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東京の昆虫レポート2011 ”陽射しはあれど” | ||
アキアカネ、ヤマトシジミ、ダンダラテントウ、オンブバッタ、オオカマキリの卵鞘 | ||
撮影・掲載:2011/11/15(5画像+参考1画像で構成) |
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曇天下では駄目だけど、陽射しが戻ればそれなりの成果はあり。 そんな感じの昆虫観察でしたが、そうのんびりと構えてもいられなくなって来ました。 陽射しはあれど手応えのない草むら。冬の足音がいよいよ間近に迫った気がします。 |
細々と生き続けるアキアカネ。周囲の枯れ色に紛れて、とても見つけにくい。 草と一緒に枯れ果てる。成熟しきった体色が抜群の擬態効果を発揮していました。 |
大形蝶の姿はばったり。今目にする蝶の殆どは小さなシジミチョウです。 これはヤマトシジミ。地味だし、飛び方も弱々しいし、存在感の点では今一つ。 でも例年かなり遅い時期迄目撃出来ます。見かけによらずタフな様です。 |
セイタカアワダチソウも寒さに強い。 数は減りましたが、白く泡立つ前の黄色い花を依然目にすることが出来ます。 晩秋の昆虫にとって人気抜群の花。今日はダンダラテントウがやって来ていました。 このテントウの目的は花そのものではなく、この草に寄生するアブラムシの退治。 厳しさを増す自然の中で生き延びる植物にとっては、実に頼もしい助っ人です。 |
バッタの仲間で最期まで生き残るのはオンブバッタです。今年もその通り。 元々活発でないバッタですが、この時期見かける個体は輪をかけて元気がありません。 葉っぱの上で静止する姿ばかり。バッタの季節の掉尾を飾るには寂し過ぎです。 |
やがてばったり姿を消す昆虫たちですが、冬のその先の季節への準備は怠りなし。 草むらに産み落とされたオオカマキリの卵鞘もその代表例です。 この画像は11月7日のレポートに掲載した物ですが、約1週間後の状態は・・下へ。 |
上の画像と同じ卵鞘のその後です。 予測した通り、産卵直後の白色からこんがり焼けた褐色に変化していました。 これなら枯れ草に紛れて、外敵である野鳥の目からも逃れられそう。 後はベースになっているこの草が枯れるのを待つだけ。 ここのところの気温の低下を考えると、それもそう先のことではない筈です。 |