はじめての障害(ジャンプ)レース
障害(ジャンプ)レースのABC

 
障害(ジャンプ)レースの騎手って?
  
 国内の障害レースに乗る騎手は、招待や短期免許で来日した外国人騎手を例外として、中央競馬所属騎手のうち「障害免許」を持っている人です。その中には平地レースと障害レースの両方に乗っている騎手もいますし、障害レースだけを専門に乗っている騎手もいます。また、障害レースのほうが平地レースに比べ重い体重でも騎乗できるため、減量がきつくなった騎手が障害レースに活路を見いだす例もあります。そのため、障害レースのパドックを眺めると、馬に騎乗する騎手の体格が平地レースのそれに比べ全体的に大柄なのがわかります。
 
 
障害(ジャンプ)レースのランク分けって?
 
 障害レースは大きく分けて「未勝利戦」と「オープン戦」の2ランクからなっており、そのうちオープン戦についてはさらに細かなランクに分かれています。
  
1 未勝利戦
 障害レースの基本で、まだ1度も障害レースを勝ったことのない(=未勝利)馬同士で争われるレース。障害のない平地(ひらち)の大レース、たとえば日本ダービーとか天皇賞を勝った馬でも、障害レースで1度も勝ってなければ原則としてここからスタートすることになります。

2 オープン戦
 競馬における「オープン」という用語は「開かれた」(正確には「Opened」ですね)の意。つまり、原則としてどんな馬でも出られるレースのことをさしますが、未勝利戦というランクが存在する関係で、実質的には過去に障害レースを1勝以上したことのある馬同士で争われるレースとなっています。
 もちろん障害レース未勝利の馬も出ることができますが(「重賞競走」を除く)、1勝以上した馬を相手にすることになるのでどう考えても不利です。

 
(1)オープン平場(ひらば)競走
 レース名がなく、競馬新聞に単に「障害オープン」などと表示されるレース。

(2)オープン特別競走
 「○○ジャンプステークス」などというレース名の付いているもので、グレード(J・G*)の格付けのなされていないもの。賞金が平場競走に比べ若干高く、より広範囲の地域で馬券が売られます。オープン特別競走以上の競走では、見習い騎手の減量規定(【応用】「負担重量」のルールって? 参照)が適用されず、若い騎手にとっては不利です。

(3)重賞(じゅうしょう)競走
 いわゆる「大レース」のことで、3〜12月までの間に月1レース、年間10レースが組まれています。もちろんレース名付き。重賞競走は「J・G3」「J・G2」「J・G1」の3ランクに分かれていて最高ランクは「J・G1」。ちなみに「J」は「Jump」の、「G」は「Grade」の略。
 過去に障害レースで最低1勝以上していることが出走の絶対条件で、レースによってはさらに条件が絞られる場合があります。

 
馬のゼッケンでわかるレースのランク
レースのランク ゼッケン
未勝利戦・オープン平場競走 白地に黒文字
オープン特別競走 黒地に白文字
重賞競走J・G3 緑地に白文字
重賞競走J・G2 赤地に白文字
重賞競走J・G1 青紫地に白文字

 
障害(ジャンプ)レースに出る馬は、何kg背負って走るの?
  
 障害レースにおいては、満3歳の馬については騎手の体重を含めて最低56kg背負う、満4歳以上の馬については最低57kg背負うというきまりがあり、実際のレースでは60kg前後の重量を背負って走って(飛んで)いることが多くなっています。しかし、実際に各馬が何kg背負うのかについては、「負担重量」のルールについて知っておかなければならないと思います。初心者にはちょっと難しいかもしれませんが、なるべくわかりやすい表現とするよう努めてますすので、以下をごらんになってみてください。
 
【応用】「負担重量」のルールって?
 

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