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◆神亀2年(725)開山◆本尊:薬師瑠璃光如来 勤務している専門学校の教職員の旅行で、内房富山に枇杷狩りに行きました。 そのとき行ったのが鋸山(のこぎりやま)で、 東京湾フェリー(久里浜−金谷)の着く浜金谷にロープウェイがあります。 鋸山は全山が日本寺の境内になっており、東京湾を見下ろす名勝で ハイキングを楽しめる観光地としても人気があります。案内書の由来には、 「今から約千三百年前、聖武天皇の詔勅と、 光明皇后のおことばをうけて、神亀二年六月八日(西暦七二五年)高僧行基 菩薩によって開かれた関東最古の勅願所です。… 初めは法相宗に属し、次いで天台、真言宗を経て徳川三代将軍家光公治世の時、 曹洞禅宗となって今日に及んでいます。…」 と説明されています。 ここの一番の見所は、日本一の大きさを誇る本尊の薬師瑠璃光如来でしょう。 総高31.05mの大きさは、2番目の奈良の大仏さまの18.18mを大きく離しています。 山を刻んだ野ざらしの状態のため、自然の風蝕による崩壊で荒廃していたものを、 昭和44年6月、4年にわたる復元工事で再現したそうです。 また、山全体が荒々しい岩肌で、奇岩霊洞には膨大な数の羅漢像が安置されています。 これらは安永8年(1779)から寛政10年(1798)にかけて上総桜井(現木更津市)の名工、 大野甚五郎英令が門弟27名と生涯をかけて刻んだもので、 1553体という世界一の羅漢数を誇り東海千五百羅漢と呼ばれています。 残念ながら風化と排仏毀釈のため傷みが激しく荒廃していますが、 現在復興に努めているそうです。 もう一つ話題の百尺観音は拝み損ねましたが、地獄のぞき などの名勝を楽しんで来ました。
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