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◆慶長元年(1596)創建◆本尊:延命地蔵菩薩 「高岩寺」というお寺の名前を言うよりも、“とげぬき地蔵” “巣鴨のお地蔵さん”と言った方が通りが良いと思います。 最近は、“おばあちゃんの原宿”として有名です。 本尊は延命地蔵菩薩で、病気平癒と厄除けの御利益があります。 正徳三年(1713)、小石川に住む田付又四郎の妻が重い病気にかかり、 日頃妻が信仰する地蔵尊に祈ったところ、夢に現れた僧から地蔵尊の印像を与えられました。 その印像で一万体の紙札を刷り、隅田川に流したところ、妻の病気が癒えたと伝えられます。 この話を聞いた毛利家出入りの僧、西順和尚が二枚の刷り仏を乞い受けました。 ある時、毛利家の女中が口にくわえた針を誤って呑み込んでしまい、 西順和尚が刷り仏を飲ませたところ、針が御影を貫いて吐き出されたということです。 この話から、“とげぬき地蔵”と呼ばれるようになり、針や棘だけでなく、 人間のあらゆる苦しみを抜くとして、信仰を集めています。 創建は、慶長元年(1596)湯島であり、明暦年間(1655〜57)に下谷屏風坂に移りました。 現在の地には、明治二四年(1891)に区画整理で移されたそうです。 私は、母方の祖母がお参りに来ていた関係で、小学生の頃から親しんでいました。 今でも、出かける際には、厄除けの意味で御影を飲むのが習慣になっています。 今年(1998)2月までは巣鴨の隣町の北大塚に勤務校があったので、 昼休みに良く出かけていました。この日は前日の某TV番組で、 お気に入りの『古奈屋』のカレーうどんが紹介され、 食べたくなって昼食に行ったのです。前日(成人の日)は大雪で、まだ積もっていたので、 すいているに違いないと思っていたのですが…。 『地蔵通り商店街』には驚きました。雪がまったくありません。 道の隅に寄せただけではない“完璧な雪かき”です。なんと、 リヤカーで雪を全部運び出していました。お年寄りの多い商店街も、これなら安心です。 巣鴨駅からお地蔵さままで、まったく雪を踏まずに歩けるのです。素晴らしい! (写真は、平成10年2月3日に撮ったものです。) …で、ここにおみくじがあるのは、実は知りませんでした。 本堂手前の広場に、『干支占い』『姓名占い』の類い(お金を入れて、 自分で引っこ抜く方式)があるので、お寺独自のおみくじは無いと思っていました。 何度も行っているのに…、すみません。 本堂のお札売り場に、一番好きな方式のおみくじがありました。
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