はじめての障害(ジャンプ)レース・障害(ジャンプ)レースのABC
メイキング・オヴ・ハードル
〜ハードルの組み立て設置シーン

 
 福島・新潟・中京の3競馬場で障害レースが行われる直前には、平地競走用芝コースの上で、TVやモニタにはまず映らないハードル(置き障害)の設置作業が行われています。ハードルには組み立て式のものと「可動式障害」の2種類があるのですが、ここではそのうち前者の設置シーン、すなわち競馬場の裏方活躍のシーンをご紹介します。(00年7月29日・福島競馬場にて撮影。ただし「1」と「3」の画像は、99年7月10日・福島競馬場で撮影したもの)

 通常、障害レースが行われるのは、その直前のレースが終わってから約30分後。しかし、レースの十数分前に障害レース出走馬の「返し馬」(レース前に馬がコースに出て軽く走るなどして筋肉をほぐす行為)があり、その際馬にこれから飛ぶ障害を見せたりするので、実際には直前のレースが終わってから10分くらいの間に障害の設置を終えなくてはなりません。

 なお、設置作業に直接かかわる人(作業着姿)は1カ所のハードルにつき10人くらい。それ以外に、片手に無線機を持った「現場監督のような感じの人」がひとりいます。

 
 出番を待つ「ハードルキット?」ワンセット
 
 ハードル本体パーツのひとつ。
  竹柵障害の構造がよくわかる。
  フォークリフト状の台車に載せられている。
 
 直前のレース終了!
  まず、障害の内枠(木枠)が運ばれる
 
 続いて障害本体のパーツが。
  かなり重そう。
 
 パーツが設置個所に置かれる瞬間。
  目印のロープに注目
 
 設置個所に置いたのち、位置を微調整
 
 外枠(木枠)が運ばれる
  数字の1は「第1号障害」の意
 
 外枠を設置
  台座下部・踏み切り板の調整
 
 ハードル(組み立て式)完成設置完了!

 
 ハードルは固定型の障害に比べ、見た目はかなり華奢(きゃしゃ)ですが、実際には障害を飛び越える際、馬が障害の台座に脚を引っかけても(注:障害のすぐそばでレースを観ていると、にぶい音が聞こえることがあります)ビクともしません。置き障害が簡単に壊れたり倒れたりしては、話になりませんよね。

 なお、障害レース終了後は逆の手順で置き障害が即座に撤去され、芝コースではその後あたかも何事もなかったかのように平地(=障害なし)のレースが行われます。

 
  
メイキング・オヴ・ハードル'99

 99年7月当時のハードル設置シーン。現在のものと、見比べてみよう!

 

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