はじめての障害(ジャンプ)レース
障害(ジャンプ)レースのABC

 
害には、どんな種類があるの?
  
4 水ごう(すいごう=水濠)

 全体の幅4m、深さ25cmくらいの、水が張られた濠(ほり)。その手前に高さの低い(100cm)生け垣障害があり、障害の近くにさしかかるまで水面が見えにくくなっています。
 この障害を飛び越える際、ジャンプ距離が足りずに後ろ足が水につかる(専門用語で「トモを落とす」といいます。)と、その後リズムを崩すことになりますので、人間の走り幅とびのごとくスピードに乗った長めのジャンプが要求されます。また、濠の水面の反射光で馬がひるまないことも、この障害のクリアには重要です。
 なお、濠の部分には障害レース時のみ水を張る形をとっているため、通常は水のない空濠(からぼり)の姿になっています。

 
水ごう。馬は左から右へと飛ぶ。

  

5 バンケット

 上り下りの「」や、飛び上がりそして飛び降りる「」。ファンなどの間では、後述の「坂路」障害も「バンケット」と呼ばれています。また、競馬中継などでは「山」タイプのバンケットについては「築山(つきやま)障害」と呼ばれることもあります。バンケットの難易度自体は低く、馬の体力を消耗させたり、リズムを崩させたりする役割を持っているものです。しかし、TV中継などヴィジュアル面では、バンケットを通過するシーンは大きなアクセントになっています。

 
バンケット(「山」タイプ・福島競馬場) バンケット(「台」タイプ・京都競馬場)
 
  
6 坂路(はんろ)

 下り上りの「」。ファンの間では「山」の場合と同様「バンケット」とも呼ばれていますが、公式には「坂路」と称されています。この坂路の役割はズバリ、馬の体力を消耗させるため。中山競馬場と中京競馬場にあり、特に中山競馬場のそれは、スタンドから観ると一瞬馬の姿が見えなくなるほどの深いものです。

 
坂路(中京競馬場)。コース両脇のラチ(柵)に注目すると形状がわかる。
 

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