ＭＩＮＩ Ｖｏｌ．3
愛車 ＭＩＮＩクーパー “ｈｉｒｏ号”
ＭＩＮＩとアリアとボンジョビと
地底から湧き上がるようなボンジョビのサウンドが車内に響く
大きな心臓音に（エンジン音）に負けまいとしてるように
十何曲目かが終わろうとしてるとき東京芝公園近くの会場に着いた
友人の一人息子が芸大を出て ３年間のスペイン歌唱留学を終え 長く歌唱生活を送っている
母とのジョイントリサイタル 彼女の歌歴は３０年は越えている 毎年リサイタルやディナーショーと
５００人定員の中ホールはほぼ満員の聴衆で埋まっていた
彼のテノールはスペイン歌曲を響かせる 彼女は負けじとソプラノ（ドラマチィック・ソプラノ）を熱唱する
そばで日々見聞きして歌唱への研鑽の辛さ苦労は知っているけれど
今聴衆の前で 舞台の上で彼女と彼は持てる力をいっぱいに放出している 幸せの時を歌い会っているようだ
アリアの熱唱で終演を迎えようとした２人にカーテンコール
陽気な“幸福を売る男”で５００人の両手が楽器に変わった
幕は降りた
ピアノと２人だけのシンプルなリサイタルの心地よい余韻に満たされながら
ＮＩＮＩを走らせる またボンジョビをリピートさせながら
この車にクラッシックは無理だ 自我主張（エンジン音）が過ぎるから
ＣＤを聞きながら何年か前 トロント（カナダ）でフィールド・ライブの場にいたときの事を想い出していた
オンタリオ湖畔の空気を震わせていた巨大なステージを…
先程のリサイタルと 今のこのビート………
いつの間にかガレージに滑り込んでいた
いまアメリカで
いま好景気に沸くアメリカはライトトラックブームだそうだ
ピックアップトラック ミニバン ＳＵＶの総称がライトトラック 環境問題が言われている今
一部マスコミが問題提起しているようだ 元来オフロード 業務用としての車が
ほとんど乗用車として使われている 燃費は乗用車より２５％ ＮＯｘは７５～１７５％基準が甘い
既に６５００万台のライトトラックが１億２５００万台の乗用車に比適する排ガスを排出している
このブームを支えている一つの要因にガソリンの価格 今アメリカでは１ガロン１ドルを割っている
１リットルに換算すると２５円 史上最低クラスの価格 基準の甘さと安価なガソリン
消費者嗜好が相いまってのブーム 環境問題の難しさはこんな所にも……
我が東京でも大きなＲＶ車がビュンビュン走っています
我が国のＲＶ車ブームもまだまだ続くのでしょうか
ＭＩＮＩ誕生 №3
そしてＭＩＮＩクーパーの神話が始まる
１９５９～１９６０年連続Ｆ１コンストラクター・タイトルを獲得 栄光の絶頂にあった
ジョン・クーパーがＭＩＮＩのポテンシャルの高さに注目する 彼はこの高ポテンシャルに
ハイパワーを合わせ持たせればモータースポーツは勿論 パワー不足で手控えてる消費者をも
刺激すると確信していた だがイシゴニスは大衆車として開発したＭＩＮＩに高価なハイパワーバージョンは
不要としていた だがジョン・クーパーはＢＭＣ首脳陣と直接交渉の結果
ハイパワーバージョン→ミニ・クーパーを１，０００台限定の条件は付いたものの生産を決定させた
１９６１年１０月 初のＭＩＮＩクーパーは５５ｐｓ ９９７ｃｃのエンジン最高速１４０ｋｍ
ハイパワーに応じて前輪には７インチ ディスクブレーキ リモート・コントロール・タイプのシフト
ギァレシオはよりクロースしたレシオが付与された
やがてヨーロッパでサーキットやラリーで同排気量はもとより 上のクラスの車とも渡り合い
勝利を収める事もまれではなかった そしてＢＭＣも当初の１，０００台限定の条件を外し
カタログモデルとしてのクーパー生産を決定する
１９６３年 ＢＭＣはモータースポーツを意識した“クーパーＳ”を登場させる
クーパーＳエンジンはダウントン・エンジアリング社のダニエル・リッチモンドがチューンアップ
１０７１ｃｃ ７０ｐｓ更にクーパーＳは１０７１Ｓから１９６４年には９７０ｃｃ ６５ｐｓ
１２７５ｃｃ ７５ｐｓの２モデルが加わり後の歴史に続く
クーパーＳの最大の活躍は１９６４～１９６７年のモンテカルロ・ラリー
ポルシェ９１１等を相手に１９６４年 １９６５年 １９６７年と３回の総合優勝を果たした
これらの活躍でＭＩＮＩクーパー神話は世界中に伝わった
つづく……
ＭＩＮＩ物語は私のうろ覚え 間違いがありましたらお許し下さい
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