訴訟通達管理事務局

■ペンネーム「あんちゃん」さんからの投稿です。

 遂に我が家(僕ではなく嫁宛だったのが残念です。)にも、架空請求はがきが6月13日に届きました。
 今回は攻め込むと鬱陶しいので放置しました。
 消印は6月12日目黒郵便局でした。
 文章は以下の通りです。
 
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 消費量金未納分訴訟最終通達書
 
訴訟番号 (い)6813670−59号
 
 この度、ご通知致しましたのは、貴方の未納されました
総合消費料金について契約会社、ないしは運営会社か
ら民事訴訟として、訴状の提出されました事をご通知致
します。以降、下に設けられた裁判取り下げ最終期日を
経て訴訟を開始させて頂きます。このままご連絡なき場合
には、原告側の主張が全面的に受理され裁判後の措置
として給料差し押さえ及び、動産物、不動産差し押さえを
執行官立ち会いのもと強制的に履行させて頂きますの
で裁判所執行官による「執行証書の交付」を承諾して頂
きますようお願いすると同時に、債権譲渡証明書を一通
郵送させて頂きますので、ご了承下さい。
民事訴訟及び、裁判所取り下げ等のご相談に関しましては
当局にて受け賜っておりますので職員までお問い合わせ
下さい。尚、書面での通達となりますのでプライバシー保
護の為、ご本人様からのご連絡いただきますようにお願い申し上げ
ます。以上を持ちまして最終通告とさせて頂きます。
 
※裁判取り下げ最終期日 平成17年6月14日
0120−343−855(管理課)
 
電話受付時間 9:00〜18:00
休日 (土・日・祝日)
 
〒100-0014
東京都千代田区永田町2丁目10番地7号
 
法務局認定法人 訴訟通達管理事務局
 
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 消印と届いた日、はがきが主張する期日を見ると、考える余地を与えない姿勢がありありと感じられ、知らない方が見るとついつい電話したくなる様な、心理状態に持っていく心憎い演出です。≧∇≦
 がッ! しかし! 読めばツッコミどころ満載で、困ってしまいます。^^;
 この文章を考えた方は、もう少し国語と法律の勉強をした方が…。(呆)
 
 気になった点は次の点です。
『未納された…。』って未納自体が完結された言葉で、『された』系の言葉をどうしても使いたければ、『納付されていない…』または『未納状態の…』辺りが無難な表現だと思います。
『プライバシー…ご本人様から…』を謳うならこの通知自体、封書か目隠しシールするなりの、コストはかけないと何の説得力もありません。
『「執行証書の交付」を承諾…』って執行証書(と言う物自体)が本当にあって裁判所から出た物なら、承諾云々など問答無用で執行されるはずですが…。
 
 しかし、なかなかなくなりませんねぇ…。

■あんちゃんさんから、5回目の投稿です。いつもありがとうございます。
 
■こちらは、はなはなさんからの投稿「民事訴訟通達センター」と殆ど同じ文面ですね。架空請求業者にも、派閥があるんでしょうか。
 比べてみると、一字一句同じといかないところが、そこはかとなく怪しいです。以下、「民事訴訟通達センター」発と「訴訟通達管理事務局」発の相違点を抜き出してみました。
 
「総合消費料金未納分訴訟最終通達書」→「消費量金未納分訴訟最終通達書」
「訴状の提出をされました事」→「訴状の提出されました事」
「執行官の立ち合いのもと」→「執行官立ち会いのもと」
「裁判取り下げ等のご相談」→「裁判所取り下げ等のご相談」
「ご本人様から御連絡頂きますよう」→「ご本人様からのご連絡いただきますように」
 
 ・・・「民事訴訟通達センター」版だって、決して褒められた文章ではないのですが、今回の「訴訟通達管理事務局」版はさらに輪をかけてヒドイ出来です。詐欺をはたらくにしても、もっと努力して下さい。
 
■「未納自体が完結された言葉」・・・ナルホドです。
 私もうっかりヘンなツッコミをしてしまってました。人のこと偉そうに言えません(苦笑)。日本語って難しいですね・・・。
 だからといって、他の言語が使えるのかというと・・・いわずもがな・・・
 
■当サイトに寄せられた、架空請求ネタの記事の一覧は、「体験談総目次 不当請求・架空請求」にあります。ご参考にどうぞ。
 
 また、架空請求ハガキの名称を並べてみました。「架空請求ハガキ考」でそのバカさ加減を堪能してくださいね。

(2005.7.4)