平成11.4.12月 更新
大凶収集紀行 神社ミニ知識

一の宮 いちのみや

 一の宮というのは、一種の社格で、地方の最も有力な神社に対する呼称です。 平安時代、わが国には68の国(旧国=地方自治体)が存在しました。 中央から派遣された国司は、任地に赴任すると、まず最初に主要な神社を巡拝し、 それから国政を行うことが一種の“しきたり”でした。 この時、有力な神霊から巡ったため、一番に参拝する神社を一の宮、以下、 二の宮、三の宮、…という呼び方が起こり、それが定着したものと言われます。
 式内社であることが原則とされていましたが、あくまで慣例的に発生したもので、 制度的に定められたものではありません。そのため、社格争いもあり、 複数の一の宮が存在する国もあります。
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諸国の「一の宮」索引