準備物

ここに書いたものはすべて必要というわけではありません。手間、予算、信仰心などを考慮に入れながら、 必要だと思うものを準備すればよいと思います。
納経帳以外のものはインターネットで購入することもできます。私は香川県にある表装の詠智会を よく使っています。

1.服装

さすがにこの地域を菅笠と白装束で歩くのは抵抗があります。動きやすい服装でよいと思います。帽子もあるといいです。 靴は軽登山靴でなくて運動靴で十分です。

2.水分

特に夏は脱水症状に気をつけなくてはいけません。 なかなか自動販売機に出会わないことがあるので、500mlのペットボトルを1本、リュックの中に入れておくとよいと思います。

3.地図

このホームページの地図で十分だと思います(迷っても責任は持てませんが)。 心配なら、福島市、伊達市、桑折町、国見町を含んだ3万5000分の1くらいの地図を準備しておくと安心かと思います。 なお、伊達町、保原町、霊山町、梁川町、月舘町の5町は平成18年1月1日に合併して福島県の「伊達市」となっているので、 古い地図を使う場合は注意してください。

4.お金

用途説明
お賽銭 賽銭箱があるところはそこに入れればよいのですが、賽銭箱がないときは観音堂の窓の穴から入れます。 10円でよいでしょう。
拝観料 2番文知摺観音は拝観料400円が必要です。 1番小倉寺観音は千手観音を拝見しなければ拝観料はいりません。11番天王寺も書院を見なければ拝観料はいりません。
御朱印代 納経帳に御朱印をいただくためにお寺に納めるお金です。 観音講の方が押すときにも必要です。 金額は札所寺院の申し合わせで1ヶ寺につき300円ということになっています。 でも、納経の都度「おいくらですか?」と聞いてみてください。 おつりをもらうのが気まずいので、100円玉はたくさん持っていた方がいいです。 ちなみに計算上は300円*33カ所=9900円必要になります。
交通費 歩きの場合も、札所や自宅の最寄り駅までの交通費が必要な場合があります。 車ならガソリン代が必要です。駐車料金をとる札所はなかったと思います。
食費 各自必要な金額を。歩きの場合は水分補給のためにペットボトル飲料を買うお金を用意しておいた方がいいです。
その他無人直売所で果物等を買いたくなるかもしれません。

5.携帯電話

せっかくの巡礼なのだから持ち歩きたくない、と思うかもしれません。でも、御朱印をもらう観音講の方の家がわからなかったり、 道中で様々なトラブルに遭ったりしたときのために、持っていた方がよいです。

6.納経帳

詳しくは「納経帳について」をご覧ください。 納経帳は参拝をした証明となるものです。各札所で御朱印を押してもらいます。 また、納経帳には、御朱印を押してくださる観音講の方の連絡先も載っています。 このホームページには観音講の方の名前や連絡先を載せていないので、 必ず用意する必要があります(ただ観音様を巡るだけで御朱印なんかいらないという方は別ですが)。

7.経本

「南無観世音菩薩」と唱えるだけなら覚えてしまえば必要ないかもしれません。 観音巡拝では観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)の喝の部分、延命十句観音経、般若心経がよく読まれるようなので、 それらが載っていれば経本でなくても紙切れ1枚でもいいと思います。 いくつか例を挙げておくと
経本として使えるもの
 価格説明
真言宗や曹洞宗の経本100〜1000円仏壇・仏具店で手に入りますが、100円ショップのダイソーでも売っています。
浄土真宗の経本はどれも載っていないので使えません(南無阿弥陀仏)。
納経帳1300円般若心経や延命十句観音経が印刷されています。 でも、2番の文知摺観音は参拝している間に入口で預かって御朱印を押すので、参拝の時に見ることができません。
般若心経について書かれた本いろいろ本屋に行くとたいてい何冊かは置いてあります。
平易な文で訳されているのでお経の意味を理解するにも便利です。
インターネット実質無料礼拝のしかたに載っているので印刷して使ってください。
また、Yahoo!で「般若心経」「観音経」を検索しても見つかります。

8.数珠(念珠)

宗派によって違いがありますが、何でもいいと思います。真言宗用は珠が108個あるので値段が高くなります。

9.杖

長距離を歩くときには足への負担を軽減してくれる便利なものです。 四国八十八カ所では「同行二人」と言って、弘法大師と2人で遍路旅をしていると考えるので、 「南無大師遍照金剛」(弘法大師に帰依します)と書かれた杖を弘法大師そのものであるとして必ず持って旅をします。 観音巡りでも、歩きならば杖があった方がよいと思います。 私は四国八十八カ所で使った金剛杖を使ったので、真言宗のお寺では金剛杖から話が盛り上がって、おいしい思いをしたこともありました。 巡拝用品の通販で安いものなら1000円以内で買えます。

10.輪袈裟(わげさ)

略式の袈裟です。普段着でも輪袈裟を首に掛ければ一応正装になります。 「四国八十八カ所」など、信達三十三観音と違う場所が書いてあっては明らかにダメなので、文字の入っていないものを使います。 文字なしのものなら巡拝用品の通販で2000円くらいでしょうか。

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