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◆式内社、旧国幣中社(現、別表神社)、上野国一の宮
◆祭神:経津主神・姫大神 温泉旅行3日目の最終地は一之宮貫前神社です。妹の嫁ぎ先がここ富岡市で、 この貫前神社も何度も来たおなじみの神社です。由緒には、 「御創建は社伝によりますと、 碓氷郡東横野村鷺宮に物部姓磯部氏が奉斎し、次いで南方鏑川岸に至り、 逢ヶ丘綾女谷にお祀りしたのが安閑天皇元年(五三一)三月十五日と伝えています。 天武天皇白鳳二年(六七四)三月十五日に初度の奉幣があり、…」 とあり、 『延喜式』の明神大社に列する古社です。 また、名前が示すように上野国一の宮です。 抜鉾(ぬきさき)大神・抜鋒大神・一宮抜鉾大明神とも呼ばれ、もと、 貫前神(女神)と抜鋒神の二社二神であったものが一社に混同され 貫前神社と呼ばれるようになったそうです。現在の祭神は、 経津主神(ふつぬしのかみ)と 姫大神(ひめのおおかみ)です。経津主神は国譲り神話で有名ですが、 姫大神は名前不祥で、恐らく綾女庄(この地方の古称)の神で 養蚕機織の守護神であろうとされています。 この神社は非常に珍しい登って降りる参道で、大鳥居までの急な石段を登った後、 総門から見下ろす位置にある社殿まで下ってお参りします。 頂上に当たる総門前までは、車道もあり自動車で乗り付けることができます。 社殿は寛永12年(1635)、徳川家光公の命による造営で、極彩色の華麗な造りです。 また、太平洋戦争末期、境内の樹木に蛙の形をした茸(サルノコシカケ)が出たのを 「勝ち蛙」として信仰され、現在では「無事蛙」の交通安全守りになっています。 この日は、母が「ついでだから旅行のお土産を渡す」と妹を呼び出し、 甥と一緒に車でやってきました(15分程)。そして、 甥がごねて妹宅に一泊することになるという、「これは狙ったな」というオチでした。
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