春が楽しみ! さくらたび
山高神代桜(山梨県北杜市)

 
幹の太さに注目
 
 
山高神代桜は、こんな桜!
  山高神代(やまたかじんだい)桜は、樹齢1800年以上ともいわれているエドヒガンザクラの古木。根尾の淡墨桜三春の滝桜とともに「日本3大桜」としてラインナップされています。伝説ではヤマトタケルノミコトの手植えとされ、その昔日蓮が蘇生を祈願したところ樹勢が一変したという言い伝えから「妙法桜」の別称をもちます。日本最古の桜といわれていることもあって、幹の部分を中心にかなり朽ちていて、現在は根本の周囲13.5m、高さ13.6m、枝渡り27〜31mとなっていますが、最盛期にはなんと30mもの高さがあったそうです。国指定天然記念物。
 
桜の場所
  山梨県西部に位置する北杜(ほくと)市の山高地区・大津山実相寺境内にあります。境内にはほかにもたくさんのサクラがあり、山高神代桜はそれと一緒になって見えるため決して目立ちませんが、近づいてみれば1800年の年月の貫禄がひしひしと伝わってきます。なお、神田の大糸桜とは直線距離で10kmも離れていませんので「ハシゴ」することも可能ですが、標高が異なるため開花時期がずれていることに留意してください。
 
見ごろ
   おおむね4月上旬です。なお、この頁の写真は'99年4月4日に撮影しております。ちなみに'00年は前年に比べ開花が遅く、4月14日の時点で満開だったそうです。
 
アクセス

 (列車・バスで)                               
  JR日野春駅(=桜の最寄り駅)から徒歩又はバスでアクセスする方法と、JR韮崎(にらさき)駅からバスでアクセスする方法の、大きく分けて2通りのアクセス法があります。桜へのアクセスに使えそうな路線バスは3路線ありますが、いずれも本数が少ないので、行きと帰りとで異なるアクセス方法(徒歩を含む)を組み合わせたりすると、行程により柔軟性が出てきます。
 なお、バスの時刻その他については、山交タウンコーチ韮崎営業所(0551-22-2511)などで確認をお願いします。

★JR日野春駅から徒歩約70分(道のりで約5km)。駅を出たら真正面(南)方向へ道なりに歩を進め(くねくね道で坂を下ります)、釜無川を渡り、国道20号線を横切って(ここが「牧原交差点」になります)、さらに直進します(しばらくすると、登り坂になります)。シーズン中は、牧原交差点から桜までの沿道には「山高神代桜」と書かれた「のぼり」が立っており、途中には小さいですが案内板もあります(注:追い抜いていくクルマの流れもルートのいい判断材料になります)。また、周辺は人家のあるところなので、万一迷いそうだと思ったら地元の人に道をたずねてみてください。このルートは、「ハイキング」として考えれば頃合いのいい距離で、実際に日野春駅から桜まで歩く人が結構みられます。

★JR日野春駅から「横手」行き山交タウンコーチバスで「実相寺入口」バス停下車徒歩10分。バスは1日2往復('04年現在)。

★JR韮崎駅から「横手」行き山交タウンコーチバスで「実相寺入口」バス停下車徒歩10分。バスは1日2往復半(休日・'04年現在)。

★JR韮崎駅から「下教来石下」行き山交タウンコーチバスで「牧の原」下車徒歩25分。バスは1日5往復(休日。'04年現在)。「牧の原」バス停で下車したら、すぐ近くの信号機のある交差点(牧原交差点)を南方向(=下教来石下方面に向かって牧原交差点にさしかかった場合は、左折する形となる)へ歩いてください。ここから先は、日野春駅から徒歩でアクセスする場合(前述)と同様になります。

 (クルマ・バイクで)                              
  どの方向からアクセスする場合であっても、まずは北杜市役所武川総合支所(旧武川村役場)を目指してください。ちょうど役場のあるあたりが「牧原」地区で、ここに上記バスアクセス法で挙げた「牧原交差点」があります。牧原交差点からのルートは、バスでアクセスする場合と同様です。なお、桜周辺の駐車場は有料で、料金は400〜500円('99年現在)。休日は桜付近で多少車がつながりますが、国道20号線の交通をマヒさせるような大渋滞はありません。中央道利用の場合、東京方面からは須玉インター、諏訪方面からは長坂インターの利用が便利です。

       

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