵タイプなのでまずは無線を試し、次いで有線のLANで繋いでみました。LANの先はADSLでインターネットに繋がっている。ところで最近(8月中旬あたりから)、夜になるとADSLのリンクが切れたり、速度が激しく落ち込むようになった。加入者が増えた?近所でISDNに加入した人がいる? 理由はよく分からないけど改善しないかと願っている。

LAN接続を試した後は、内蔵モデムによるダイヤルアップと、携帯電話を使ったダイヤルアップを試してみました。最後に、その他の気付いた使い勝手について勝手に書いてみます。前回の続きで今回も旦那が担当です。

無線LANの信号強度 ワンタッチキー
■無線LANは何とか繋がった
我が家のAirStationのアクセスポイントはMACアドレスでアクセス制限を行っている。LOOX内蔵の無線LANのMACアドレスが解らず焦ったが、設定画面をいろいろ開いて表示してあるのを見つけた。付属の紙のマニュアルには役に立たない簡単な解説のみで、無線LANについては全く書かれてない。そんなことは自分で調べろと言うことか? なぜかAir"Hのことはちゃんと書いてあった。

その後も、ステーション探索(SSIDの探索)が自動でできなくて手こずったが、あれこれと設定しているうちにSSIDの探索もできるようになった。何が原因で上手くいかなかったのかよくわからないのでちょっと不安だ。WEPという暗号を設定しアクセスポイントに繋がるようになったが、無線LANとの接続までには結構苦労して冷や汗が出た。これでなんとか一応、家中から11Mbpsで繋がった。速度はメルコの無線LANカードとそれほど違いはないようだ。

メーカはACアダプタの繋ぎ方のような誰にでもわかることより、きちんとした技術情報をマニュアルに書いて欲しい。こういった無線LANなどの他社の機械との接続についてはお互いに責任を擦り付け合って往々に問題が起きやすいのだ。

■ワンタッチキーの使い道
液晶画面の左横、無線LANのスイッチ近くにある「ワンタッチキー」はメールチェックを前提に作られているが、任意のアプリケーションの起動もできる。メールの到着チェックはメーラを使用しないでpop接続してメールが届いているか確認してくれので一見便利そう。メールが届いているとオレンジ色のLEDが点滅し、そのあとにメーラを立ち上げてくれる。しかし、メールが届いていなくてもメーラが立ち上がるのでメールチェックだけしたいときにあまり意味がない。と思うが、使い方を間違っているのかも。

アプリケーションの起動用に使うといってもメーラ、Webブラウザ、辞書などよく使うツールはWindowsのツールバーのクイック起動にショートカットを入れておくのでとくにワンタッチキーに割り当てる必要がない。そもそも、ワンタッチキーを押すためにはキーボードから手を離さないといけないのであまり便利とも思えない。

メールチェックで点灯するLEDは、無線LANをONにしているときに点灯してくれたほうが嬉しい。スイッチのON/OFF状態は正面から見えないのでつい切り忘れる。バッテリ駆動しているときに無線LANがONになっているとバッテリの消耗が早そうだ。実際にはどの程度影響するのかよく分からないが。

■LANカード(有線)も繋がった
LANカードをPCカードスロットに差し込んだら、とくにドライバのインストール無しで繋がった。10Mbpsのカードなのであまり速くない。それでも、無線LANよりは速いようだ。ADSL経由のインターネット接続について、ブロードバンドスピードテストで速度を測ると、無線LANで1.9Mbps程度で有線LANは2.1Mbps程度だ。

LAN内でのファイル転送については測定していないので不明。きっと無線のほうが遅いと思うが、LANケーブルを繋ぐのは面倒なのでもっぱら無線で接続している。

モデムで繋ぐ 携帯電話で繋ぐ
■モデムからモバイル
LAN接続の次は、モデムからのダイヤルアップで繋げてみた。自宅からモデムで繋ぐのは久しぶりの気がする。ベストエフォート56Kbpsのモデムだが50.6Kbpsで繋がった。まずまずなのかな? しかし、50Kbpsのダイヤルアップは辛い。メールなら問題ないが、ネットサーフィンはきつい。最近、ADSLやケーブルTV接続が普及したため、ブロードバンドを前提にしているようなホームページが多くて重い。トップページから重いとすぐに他のページに移ってしまいたくなる。

会社で使っているFMV/BIBLOはモデムを使ったあとでスタンバイモードにすると、復帰したときにモデムポートがBUSYとかいうエラーで使えなくなることが多い。必ずそうなる訳ではなく、たまに大丈夫なこともある。LOOXは大丈夫かと心配で、確認してみたら無事にスタンバイからの復帰後も使えた。(当たり前か?)

■携帯電話からモバイル
LOOXのAir"H内蔵のモデルは32Kbpsの速度だけれど月々5,000円くらいで日本全国から(といってもAir"Hが繋がるところ)でも常時接続できる。でも、今回購入したのは無線LAN内蔵タイプなので、携帯電話から接続に挑戦してみた。

以前、ドコモのP-inを使っていたのでこのカードを流用した。P-inは既に解約してしまったが、P-inカードには携帯電話と繋ぐケーブルも付属しているので新たな投資は不要。P-inを挿すと自動的にドライバが組み込まれ、何事もないかのように使えるようになった。いやー、すばらしい。

asahi-netのアクセスポイントに接続してみると9.6Kbpsで繋がった。我が家のADSLの1/200の速度だが、これでモバイル中も一応ネットに繋がる。ドコモの携帯電話なので全国何処からでもOKなのだ。だからどうした、という話しもあるが緊急事態が発生したときの保険にはなる。でも、緊急事態がおきたときにはP-inカードを持っている可能性がきわめて低いというトホホな保険なのだが。

以上、4種類の方法によるインターネット接続はなんとかできた。今後、駅や街にある無線LANのホットスポットなどから使う機会があったら報告します。最後に気付いた点と、超小型マウスのことを書きます。

液晶画面 超小型のマウス
■液晶画面の開け閉め
液晶画面と本体のキーボード側とは、ロック機構のようなものがない。ヒンジ部に組み込まれているバネ仕掛けで開かないように押さえつけている。この仕掛けによって、液晶画面を閉じるときにある程度まで閉じていくと突然パタンと、結構な衝撃と音で閉じる。慣れないうちは何度もパタンと閉じてしまい、液晶画面に悪影響がないかとっても心配。慣れてきても時々やりそうだ。

似たようなことで、自宅以外のトイレで便座や蓋を降ろすときにバタンと落としてしまう。自宅の便座はバネ仕掛けでじわーっと降りてくるタイプなのでそれに慣れていて、よそのトイレでついバタンと落としてしまうのだ。

■意外と発熱する
ACアダプタで利用していると本体が結構熱くなる。Crusoeでも熱くなるのね。もしかしたらHDDが熱を出しているのかも知れない。

■内蔵スピーカの音
買うまで気がつかなかったが、一応ステレオスピーカだった。一番手前の左右の端に小さなスピーカがある。でも、音は全然だめ。ビープ音程度にしか役立たないのでステレオである必要はないと思う。

■超小型光学マウス
LOOXの大きさに合わせて、超小型のホイール付き光学マウスを買ってきた。上の写真で隣に写っている大きいマウスがサテライトに繋がっている普通の多きさのマウス。比べると小ささ加減がよく分かる。青色LEDが使われていてなかなかクールだが、バッテリ駆動時にはちょっと消費電力も気になる。まあ、液晶のバックライトに比べれば僅かなものだと思うが。

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