日本全国競馬場めぐり
川崎競馬場
(神奈川県川崎市)
 
 
ゴール前の攻防
 
 
  川崎競馬場は、夏のナイター競馬(スパーキングナイター)で有名な地方競馬場。あなたは、スタンドで純粋に競馬を楽しみますか? それとも内馬場(レースコースの内側)でムードに浸りますか?

 

オシャレなデザインのゴール板 パドック(出走馬の下見所)
 
 
【注意】馬・場内の撮影は許可制

 川崎競馬場では、馬や場内の撮影に許可制をとっています。手続き法は簡単で、場内にある「開催本部」(看板がなく少々わかりにくいので、場所は案内所で尋ねてみましょう)で書類に住所氏名など必要事項を記入し、「撮影許可証」の下げ札(右写真)をもらうだけ。撮影の際には、札を見える場所に付けておきましょう。

  
 

コース

  1周1200m、幅25mの左回りダート(砂)コースで、フルゲート(ひとつのレースに出走できる頭数限界)は最大14頭。900m、1400m、1500m、1600m、2000m、2100mのレースが実施されていますが、多くは1400〜1600mの間で行われています。

 
スタンドと内馬場は、こちら!
 
名物ジャンクフードなどは、こちら!
 
ナイター風景は、こちら!

 

主要レース

  川崎競馬は、南関東地区の他の地方競馬場(大井競馬場・船橋競馬場・浦和競馬場)と持ち回りの形で、主として平日に開催されています。川崎競馬が開催されてない日で、南関東地区の他の地方競馬場が開催されている日の多くは、「場外馬券売り場」として機能します。また、川崎競馬場のレースには通常、南関東地区の地方競馬所属馬のみが出ることができますが、主要レースについてはそれ以外の馬も出ることができます。
 
 

川崎記念(統一GI)

 1月下旬または2月上旬に行われる川崎競馬場最大のレース(昼間)。サラブレッド系満4歳以上の馬によって争われ、海外大レース(アラブ首長国連邦で行われる「ドバイ・ワールドカップ」競走など)に出場しようとする日本馬のステップレースとしての役割ももつ重要なレースである。中央競馬所属馬や他地区地方競馬所属馬も参戦する。

全日本2歳優駿(統一GI)

 毎年12月に行われる、サラブレッド系満2歳ダート(砂)路線のチャンピオンを決める1戦(昼間)。中央競馬所属馬や他地区地方競馬所属馬も参戦する。

エンプレス杯(統一GII)

 毎年2月下旬ごろに行われるサラブレッド系満4歳以上の女の戦い(昼間)で、「エンプレス」とは「女帝」の意。中央競馬所属馬や他地区地方競馬所属馬も参戦する。

ホクトベガメモリアル・スパーキングレディーカップ(統一GIII)

 「川崎記念」競走圧勝後に海外遠征(ドバイ・ワールドカップ競走挑戦)も、レース中骨折で「星」になってしまった中央競馬の名牝馬(ひんば=メス馬)「ホクトベガ」号を記念して設けられたレース。7月上旬ごろにナイターで行われるサラブレッド系満3歳以上牝馬の限定戦で、ナイター期間の川崎競馬では最大のレース。中央競馬所属馬や他地区地方競馬所属馬も参戦する。

ホワイトクリスマス賞・ホワイトホース賞

 毎年年末に行われる、南関東地方競馬所属のサラブレッド系芦毛馬(=若いころは灰色で、歳をとるにつれて徐々に白くなっていき、最終的には「白馬」になる毛色の馬)と白毛馬(=芦毛馬と異なり、生まれつき毛が真っ白い馬。めったにいない)限定の名物レース(昼間)。近年はこのレースが行われる時期がちょうどクリスマス直前であるため「ホワイトクリスマス賞という名称で行われているが、クリスマスには少し早い時期またはクリスマスを過ぎた時期に行われる年はホワイトホース賞」という名称で行われるようにレース名を使い分けている。大井競馬場(東京都)でも似たようなレースが行われているが、歴史はこちらのほうが上。
 ちなみに川崎競馬場では、真っ黒い毛色の馬だけのレース「くろうま賞」、栗毛の馬だけのレース「ゴールデンホース賞」というものも行われている。

 
ホワイトクリスマス賞・ホワイトホース賞のパドック風景。参考までに、比率的にひとつのレースに出る馬の中で、芦毛馬と白毛馬は合わせて1頭から2頭程度しかいないのが通常である。('93年12月23日撮影。したがって「ホワイトクリスマス賞」というレース名で行われた)

 

アクセス

神奈川県川崎市川崎区富士見1-5-1 044-233-6701
 
★京浜急行港町(みなとちょう)駅下車徒歩2分
★JR川崎駅東口、または京浜急行川崎駅から北東方向へ1km強、徒歩20分
★羽田空港から「空51」系統JR川崎駅東口行き羽田京急バスで「川崎競馬場」バス停下車徒歩3分。バスは30分に1本運行。
★木更津駅・袖ヶ浦バスターミナルから川崎駅行きアクアラインバスで「浮島バスターミナル」下車、そこから「川03」系統川崎駅東口行きバス(川崎市バスor川崎鶴見臨港バス)に乗り継いで「宮前」バス停下車徒歩10分。アクアラインバスはおおむね30〜45分ごとに運行、「川03」系統バスは1時間に4〜5本程度運行。
★その他、JR川崎駅東口から無料バスあり。

 

競馬場周辺の風景→「旅のコーナー」
    

 「馬のコーナー」表紙へ