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◆式内社◆祭神:火産霊神・埴山毘売神 上毛三山(赤城・榛名・妙義)の一つ榛名山には東北の山腹に伊香保神社、 西南の山腹に榛名神社が祀られています。いずれも『 延喜式』に記載された由緒の古い神社で、 伊香保神社は上野国三ノ宮、榛名神社は六ノ宮です。 神社発行の由緒には、 「第31代用明天皇元(丙午)年、 紀元1245年創祀と伝えられ、…」 とありますが、紀元ではなく皇紀の間違えですね。紀元では586年です。 『史跡探訪 関東100選』には、 「社殿によれば神武天皇の次の第2代綏靖(すいぜい) 天皇の代に物部氏の祖宇麻志麻治(うましまじ) 命が東国遠征に際し山上に神を祀ったことに始まるとされ、聖徳太子の父 用明天皇の代に初めて社殿が造営されたといわれる。用明天皇の治世は6世紀後半で、 榛名山の一番新しい噴火の時期に近いことになる。」 と紹介されています。火山活動には無縁ではなかったようで、祭神は 火産霊神(ほむすびのかみ)と埴山毘売神 (はにやまひめのかみ)です。神社の由緒によると、それぞれ 「鎮火・開運の神」、「五穀豊穣の神」とされています。『古事記』の神話では、 二柱とも母神伊邪那美命(いざなみのみこと)から生れますが、 なかなか凄まじい出生の物語があります。原始的な神神と言えるでしょう。 ゴールデンウィーク後半の家族温泉旅行の3日目、榛名湖に行った帰りに寄りました。 山腹にある社地は非常に広く、 本殿までは深山の趣がある石畳と石段の参道を20分ほど歩きます。 当日は小雨が降り始め、両親と祖母はすぐ引き返し、私一人でお参りしてきました。 参道には奇岩や滝など見所が多く飽きさせません。国指定天然記念物の 矢立杉や見事な彫刻の双龍門や本殿も素晴らしいのですが、 何よりも本殿背後にそびえる御姿岩には驚きます。一見の価値あり、です。 また、御札が箱入りの珍しいものだったので由来を尋ねましたが、 昔からこうなので理由は分からないとのことでした。 蛇足ながら神社の観光用駐車場はありません。門前の土産屋の駐車場を利用します。 このとき買ったフィルムはボッタクリでした。ASA100の12枚撮りで700円。 フィルムってオープン価格でしたっけ?それにしても酷い値段。駐車場利用代は、 甘酒程度にしておく方が利口ですね。勉強になりました。
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