一時間半もの二次勧誘電話

■ペンネーム「ちこ」さんからの投稿です。

 今回で2回目の投稿です(*^_^*)
 
 ちょうど今から2年前の2003年9月、現在の旦那と結婚をする2ヶ月前のお話です。
 
 日曜日のデート後、彼(現:旦那)の家にお邪魔をしていました。
 彼母(現:姑)と3人、まったりとくつろいでいる時にその電話は鳴りました。
※この手の電話がかかってきたのは初めてだったので旦那はついまじめに話を聞いてしまいました。
 
 10年程前に旦那が契約していた会員証があって(←これもいわゆる騙されたものらしい)、その支払いは全て終わってから解約をしたそうです。
 
 それを踏まえて、その電話の相手(名称などは忘却しました)の話すことは
 
「会員証の解約ができておらず、年会費未払いのため“不良会員”ということになっています」
「そのため近々未払いの年会費について、裁判所から通知がいきます」
「裁判所からの通知に不服申し立てをするなど、自力で対処できますか?」
「自力でできない方のために私どもは相談をお受けしております」
「お知り合いに相談の出来る弁護士さんはいらっしゃいますか?」
 
 と、簡単に言えばこういうことでした。
 
 電話の相手というのは、旦那が契約していた会社ではなく全く第三者的な組織からだと言っていました。
 しかも電話番号は非通知。
「督促状」とか「債権回収業者」など、明らかに旦那を焦らせる言葉を並べたてておりました。
「もうあまり時間がないんですよ!」とかも。
 
 色々何だかんだと話されて何がなんだかわからなくなってしまった旦那はすっかり心に余裕がなくなってきていたので、ここままじゃ相手に押し切られそうだなと危険を感じた私は、強引に姑に電話を代わってもらいましたがすぐに姑まで混乱してきたので、最後に私が電話応対に出ました。
(ここまでですでに1時間経過(笑))
 
 私に電話を代わると相手は
 
業 「ご本人様の見解をお聞きしているのであなたは関係ないでしょう!」
 
 みたいなこと言ってきたのですかさず大声で
 
私 「私は妻です。家族です。家族は“全く”関係ないっていうんですか?」
 
 と強気に出ると相手はちょっとひるみ、続けて
 
私 「申し訳ありませんが“もう一度初めから”説明してもらえます?」
 
(当時まだ妻じゃなかったけどね(笑))
 というと相手は丁寧に初めから話始めました(笑)
 聞いていると、肝心のその未払いとやらの金額を言いません。
 
私 「で、その裁判所から督促が来るっていう金額はいくら位なの?」
業 「ええと、およそ50万ほどということになっていますね」
私 「ふ〜ん。で、要はその督促に対して自力で対処できればいいってことですね?」
業 「まぁ、そういうことです。お知り合いに弁護士さんいらっしゃるんですか?」
私 「別に今、“知り合い”に弁護士がいなくても“知り合いの知り合い”が弁護士かもしれないでしょ?? そんなの今すぐわかるわけないじゃないですか! “知り合い”に聞いてみないと」
業 「ええ・・・まぁ・・・そうですよね」
私 「それに別におたくに相談しなくても市役所とか消費者センターとかに相談してもいいわけですよね?」
業 「ええ・・・でもそちらでもこちらと同じようなことを説明されるだけだと思いますよ?」
私 「同じなら別にいいじゃないですか。・・・とにかく、今この段階では何とも言えないっていうのはわかりますよね? そちらの電話番号教えてくださいよ。必要ならこっちからまたかけますから」
業 「え、ええと番号は、会社の回線がパンクしてしまうのでお教えできないんです・・・」
 
 何度聞いても番号を吐かないので
 
私 「番号言えないなら、またかけてもらえます?その間にこちらも消費者センターとかに相談してみて、ちゃんとお返事しますので」
業 「わかりました!では○日○時(←こっちが指定した)頃に私××(相手の名前)が責任を持ってお電話させていただきます!」
 
 と明るく元気よく向こうから電話を切ってくれました。
 電話が鳴ってからここまで実に1時間30分の長電話でした(笑)
 
 電話を切った後、不安でオロオロしている旦那と即効で警察に行き相談。
「そりゃ〜詐欺だよ。そんなことはありえないから相手にするな」
 との心強い言葉を聞いて旦那はやっと安心したのでした。
 
 その後××さんが“責任を持ってかける”と言ったその日時に電話はありませんでした。
 
 まぁそりゃそうですよね。どこかに相談すれば変だってすぐわかりますから。
 後日ネットで調べたら全く同じ内容の「会員証の二次勧誘詐欺」の事例が載っていました。
 
 それに、よく考えたら別に弁護士って“知り合い”じゃなくても相談料払えば相談にのってもらえるし、仕事依頼も出来ますよね?
 それに気が付いた時、そこをつっこめなかったことが悔しくてたまりませんでした(笑)
 
 でも当時家の固定電話の調子が悪く(雑音アリでよく聞こえなかった)相手に“携帯電話”にかけなおさせた上で「1時間30分」もひっぱったので
「通話料高いのに長引かせ結局無駄足」
 さらにこっちからガチャ切りではなく“相手から電話を切った”という点では満足です(笑)
 
 その後もちろん固定電話の方は「非通知拒否サービス」を適用、相手に知られた携帯番号はすぐに「非通知拒否」。
 現在はその携帯は解約しております。

■ちこさんから、二回目の投稿です。ありがとうございました。
 
 ・・・強気に対応していても三十分か・・・、流石噂に聞く「二次勧誘」! 本当にシツコイんですね・・・。
 
 でも、うっかり真面目に話を聞いてしまった旦那さんが、それでも一時間も業者のトークに対抗できたというのは素晴らしいです。
 そして、
「私は妻です。家族です。家族は“全く”関係ないっていうんですか?」
「申し訳ありませんが“もう一度初めから”説明してもらえます?」
 ・・・と畳み掛けるようなちこさんの反撃がお見事。
 
「愛があるから大丈夫」((C)上々颱風)を口ずさみながら、読ませていただきました♪
 
■当サイトに寄せられた、二次勧誘ネタの記事の一覧は、「体験談総目次 二次勧誘」にあります。ご参考にどうぞ。

(2005.10.10)