無い職商法

■ペンネーム「じゅんちゃん」さんからの投稿(1/2)です。


 
相手 「○○(苗字)さんのお宅でしょうか?」
自分 「はい、そうです」
相手 「○○(名前)はいらっしゃいますか?」
自分 「私ですが」
 
相手 「ただいまパソコンを使って自宅で出来る簡単なデータ入力のお仕事のご案内をさせていただいております。 パソコンはお持ちですか?」
自分 「持ってますし、使ってますが、忙しいので結構です」
相手 「1日30分とか1時間とかの時間でいいんですよ。それなら出来ますよね」
自分 「忙しいのでできません」
相手 「えっ、どうしてですか? ほんのちょっとの時間で、収入がアップするんですよ」
自分 「平均睡眠時間2〜3時間で仕事しているので、そんな時間ありません」
相手 「そんな仕事って何されてるのですか?」
自分 「本業のほか、副業で本の原稿を書いてます」
相手 「でも、ちょっとくらい時間を取れるでしょ?」
自分 「今だって睡眠不足なので、これ以上睡眠を削れません」
相手 「じゃあ、その仕事が一段落してからなら出来ますよね?」
自分 「そうですね、それならできるかもしれませんね」
 
(いつもならガチャ切りするのですが、このときはストレスのはけ口にしようと、珍しく相手をすることにしました)
 
相手 「(嬉しそうに)そうですか! で、うちの場合は、登録される皆さんにCDを買っていただいてパソコンの勉強をしていただき、それから仕事をお願いしているんです」
自分 「そのソフトはいくらですか?」
相手 「43万円です」
 
(細かくは覚えてませんが、だいたいこれくらいでした)
 
自分 「どんな内容ですか?」
相手 「WordとかExcelの基本的なことです」
自分 「私にはそのソフトは必要ありません」
相手 「えっ、どうしてですか?」
自分 「だって、パソコンを教えている側ですから。なので今更そんなこと勉強する必要はありません」
相手 「じゃあ、△△とかの資格を持っているんですか?」
自分 「えぇ、持ってますよ。その対策講座をもつこともありますからね。ほかにも△△とか△△とか△△とか△△とかありますよ」
 
(資格名を7〜8個並べ立てました)
 
相手 「そうですかー、それじゃあ必要ないですね。じゃあすぐに登録してお仕事していただけますよ。
 ところで、うちはサポート料として毎月1万4千円が必要となります」
 
(金額はだいたいこれくらいだったと思います)
 
自分 「サポートって何のサポートですか?」
相手 「仕事中にわからないことを聞いたり、トラブルがあったときのサポートですよ」
自分 「毎月ということは、仕事のあるなしに関係なくということですか?」
相手 「そうです」
自分 「そこまでして仕事はしたくありませんし、私には必要ないです」
相手 「どうしてですか?」
自分 「今はパソコンを教えてますが、以前はパソコンメーカーのサポートや企業内ヘルプデスクをしてたので、たいていのトラブルは自分で解決できますし、パソコンの組み立ても出来ます。
 今でも自宅には親戚・友人・知人のトラブルを助けてあげてますし、今書いている原稿だってパソコン関係の本なんです」
相手 「でも、サポート料は払っていただくことに決まっていますので」
自分 「何故、人のサポートをできるのに、サポート料を払わなければならないんですか?」
相手 「えっ、それは・・・」
 
 と少し間があったあとガチャ切りされました。
 
 まぁ私が言ったことは本当のことなんですが、こういうことを言えば相手が引き下がるのかと勉強(?)になりました。(^^ゞ
 
 それと、無い職商法で勉強用ソフトを売りつけられるということは知っていましたが、その後もサポート料と称して延々と搾り取られることまでは知りませんでした!

■7〜8個の資格に、パソコン関係の書籍の執筆! なんてスゴイ・・・って、平均睡眠時間2〜3時間は大変ですね。やはり、何事も努力なしには成し得ないんだなあ、なんて本題からズレたところで妙に感心してしまいました。
 体調には気をつけて、無理をなさらないで下さいね。(って無理でしょうか)
 
 しかし、ここまで見込み客から遠い人間に、せっせと勧誘をかけるテレアポ嬢もスゴイです。
 会話が微妙に噛み合っていないし。
 無い職(内職)商法では、勧誘相手がプロだとわかると大抵のテレアポは引き下がるんですけどね。根性がある・・・んじゃなくって、やっぱりあまり人の話を聞いていなかったんでしょうな。
 
■ところで、月1万4千円のサポート料というのは、おそらく前述のパソコンソフトのローン支払いのことを言い換えているのだと思います。
 ソフト(教材)は必要ない! と言う相手に対抗するためのトークでしょう。で、この後はこんな展開になるんじゃないかな・・・
 
「信販会社を利用した、料金回収サービス」
「サポート料が、仕事を続ける限り毎月××円必要だが、月に1万4千円払ってもらうと、三年だけで済む」
 
 結局、金利込みで50万超のローン、つまりは一括43万のソフト代です。
 業者も色々と新しい技を考えますね・・・。
 
■さて、じゅんちゃんさんの投稿がボリュームたっぷりだったので、ネタごとに二つのページに分けさせていただきました。後半部分の「根性ないテレアポ」へどうぞ。

(2005.5.30)
(参考)
この他の、じゅんちゃんさんの投稿は以下の通りです。
根性ないテレアポ2
聞いてはいけなかった?